昨日8月2日、
昨年は単独ライブ「磁石漫才フェスティバル 特別追加公演」で60分と30分の長尺漫才を披露した磁石。今回はコントを含む4本のネタと映像で満員の客席を楽しませた。
2人は白い作業着姿でステージに登場すると、まずはコントを展開。弁当を盛り付けていくバイトに人生を捧げる男が、流れ作業中に極度の集中状態、いわゆる“ゾーン”に入っていくさまを演じてみせる。オープニング映像のあとスーツに着替えた彼らはセンターマイクの前に立ち、漫才を始める素振りで、暴漢に襲われた女(佐々木)が通りがかりの男(永沢)に助けられるという小芝居を開始。「せめてお名前だけでも」と女が尋ねると、「永沢です」「佐々木です」「磁石です」と大げさな自己紹介だったことをタネ明かしして笑わせる。「では気を取り直して……」と漫才に入ろうとする永沢は、「気を取り直さなきゃいけない自己紹介するなよ!」と佐々木から真っ当なツッコミを受けつつ、「パーティタイムの始まりだー!」と強引に会場を盛り上げていった。
機械音痴の佐々木がパソコンやコピー機に翻弄される映像を挟み、披露宴のコントがスタート。永沢が名乗らぬまま長々と友人代表スピーチを続けたかと思えば、「申し遅れました。永沢です」「佐々木です」「磁石です」とここでも漫才のあいさつだったことがわかる。佐々木が永沢をほったらかしにしてしゃべり続け、ツッコミの“ゾーン”に入る場面でも会場は沸いた。
最後は会社の先輩と後輩のコントで締めくくる……と思わせておいて、またしても自己紹介につなげて漫才へ。すべての演目を終え、「最高の思い出をプレゼントできた」と満足そうな永沢は、唐突に「佐々木さんは『将来の夢』とか『大きな希望』とかありますか?」と意味ありげに聞く。「俺は来年も再来年も佐々木さんと一緒に漫才をするのが将来の夢」と投げかけるも、佐々木は「なんだよそれ。くっだらねえな」とぶっきらぼうに返事。遠くを見つめていた佐々木が「そんなの夢でも何でもなく、当たり前のことだろ」と振り返り、永沢が「佐々木……!」と相方の顔を見つめ返すと、「夏の終わり」を想起させる“あの曲”が流れ出してライブは大団円を迎えた。
終演後、磁石に話を聞くと、「例年よりも緊張なくスタートを切れた。いつもは最初からトップギアだけど、今回は声を落とすところは落としたから、体力が残っている」と佐々木。永沢が「コントと漫才の境目をなくしてみたのがうまくいった」と話すと、「騙せるところは騙せたしね(笑)」と相づちを打つ。新ネタだけに、「直していって面白くなれば」今後のコンテストでもかけるといい、「ゼロに近いくらい意識しない。空間リバティとかで行われる『しもきた大旋風』と同じ感覚で臨みます」と「M-1グランプリ2015」に向けたコメントも。今後の活動については、永沢が「学園祭に向けてネタを詰めていって……」と冗談を交えつつ、「半年後くらいにまた単独やりたい」と意欲を見せた。なお、既報の通り8月28日には永沢が執筆した小説「メビウスの環」が電子書籍としてリリースされる。
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みっちゃん @micchan_hs
佐々木がツッコミのゾーンに、磁石単独ライブZONEでコントと漫才が融合 - お笑いナタリー http://t.co/ULTO3uRoWD
昨日は今までにない構成でしたね! あんなにコントが長いのは初めて見たかな