昨日3月25日、東京・恵比寿ザ・ガーデンホールにて「6人のテレビ局員と1人の
このライブは地上デジタル放送のチャンネル番号順に、NHKの末弘奉央氏が手掛けるパートよりスタート。ジュニアは大勢の女性たちが担いだ御輿に乗って「ジュニアワッショイワッショイ!」の掛け声とともに舞台袖から登場し、さっそく会場中の度肝を抜く。さらにジュニアを「平成の大喜利王」と持ち上げるドキュメンタリータッチのVTRが上映され、今田耕司や板尾創路、博多大吉、ロバート秋山、千原せいじも証言者として登場。ジュニアは「急にNHKテイスト入れるやん!」「捏造や!」とツッコミを絶やさない。このVTRは、ジュニアがとある大喜利に答えるための壮大なフリとしても機能した。
次第に明らかになっていく仕掛けがジュニアのみならず会場中を感嘆させたのは、TBSの藤井健太郎氏による「ジュニアVSジュニア」だ。現在のジュニアと過去のジュニアを対決させるというのが、このステージの趣旨。膨大な過去の映像の中から拾い集めたジュニアの発言がコラージュ的につなげられ、舞台上のジュニアとの会話が即興で成立していく。ジュニア同士の会話がハマッた瞬間の爽快感と、それとうらはらのちぐはぐさに笑いが絶えないこのパートは、しりとり対決やカラオケ対決を通して、ジュニアに「腹立つけどすごいね」と言わしめた。
テレビ東京の佐久間宣行氏のパートでは、ジュニアがどんな妨害を受けてもフリートークを完遂できるのか確かめるべく、壇上に「ジュニアの擬音で感じる女」「お笑いライブに足しげく通う女たち」といった刺客が。ジュニアは彼女たちへの対応に苦慮しながらも「ビックリした話」「腹が立った話」などのエピソードトークを展開する。その後、壇上には「ゴッドタン」の「マジ歌選手権」でも知られる大竹マネージャーも、キーボードの伴奏で合流。トークを妨害されているはずのジュニアは、次第にほかの出演者たちの空気に飲み込まれていき、やがて混沌としたエンタテインメントショーの主役として覚醒するのだった。
テレビ朝日の加地倫三氏が手掛けるステージでは、アンガールズ田中がジュニアに「二代目アンガールズ田中」を襲名させるべく登場し、カニの形態模写やスーパースローの映像への正しい映り方などをジュニアに伝授する。日本テレビの内田秀実氏が描いた「誰もジュニアのことを知らない仮想世界」では、ジュニアが若手芸人としてオーディションや前説などに臨み、数々の無茶ぶりへのリアクションで新鮮な姿を見せる。このパートのVTRにはケンドーコバヤシやデニス、ピース綾部らが出演した。
ラストに行われたフジテレビの竹内誠氏の企画は、ゲストが持つ面白い話を耳打ちされたジュニアが、その話をより面白く代弁する「daiben.com」。気象予報士の天達武史氏らの話を、ジュニアがアレンジして確かな笑いを提供した。このライブは合計約3時間に及び、ジュニアはほぼ翻弄されっぱなし。エンディングで「いろんなことが怒涛のように押し寄せた」と振り返ったほか、「またいつか、6局と言わずTOKYO MXや放送大学にも入っていただきたい」と冗談めかして語った。
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