昨日10月8日、東京・しもきた空間リバティにて、「お笑い真面目にトークライブ『語らせろ!! 2』」が開催され、S×L酒井、ねじ佐々木、
第1回のエルシャラカーニ・セイワ、若手編の佐々木に続いてオープニングを務めたのは酒井。その前に前説では、K-PROの児島気奈代表がセイワから酒井への「あとは頼んだ。俺の代わりに存分に語ってくれ」というメッセージを披露した。スポッライトの中に登場した酒井は、前回ライブで観客との信頼関係が生まれたことに感謝。「前回ライブでの児島さんからの質問『お笑いライブとは仕事ですか?』に僕たちが出した答え……、いいえ、楽園です!」と宣言してライブがスタートした。
オープニングでは初参加の和賀が「笑い生まれないの?」と心配すると、酒井が「勝手に生まれちゃいます」と明言。同じく初参加の大和は「僕は見てないキングオブコントで3時間語った。やばい奴です」と意欲を見せた。
最初のテーマは酒井の「どれくらい努力してますか?」で、中でも大和に関して気になっていると言うと、大和は「無理も努力もしてない。ネタは努力と思ってるからこの位置にいる」とキッパリ。しかし努力している芸人の観察は欠かさないようで、冒頭から緻密な分析力をいきなりトークで見せつけた。その後話は「ネタを努力と思うか」「各コンビのネタの作り方」などに移行。ネタを巡るコンビ関係の変化については、各コンビそれぞれの事情を明かすと、互いに興味津々の様子で聞き入っていた。
続く和賀からは「急にテレビにブチ込まれたときのポジショニング考えてます?」というテーマが。「ロンハーとか見てたら、これ自分は無理じゃないかなって思う」という言葉に馬場も賛同したが、大和がライブのMCを数多くこなしている立場から「家でテレビを見てて、何をワクワクするか」という基準で必要と思われることを語ると、和賀は「すげーな!」とビックリ。そこで酒井が、仲のいい三四郎・小宮がテレビでイジられている姿を見て、自身に置き換えて考えたところ、どうしても頭皮をイジられることに関しては受け入れられないことを告白した。
これに大和が芸人として真っ向反論。トップリードがキングオブコントで2年連続8位となったことについても「ボロ雑巾になるまで言う!」と宣言した上で、芸人にとってプライドとは何かについての話に。酒井も負けじと「戦っていいですか」と格好つけて反論するも一瞬で否定され、論争は即終了。そのまま大和にハゲ論を畳み掛けられ、観客からは拍手が沸き起こった。
そこからは酒井の反論に対して大和が鋭く矛盾を突き、ことごとく論破。「僕は大和さんほどハゲの気持ちをわかってない人を見たことがない!」と心理戦に出るも、大和はあくまで酒井の今後を思ってのことと強調し、会場中を味方に。さらに自身がナインティンナイン矢部会で経験した、余計なプライドから起こしたミスをさらした。
「だから、ハゲ、見せてみなよ」という大和の言葉に黙る酒井。しばらく苦悩の表情を浮かべていた酒井は、馬場に頭皮を差し出し、「馬場さん、やってください!」と目をつぶった。馬場の手によってしっかりと観客の前に露わになった広い額に会場中は大きな拍手。芸人たちも「カッコいいよ!」と賛辞を送ると、大和は一言「さっきの話、うそも入ってるけど」とつぶやいた。
続いて馬場は「その芸人を見て体のどこで笑っているか」という興味深いテーマを提案。これは、トップリード新妻と馬場が話した話で、笑うという行為に「頭で笑う」「心で笑う」「腹で笑う」という3種類があり、例えばトップリードのコントは心で笑える、巨匠のコントは腹で笑える、ジンカーズのコントは頭で笑えるという。これには全員が「おお!」と食いつき、自身のネタやほかの芸人たちについて分析。これが大いに盛り上がり、最後は大和が「くじらは鼻だと思う」と抜群のオチをつけ会場中が爆笑に包まれた。
佐々木の「世代交代」というテーマには、売れるまでの厚い壁に焦る佐々木や酒井に対して、大和、和賀、馬場らはそれぞれの持論を展開。お笑い界のかなり先を見据えた話も飛び出した。また佐々木がジンカーズの欲のないビジョンに対して「ロックすぎやしないか」と心配すると、和賀は「芸人をコーディネートして」と提案。これには馬場が検討中のライブ案を発表する場面も。さらに「ライブ『ババ爆走』やったら?」「劇場買ってもいいと思う。劇場ババタス」と、芸人たちから馬場への期待は大きく、「欲を出したらうまくいかないんじゃないか」という馬場らしい心配に、大和が「決めて進んだほうがいいんじゃないの? 間違ったら戻ればいい。命って限りあるから」と背中を押した。
最後に大和が出したテーマは「ネタ以外で売れるための奇襲」。そこには、魅力的ではある一方、「人生を懸けるほどかどうか」という悩ましい葛藤とのせめぎ合いが。追加で「この先輩に言われたこの一言っていうのを聞いてみたい」と大和が言うと、酒井は事務所で代々語り継がれている先輩の言葉を披露。大和は先日のキャイ~ン天野の結婚式で、大好きな先輩芸人に話しかけられたエピソードをうれしそうに明かした。また酒井が「もしよければ僕の名言も聞いてもらえます?」と言うと、大和はトイレに退出。構わず話した酒井だったが、それを聞いた和賀の感想は「そのあとのカッコ悪さの上回りがすごい」だった。
最後はお決まりの「語らせろ!」ポーズを全員で決めて終演。次回は12月頃、「2014年を語らせろ」を開催するとのことだ。詳しくは決まり次第、K-PROオフィシャルサイトにて発表される。
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