今くるよ「いくよちゃんのこと、絶対忘れんといて」お別れ会に約1000人
2015年8月5日 15:13
10 お笑いナタリー編集部
昨日8月4日、大阪・なんばグランド花月にて「今いくよさん お別れの会」が開かれた。
坂田利夫、月亭八方、間寛平、オール阪神・巨人、宮川大助・花子、トミーズ、海原やすよ ともこ、たむらけんじ、サバンナ、シャンプーハットらタレントや献花に訪れたファン、あわせて約1000人が参列。会場には今いくよ・くるよの写真や歴代の衣装、いくよ愛用のつけまつ毛セットが展示され、華やかに来場者を迎える。祭壇を飾った花の色やBGMは相方・くるよが選んだ。
今いくよ・くるよ40年の歩みを、なるみのナレーションで紹介する約15分のVTRが上映されたあと、司会の藤井隆、シルクが登場。藤井は「いくよ師匠は重苦しい雰囲気が苦手な方。そして、いくよ師匠が活躍されたなんばグランド花月は何より笑いが似合う場所。今日はとびきりの笑顔と拍手でいくよ師匠を送っていただければ」と呼びかけた。
シルクの「今いくよさん、お疲れさまでした! そしてありがとうございました!」という発声にあわせて、会場からは割れんばかりの拍手が鳴り響く。この会の発起人、吉本興業株式会社代表取締役社長の大崎洋らがあいさつしたのに続き、芸人仲間たちがスピーチ。笑福亭仁鶴はいくくるが今喜多代の弟子になったときのエピソードとして、どんな女性2人組か尋ねた際に「1人はべっぴんさんで1人は普通や」と返ってきたことを明かして笑わせ、「師匠とあちらのほうで朗らかに元気に会話をしているだろうと思います」と締めくくった。
西川のりお・上方よしおは「ホンマにいつも一緒やった」と漫才ブームの頃を振り返ったほか、のりおが「いつも喫茶店、おごってくれてたな。俺はいつもレジにおらんかった」とプライベートでの思い出話を披露する。ザ・ぼんちとして里見まさととともに壇上へ上がったぼんちおさむが「僕こういうところは一番苦手。飛んだらあかんと思ったら飛んでしまう。我慢でけへん」とジャンプしたり口を鳴らして会場を沸かせる一幕も。
同じ女性芸人としてかわいがってもらっていたと言うのは、ハイヒール。モモコが自身の子供までかわいがってくれた、と語り「おっぱい出えへんのにおっぱいをやってくれはったりね。あれはホンマにちょっと嫌やったんですけど(笑)」と話せば、リンゴがすかさず「本当にお姉さんはとてもキレイな乳首でした」と付け加えて笑いを誘う。
このほか、中川家は「ずっと優しい師匠でした。天国に行っていろいろ気を遣うのはやめて、ふんぞり返って楽しく過ごしていただきたいと思います」、桂文枝は「どうかこれからもくるよさんを応援してあげてください」といくよに語りかけ、出席できなかった西川きよし、明石家さんま、郷ひろみはビデオメッセージを寄せた。
また今いくよ・くるよのネタが上映された場面では、2人が繰り出すパワフルな漫才に会場は爆笑。最後にくるよはサンパチマイクの前に立って、いくよが闘病中、「辛い」「しんどい」と弱音を吐かなかったこと、看護師にギャグを言い放っていたこと、復帰に向けて病院の周りを黙ってウォーキングしていたこと、そして息を引き取る寸前、筋がぴこんと動いて自分たちにお礼を示してくれたことを語っていく。「私、こんなに素晴らしい人と、ずーっと40年、あと2年したら45周年、がんばろうかと言うてた。みなさん、お願いがあります。いくよちゃんのこと、絶対忘れんといてください」と来場者に訴えてあいさつを終えた。
※文中の「大崎洋」の「崎」はたつさきが正式表記です。
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讃岐邦好 @kunckn
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