昨日8月21日、東京・渋谷公会堂にて、
2年前同様今回も4000枚以上のチケットが完売した「たりふたフェス」。男性女性問わず多くのファンがライブTシャツを着込み待ち構える中、開演と同時に始まったのは昔話風「山里関節祭り」の歴史紹介だった。「山里亮太の知られざる芸風に気付いた1人の男がそのことを揶揄して踊って見せたことがその起源」という説明に会場は大爆笑。笑いが収まらないうちに会場には聞き覚えのある音楽が本格的な音頭「山里下から関節音頭」となって流れ始めた。
それに合わせて会場には多くの踊り手たちが登場。演歌歌手の岩崎愛子が「下から関節山里です 立ち技やらない山里です ズッコイショのヨッコイショ」と歌い出すと、観客たちは笑いながら自然と手拍子を始めていた。そこに困惑した表情で神輿に担がれた山里が登場。ノリノリの担ぎ手に法被を着させられなすがままの山里は、「山里亮太はセンスがあるんです」と繰り返す歌に大喜びする観客にも不信の目を向けていた。
楽しげな音頭から一転、ヒップホップ調の歌が流れだすと、舞台の櫓にひょっとこのお面をかぶった若林が出現。「ひょっとこにのっとこ」とラップを歌う若林とそれに合わせて踊る踊り子たちに、山里は「俺どうしたらいいんだよ!」と心の叫びをぶちまけた。
予想をはるかに超えたお祭り感で華々しく幕を開けた同ライブ。その後は「ドアを出ると基本何も覚えてない素敵なお客様」「記憶力がたりないお客様」とともに、「たりないふたり」「もっとたりないふたり」(日本テレビ)でおなじみの「テレビがたりない」や「妄想劇場」を思う存分繰り広げた。「テレビがたりない」では、番組アンケートに悩んだ山里が新たに始めたまさかの趣味、飲み会などにも慣れてきた若林が再び“たりふた魂”をたぎらせたSNSが露呈。そのほか2人がテレビで実際に使っているリアルなテクニックなども明かされた。
おなじみの扉が用意された「妄想劇場」の昼公演では、「おひとりさま2014夏」と題して、それぞれ部屋での最新の過ごし方を披露。ここでは若林の思わぬ場外乱闘に観客が巻き込まれる場面もあった。夜公演は2人の真骨頂「妄想恋愛」で、山里の妄想にまさかの新パートナーが登場。これには若林も思わずのめり込み、壮大なストーリーを演じ切った山里は「みんなの前でできる快感、これがたりふたよ!」と満足げだった。
幕間には、作家として「たりふた」に参加している
また「たりふた裁判」では、昼公演で山里に「人によって『たりてる』『たりてない』を使いわけてる疑惑」、夜公演では若林に「スタッフに気を使わせている疑惑」が発覚。それぞれ冒頭で陳述を述べた上で、有罪か無罪の判断は観客の手に委ねられた。
最後は、これでしばし見納めとなるたりふた漫才。これまでの「もっとたりないふたり」やこの日の内容も絡めつつ、巧みに展開していく2人のやりとりに観客は釘付けに。さらに漫才のさなかに仕掛け合う2人の攻防戦により昼と夜でまったく違う展開も。2人のテクニックが十二分に盛り込まれた珠玉の漫才に会場は万雷の拍手に包まれた。
夜公演では「またいつか皆さんとお会いできますように」と去った2人だが、観客からはアンコール。それに応えて出てきたのは山里1人で「若林くん!? みなさんこれがたりないふたりですよ!」と大慌てに。すでに上着を脱いでいた若林は再び登場したものの、心はすでに楽屋のマンゴープリンにあるようだった。
果たして次に「たりないふたり」に会えるのはいつなのか。この模様は、12月24日に昼公演と夜公演の2枚組DVDとして発売される。詳しくは番組オフィシャルサイトにて。
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山里 亮太 @YAMA414
山里&若林たりふたフェスでズッコイショ! - お笑いナタリー http://t.co/KAN89m32XR
若林くんのドロップキックの高さが凄い…