昨日7月14日、
「マッハ3」はマッハスピード豪速球が観客全員に1000円を贈呈するライブ。この前代未聞の試みは発表されるやいなやお笑いファンの話題を呼び、チケットは発売されるとすぐに完売した。ライブ当日は会場入り口で、マッハ3特製デザインの封筒に入った現金が一般客はもちろん関係者やメディアにも配られている。
開演すると、まずはライブ中の諸注意をアナウンスするVTRが上映されるが、その案内役としてスクリーンに映し出されたのは元大相撲力士の把瑠都。予想外の演出に客席からざわめきが起こる中、把瑠都は淡々と注意を読み上げ、さらに「物販には手形、ちゃんこはありません」「関係者席に舞の海さんがいたら挨拶してください」といった相撲ジョークで会場を温める。
オープニングVTRが終わると、いよいよマッハスピード豪速球の2人が登場し、数年ぶりに再会した大学の同級生という設定のコントを展開。会話の中に「1000円もらえるお笑いライブがあるらしい」「嘘つけ!」といったメタ的なやり取りも挟み込み、観客の心をくすぐる。その後も2人は次々とコントを披露。狂気を感じさせるキャラクターや動きのあるネタで客席を沸かせたかと思えば、細かい心理描写でクスリとさせ、緩急自在に笑いを取っていく。
またネタとネタの間には、マッハスピード豪速球がライブの開催に必要な資金68万円を集めるために2泊3日で敢行した「スポンサー探しの旅」のVTRが流された。坂巻自らが編集を務めたこの映像には、たくさんの人々との出会い、道中で起こったケンカやハプニングなどが克明に記録されており、観客もすっかり感情移入する。旅がまさかの結末を迎えるまで、会場からは絶え間なく爆笑や拍手が沸き起こっていた。
ラストのコント「引っ越し」では、途中からロビーの物販コーナーで売られているマッハスピード豪速球グッズが登場する場面も。ガン太が2300円のTシャツや3800円のキャップ、さらには5万9000円の18金ネックレスを身に付け「めっちゃいいじゃん!」と不自然に商品をアピールした。
エンドロールには事前に告知されていた通り、ライブにスポンサーとしてお金を寄付した人や団体の名前が流れていく。1000円コースのスポンサーの名前は小さい文字で素早く流れていってしまったが、3000円、5000円、1万円……と金額が上がるごとにフォントサイズが徐々に拡大。最後は「WARNING!」という警告音が鳴り響いたあと、5万円コースのスポンサーが手間暇かけられた映像とナレーション付きで大々的に紹介されていた。
その後、改めて登場したマッハスピードの2人は「このライブに向けて昨年の9月から動き始めていたので、事の顛末が幕間VTRには全部収まりきらなかった」と説明する。そして、このドキュメント映像を、9月4日(日)に東京・新宿ロフトプラスワンで開催する「裏マッハ3(仮)」で上映することを発表し、ライブを締めくくった。
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