「ミキ漫」が東京で開かれるのはこれが2度目で、昨年10月に初めて行われた際の会場はヨシモト∞ホール。今回はその倍近いキャパシティだったが、立ち見席まで満杯に。ライブの様子を生中継するひかりTVの4K放送用カメラも入る中、ミキはお構いなしに大暴れして集まった来場者を楽しませた。
「Twitterのフォロワー数が1万3000も違う」と兄・昴生が嘆くように、弟・亜生は人気ぶりをここルミネでも発揮する。ステージに登場した亜生を大勢のファンが手を振って歓迎したが、昴生にはその数もまばら。それを亜生が「兄ちゃんに手振るくらいええやろ! なんか感染ったりせえへんど!」と大げさにかばうと、昴生は「こんな悲しい時間ないよ?」とうなだれつつ手を振り続けた。
冒頭では2人の“格差”にまつわるエピソードを、昴生の大学時代まで遡って展開。「実家の前でディープキスしたらあかん!」と無邪気な弟が勢いのまま暴露する兄の思い出話に会場はドッと沸く。面食らった昴生は「普通にキスしようと思ったら盛り上がってディープキスになったんや! あるやろ、そういうこと!」と開き直ってみせ、強引に話の方向を転換させた。トークの流れで披露された1本目の漫才は、断捨離をテーマにしたネタ。亜生から粗大ごみ同然に捨てられそうになった昴生は激しい語調で自分の必要性を熱弁し、ツッコミ不在のまま笑いを増幅させる。
2本目の漫才中には「アメトーーク!」(テレビ朝日系)の企画「ザキヤマ&フジモンがパクりたい-1グランプリ」で伝授された、ズッコケ的な動きの発展形をおさらいする一幕も。亜生が「後ろ向いてやろうや!」とセンターマイクから大きくずれた場所でそのままネタを続けようとすると、「アホです、あいつら2人!(笑)」とあえて無礼に言い放ち、収録時を思い出して笑う昴生。さらに2人は最近のニュースで話題のワードをさらっとぶっこんだり、もじったりして観客の心をくすぐる。途中、本筋から逸れたところで盛り上がっているさまは仲のよい兄弟の掛け合いそのもの。
ラストは「ミキ漫」恒例の30分漫才を繰り広げ、後半では自殺の名所を題材にしたブラックな笑いから、次第に昴生が亜生へ「俺とお前は2人で1つや!」と思いの丈をぶつける展開に。愛の告白が終わると会場には感動と忍び笑いが混じった得体の知れない空気が漂い、昴生がそれを断ち切るように「死にたいわ!」と絶叫してオチへと運んだ。
漫才のほかには、互いのことをわかり合っていれば当てられるであろう好きなもののランキングクイズや、共に大阪で活動していた頃から親しい
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