昨日8月16日、東京・浅草公会堂にて「ダイナマイト関西2014~全日本大喜利選手権 決勝トーナメント大会~」が行われた。
昨年2013年12月25日の「ダイナマイト関西2014 ~全日本選手権 前夜祭~」で、インタレスティングプロデューサーのスティーブ・キムズこと
それから8カ月後の昨日、日本一の大喜利戦士が生まれる瞬間を見ようと浅草公会堂は満席に。開演前の会場で行われた「ダイナマイト関西2014展」にも人が集まり、グッズやDVD予約に行列ができたほか、各々これまでの熱戦を振り返ったり、知られざるキムズの年表を鑑賞したりしていた。
オープニングには、キムズが通訳の戸田由紀子こと
そして
決勝トーナメントの前には既報の通り「全日本新人王決定戦」として、西日本大会を勝ち抜いた蛙亭・岩倉と、東日本大会を勝ち抜いた浜口浜村・浜村が対決。2人とも大舞台に緊張している様子ながら、果敢に攻める大喜利を見せた。試合はサドンデスとなり、浜村が勝利。2人の戦いぶりにはキムズも大満足の様子だった。
いよいよ決勝トーナメント1回戦がスタートすると、会場全体が張りつめた空気に。第1試合は主催者でもあるバッファロー吾郎・竹若と、バッファロー吾郎に大喜利の力を見出された女優の伊藤修子。伊藤の大喜利を見守ってきた竹若は伊藤を「いつでも優勝を狙える存在に育っている」と認めつつも「次にがんばってもらえれば」と、あくまで優勝はさせない意向を見せた。伊藤は「『顔が白い』と言われたので鉄分を摂ってきた」といつも通りのペース。そんな伊藤が1問目のお題に即出した答えがすぐさま爆笑を呼び起こし、見事な先制を決めた。竹若もすぐにポイントを取りかえし、互いに必死の攻防戦を繰り広げたが、結果は竹若が1対2で敗戦。竹若は翌日子供の「妖怪ウォッチ」抽選販売があるため、ここで運を使わなかったことには喜んだものの、「これで妖怪ウォッチが手に入っても悲しい」と悔しさをにじませた。
第2試合は芸歴15年差の
第3試合の
第4試合の又吉はケンコバに対してしきりに「女だったら抱かれたい」と熱視線。ケンコバもそんな又吉のセリフにまんざらでもない様子だった。試合は2人とも冷静そのもので、1個1個確実にポイントをゲット。最後は2対0で完敗してしまった又吉だが、「素敵でしたね。ケンコバさんがペンを走らす音で姿がちらついてしまって」と言うと、ゴエから「気を確かに」と心配されてしまった。
ここで、夏休み特別企画の「それいけ!チビッ子大喜利」が行われ、パパ芸人チームの
しかし最後のお題「どこで覚えてきてんそんな言葉!」では、徳井がちびっこに言わせた「ヤナギブソン」で会場が揺れるほど大爆笑。逆転に希望が見えたが、華丸らしい回答「酒と女は2号まで」「お湯割りはお湯が先だ」を言うちびっこがしっかり笑いをとり、やはりパパチームの勝利に。最後、ヤナギブソンを知らないというちびっこに、MCのゴエは「いつか『ああ、これがヤナギブソンか』って思うときがくると思う」と優しい表情で力強く語りかけていた。
準決勝第1試合は予選以来2度目の対戦となる飯尾と伊藤で、よく似た雰囲気に解説陣が「夫婦で大喜利楽しんでるとしたらすごくいい光景」とコメント。試合はデッドヒートとなったが、伊藤の持ち味である怪しい回答が暴走する場面も。サドンデスまでもつれ込んだ結果、飯尾が勝利を決めた。
準決勝第2試合は4年ぶりの対戦となるケンコバと若林で、前回ケンコバに決勝で敗れたことを折に触れて口にしてきた若林が「待ちに待ったときなので思う存分やりたいと思う」と宣戦布告。それに対してケンコバは「事務所どこだオラ!?」と席を立って若林を脅すも、「ケイダッシュステージです」と言われすぐさま土下座していた。
試合は若林が冒頭から2点リードと快調なスタート。しかし2問目の「限定50台の長渕カーナビ。どんな案内をしてくる?」というお題でケンコバが同点に持ち込んだ。そのままサドンデスとなると、ケンコバが答えの選択で大いに悩む珍しい姿を露呈。観客が固唾を飲んで見守る中、審査員の判定は2対1で若林に軍配が上がった。
すでに大会開始から4時間近くが経過し、いよいよ飯尾と若林が最後の戦いへ。飯尾は「お互い共通しているのが春日ファンということ。さっき楽屋裏で春日のいいところを2人で話してました。隠れ春日CUP。今日春日をいただきたいと思います」と宣言。これに若林は「正直春日の名前は出したくなかった」と苦笑しつつも、「必ず優勝して少しでも春日に近づきたい」と言い返した。
先制は飯尾で、続く“少年が大喜びする回答”は会場からこの日一番の歓声が沸きあがる好プレー。2問目に入るときには若林を2ポイント引き離しリーチをかけたが、解説のケンコバは「戦ったことがある人ならわかるが、若林はここからが強い」と牽制を。事実そこからなかなか点が動かず、3問目でようやく若林がポイントし、この時点で2対1。しかし4問目「日めくりカレンダーに説明書が。何と書いてあった?」に対して飯尾が真っ先に出した回答が美しすぎるホームランを放ち、爆笑と歓声の中、飯尾が見事優勝を勝ち取った。
飯尾は「早く春日に会いたいです」と優勝コメント。若林は「ほんとに悔しいですけど、こんなに悔しいと思えるライブに出られることはない。春日に近づくのは並大抵のことじゃない」と語った。また大会を傍から見ていた華丸は「自分が出ると思ったら恐ろしくて、とてもじゃないけど参加できない」とレベルの高さに仰天。「まずは『線香花火九州2014』で力を蓄えて」と、とんでもないダジャレを繰り出し、キムズを驚かせた。
キムズからは「8カ月のロングランに付き合っていただきありがとうございました!」と感謝の言葉。そして、「1回戦が終わって4名が残ったとき、立ち振る舞いで飯尾さんが優勝すると思いました」と気になる発言が。「飯尾さんはね、差し入れのどら焼きをおいしそうに食べてた。たくさん食べない奴に面白い奴なんていない! ちびっこのみんなもモリモリ食べてね!」と呼びかけ観客は爆笑。最後はキムズの決めセリフ「これからも、ガチの大喜利が見られる。そう、ダイナマイト関西ならね」で締めくくった。
この模様は予選と合わせて2枚組DVD「ダイナマイト関西2014」として12月3日に発売予定。大喜利ファンには永久保存版間違いなしのDVDとなっているので、発売日をお楽しみに。なお次回「ダイナマイト関西」は12月に東京と大阪にて15周年記念大会を予定とのこと。こちらは決まり次第オフィシャルサイトに掲載される。
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