雑誌連載「粘土道」第1回の作品「俺ハンテープ台」に始まり、自身をモチーフにした作品が中心の「自我像期」、携帯電話にデコレーションしたものが多く並ぶ「持ち歩く期」に続いて「何を作っていいか分からない期」「ダジャレ期」「結婚期」といった作品群がテーマ別にディスプレイされているこの展示。携帯電話で専用のQRコードを読み込めば、片桐の音声ガイドを聴きながら楽しめる。
レセプション来場者に向けてあいさつした片桐は、「今回はいちアーティストとして、回顧展みたいな感じで正直に当時の自分を振り返ったりしながらやってみようということになりました」と経緯を説明。「いろんな物に粘土を盛る」という発想が世界中に真似されるという思惑が外れ、「何もなく16年が経ちまして、これはもっと言っていかないといけない!」と感じたといい、「今後続けていくためにも個展を全国でやっていきたい。今回の個展にお客さんが入れば全国の話も決まります、入らなければもう終わりです!」と熱く訴えた。
これだけ大量の作品をどこに保管しているのか尋ねられると、「7~8割は自宅です。もうゴミ屋敷です!」と回答。「今は(展示中なので)家がものすごくきれいです。もう持って帰って来ないでと嫁さんに言われています」と苦笑いし、「全国で個展が開催できれば一番いいんですけどね」と期待を膨らませた。
コンテストの最優秀作「コロコロヘッドシャーク」を作った男性には賞金5万円と、片桐グッズ一式を授与。最優秀賞作品について片桐は、「僕も前からコロコロを使って何か作ろうと思っていて、しかもシュモクザメを作りたいと思っていたのでやられた感がありました」と悔しがりつつ、「(優秀賞を受賞した)おじさんは衝撃度では一番でしたけど、これ(コロコロヘッドシャーク)は総合力が一番だったと思います。一見、地味なんですけど技術に裏打ちされたものがあります」と解説する。
またコンテストに応募するために初めて創作した人が多かったことを受けて、「そういう人も2個目、3個目に作った物のほうが絶対面白い。作家でも芸人でもコツはやめないことだと思うんです」と続けることの大事さを語った。なお片桐自ら審査したコンテスト入賞作品は「ギリ展」ロビーに展示されている。
「ギリ展」は7月26日(日)まで開催。本日7月11日(土)18時からは2000円以上のグッズ購入者を対象に会場でサイン会が実施される。先着順なのでファンはお早めに。
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片桐仁 不条理アート粘土作品展「ギリ展」
会期:2015年7月10日(金)~7月26日(日)平日12:00~20:00 土日祝10:00~20:00※最終入場は19:30
会場:千葉・イオンモール幕張新都心 グランドモール3F イオンホール
料金:一般500円 学生400円 小学生以下無料
<イオンモールメンバーズカード会員割引>一般 400円 学生300円
問合せ:03-5464-2230(平日10:00~19:00)
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