「純と姉妹」は歌を武器に活躍するタブレット純と阿佐ヶ谷姉妹の新ライブで、数日前から全公演チケットは完売。2組は圧倒的な歌唱力と、バンドの生演奏を活かしたコントやコーナーを展開し、この日を心待ちにしていたファンを魅了した。
タブレット純の声帯模写による架空のラジオ番組で幕が上がると、槇みちる「若いってすばらしい」を陽気に歌いながら、華やかな衣装に身を包んだタブレット純と阿佐ヶ谷姉妹が登場。3人のハーモニーに観客の手拍子が合わさり、すでに会場はさながらコンサートの様相に。オープニングVTR明けにはカラオケを楽しむ親子のもとに怪しい男が乱入してくるコントが繰り広げられ、ここでは阿佐ヶ谷姉妹の“姉”江里子が着衣をはだけてちあきなおみの「朝日楼(朝日のあたる家)」を情感込めて歌唱する。
タブレット純、阿佐ヶ谷姉妹それぞれの出番も設けられ、タブレット純は9月16日にリリースするシングルから「そんな事より気になるの」「浜松町ナイトクラブ」の2曲を初披露。阿佐ヶ谷姉妹が新しい衣装で漫才を繰り広げたあとは、半分女装、半分男装をしたタブレット純が“1人2役デュエット”で楽しませる。続けて純と阿佐ヶ谷姉妹の“妹”美穂がチェリッシュ「ひまわりの小径」、純と江里子がトワ・エ・モワ「虹と雪のバラード」、江里子と美穂がシモンズ「恋人もいないのに」をデュエット。曲はすべて江里子と美穂のイメージからタブレット純が選んだものだ。
またタブレット純が作詞・作曲を手掛けた「おしぼりをまるめたら」を阿佐ヶ谷姉妹がお披露目し、阿佐ヶ谷のナイトクラブを舞台にした同曲の世界観を再現するようなコントにそのまま突入する。タブレット純演じる美輪明宏ふうの来店客に促され、「ゴッドタン マジ歌選手権」の東京03角田バンドのメンバーとして知られる大竹マネージャーのピアノ伴奏で美輪明宏「愛の讃歌」を歌い上げる姉妹。「キスこそ命のともしび」と提唱する客の導きで最後は暗闇の中で互いの唇を近づけた。
エンディングでは美穂が、稽古中は頑なに拒否していたというキスシーンについて「さっきはちょっと悪くなかった」と感想を語って笑わせ、純も「じゃあ3日目にはディープキスに……」と乗っかり江里子にツッコまれる。改めて江里子が来場者に感謝を述べていると、シンとする会場に純が「高い位置(=ステージ上)にいるし、なんか3人とも死んでる感じがします……」と呟いて、「え!? ここ天国なんですかね?」と美穂を慌てさせた。
ラストはバンド演奏に乗せてシュガー・ベイブ「DOWN TOWN」を歌い踊って終演、という予定だったが、アンコールがかかって急遽ギターを純が、ピアノを美穂が演奏し、ザ・フォーク・クルセダーズ「悲しくてやりきれない」で締めくくることに。ステージ上で円陣を作り、「がんばりました!」という掛け声を上げた純と姉妹に、客席からは大きな拍手が送られた。
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