今年5月まで課せられていた試練「DVD『グランジ BEST NETA LIVE』を1万枚売らないと解雇」を見事にクリアして以降、グランジが新ネタライブを行うのはこれが初めて。ヤクザ同士のケンカを描いたオープニングコント「かかってこいや!」に始まり、皮肉たっぷりの「コンプライアンス」、メニューを使った言葉遊び「レストラン グランジェスト」、ラーメン屋のドタバタコント「のれん分け」、妖怪と人間の絶妙な関係性が笑いを誘う「水木しげる病院」、コンビニが舞台の「クレーマークレーマー」など、さまざまな切り口のコントを見せつける。
「電話会談」「恐育番組」など、政治に鋭く切り込んだネタも爆笑の連続。「金庫破り」では終始暗転の中、懐中電灯の光だけで笑わせるというチャレンジも。さらに「息がピッタリ」では、揃いのスーツを着た3人が、まさに息ピッタリの昭和ふう漫才を披露した。
ブリッジVTRもネタ同様に攻めの姿勢。所属事務所のコンプライアンス担当を装い芸人仲間に電話をかける「コンプライアンス」では、ライス関町、しずる池田、ジューシーズ児玉、えんにち・アイパー滝沢らが、次々と罠に引っ掛かる。そんな中、囲碁将棋・根建だけはピュアな心で清廉潔白を証明。イシバシハザマ硲は声の主をグランジ佐藤とすぐに見抜いていた。
「グランジの御意見番に意見をうかがいました」では、グランジ遠山の母と遠山の会話を録音し丸ごと紹介。母は佐藤の恋愛発覚報道を喜びつつも、あるタレントがテレビ番組でその話題を邪険に扱ったことに怒り心頭だった。またDVD1万枚を達成したにも関わらず、まったく露出が増えないことに関して事務所への不満が爆発。そのもっともな主張に会場からは賛同の拍手とともに大きな笑いが沸き起こる。
そのほか、現在新たに課せられている「2カ月でダシダを1万個販売できなければ、トリオ名をダシダに改名」というPRを兼ねた企画、後輩たちからまったく尊敬されていないことが明らかになった「おはようございます選手権」、後ろ姿とプロフィールだけでプロが描きあげた「似顔絵企画」、遠山のリアクションが見事な「タガメドッキリ」など、バカバカしさも満載。両日それぞれ内容の異なるLINE企画は、単独ライブ後実際に3人がやりとりしたLINEを公開しており、少年のような仲のよさに観客も思わず笑ってしまう。
最後のコント「記念公演」は演歌歌手を演じる遠山をファミリーの佐藤、五明らが神輿に担ぎ、盛大な祭りを開催。お祭りムードで終わるかと思いきや、グランジらしい抗争劇がしっかりと用意されていた。
2日目のエンディングでは「どうなることかと思いましたが、温かい拍手をいただけて。やってよかった」と佐藤が感謝。遠山も「お客さんの反応を見て、こういうことだなとわかりました。これからもいろんな仕事がんばります」と宣言した。五明だけは「昨日『金庫破り』のコントを見た妹から、『あんなものはもう二度と見たくない』と言われた」とガッカリ。最後は「これからもみなさんの力でグランジを男にしてください」という言葉とともに、佐藤が一本締めでライブを締めくくった。
グランジ終演後コメント
佐藤:久しぶりだったので楽しかったです。今年1年はいろんなことがありましたね、いい1年だったと思います。来年はいい加減結果出さないといけない年になってきたので、がんばります。
五明:終わってみて、今日来てくれてたシューレスジョーが「あんたら頭おかしいだろ」って言ってくれたので、それに尽きるかなと(笑)。そんなにおかしいことやってないんですけどね。これを糧に来年の「キングオブコント」がんばります。
遠山:初めての2日間だったので、めっちゃ疲れました。同じネタを2日やるというのも初めてなので、2日間見てくれてる人にどうしたらいいのかなとか、精神的な疲れが。今年はDVD1万枚企画があってちょっとずつ露出が増え始めて、終わったら何もなくなって、このまま終わっていくのかと思ってたら、とんでもないニュースが飛び込んできて(笑)。俺はほんとに(佐藤)大には幸せになってほしいんですけど、このおかげで仕事が増えてきたのはラッキーかなと。来年は今いただいているチャンスを積み上げていきたいです。真面目なコメントですね(笑)。
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- 吉本興業株式会社 芸人プロフィール | グランジ
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ナツコ aka. 溺愛☆無型 @hakunamatatax3
昨日のグランジ単独ライブ、面白かったなぁ。
コント10本、漫才1本、ブリッジVTRも全て、野心的で工夫されてて見応えがあった。
行けて良かった。
"@owarai_natalie: グランジ魂爆発、初の2DAYS単独ライブ大成功 http://t.co/lWSGNcwhX7"