「京都国際映画祭」でチャップリン特集、仁鶴と文枝が作品への愛を語る

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明後日10月13日(木)から16日(日)まで開催される「京都国際映画祭2016」にて、チャールズ・チャップリンの映画8作品が特集上映される。これにあわせて、笑福亭仁鶴桂文枝がチャップリン作品への推薦コメントを寄せた。

「京都国際映画祭2016」のメインビジュアル。

「京都国際映画祭2016」のメインビジュアル。

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上映されるのは、盲目の花売り娘のためにチャップリンが奮闘する「街の灯」、飢えや孤独に翻弄されながら金鉱を目指して狂奔する人々を描いた「黄金狂時代」、資本主義社会や労働者問題を風刺した「モダン・タイムス」など。仁鶴は「スイスのレマン湖のほとりに立つチャップリンの自宅を訪ねていったほど思い入れがあります」、文枝は「私の行く創作落語の道のはるか彼方には『チャップリン』がいるのです」と、それぞれ思い出を交えながらチャップリン愛を語っている。

各回のチケットはチケットよしもとにて販売中。詳しい上映スケジュールは「京都国際映画祭2016」のオフィシャルサイトにて確認しよう。

笑福亭仁鶴 コメント

愛と優しさを盛り込んだ笑いの中に、世の中への風刺が含まれていて、こちらもおだやかな気持ちになりながら映画館をあとにしたものです。スイスのレマン湖のほとりに立つチャップリンの自宅を訪ねていったほど思い入れがあります。
ベルトコンベアーに人間が追いまわされるなど、機械文明に対する警鐘の気持ちが込められた「モダン・タイムス」や吹雪に巻き込まれた山小屋が崖から落ちかける場面にドキドキとさせられた「黄金狂時代」が好きな作品です。

桂文枝 コメント

私には、聞くと必ず涙する曲があります。第45回アカデミー賞作曲賞を受賞した「エターナリー」です。1952年製作の映画「ライムライト」の主題歌で、チャップリン自身の作曲なのです。もちろんメロディも美しいのですが、切ないストーリーがよみがえるからです。チャップリンが長編映画で初めて素顔を出した作品で、彼が扮する道化師カルヴェロは失意のバレリーナ、テリーを立ち直らせようとしているうちに恋に落ちてゆくのです。
実は、この映画には日本が出てきます。おそらく1932年に来日して以来、日本が好きになり、映画のどこかにそれをアピールしたかったのでしょう。テリーを励ますシーンで、カルヴェロはいろいろおどけて見せます。「JAPANESE PINE」と言って、盆栽の松の枝のまねをするのです。この遊び心に感動し、チャップリンが身近に感じられたのでした。「ライムライト」が何十年も人の心に生き続けるのは、きっと優しさに満ち溢れているからだと思います。「笑い」の根底は「優しさ」だと教えてくれているような気がします。私の行く創作落語の道のはるか彼方には、「チャップリン」がいるのです。

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「京都国際映画祭2016」チャップリン特集 上映作品

街の灯
モダン・タイムス
サーカス
黄金狂時代
独裁者
ライムライト
キッド
巴里の女性

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