夜ふかしの会単独ライブ、頭に翼生えた天使がモリエールを舞う

夜ふかしの会が11月13日から昨日11月15日まで、東京・新宿シアターモリエールにて単独ライブ「a man lingers in blue midnight」を上演した。

タイトルの通り、夜の街を思わせるセットの中で「フルーツバスケット」「噂でメシを食う」「不倫と泥棒」「文豪と補欠」「ありがとうブス」といった多彩なコントでファンを楽しませた夜ふかしの会。幕間に映像は使用せず、本編ネタと連動した恒例のSEコントや、一部メンバーで演じる短いコントで繋いでいった。

会社の1フロアを舞台に繰り広げる「フルーツバスケット」は、デスクの取り合いから次第に特定の人物を追い詰める“拷問”へと発展。「女性との交際経験」に的を絞った個人攻撃を受ける原のうなだれる姿や、同僚に詰め寄られながらもフルーツバスケットを純粋に楽しむ大重の図太さで笑いを誘う。

続けて、とある夫婦の家庭を長いスパンで見守ってきた盗聴魔、アイドルを夢見る田舎の女子高生、自分がブスであることを完全に受け入れることで人間を超越した“ブス神様”など、強烈なキャラクターたちが次々に登場して沸かせる。ラストのコント「完璧な人生」では、「不倫と泥棒」で妻に家を追い出された哀れな男が主人公に。鬼頭扮する翼のない未熟な天使の助けを借りながら、最初につまずいた高校時代から何度も人生をやり直して成長を果たすさまを描いた。

エンディングでは、一人前の証としての翼を頭部に生やした天使が宙を舞う中、各コントのキャラたちが“その後”のワンシーンを展開。5人だからこそできる賑やかなステージに、観客は笑いとともに大きな拍手を送った。

なお夜ふかしの会は来る11月21日（土）深夜、単独ライブのアフターイベントとして「Golden Party Night Fever Golden」を東京・Naked Loftで開催する。コントの映像を上映しながら、ライブ期間中の様子を振り返る予定だ。