自身の小説を原作にひとりが監督デビューを果たしたことでも話題の「青天の霹靂」。気候のよい中で公開初日を迎え、主演の大泉は「初日がこんなにも晴天になった。私は雨男で、今日が“曇天の霹靂”にならなくて……本当によかったと思います!」と話しながら感極まったような表情を浮かべ「泣き芸」の雰囲気を漂わせる。続く柴咲も「こういった家族愛が描かれた作品に出られて……本当に、幸せです……」と噛みしめるように語り、客席からはじわじわと笑いが。この展開を受けて、ひとりは「泣き芸は僕のものなので……それを先にやるこの2人……最低だと思います!」と泣きじゃくりながら訴え、客席に爆笑と拍手を渦巻かせた。
3人の舞台挨拶は、撮影の裏話や映画に関する思い、ひとりと大泉に抱く柴咲の印象などをテーマに笑いが絶えない。連日のキャンペーンでひとりと大泉がペアになることも多く、ひとりは「正直、大泉さんといると落ち着く。幼なじみだったら、きっと『おい一緒にコンビやらないか? 天下獲ろうぜ!』って言ってたと思う」と告白。大泉も「監督がキレのあるボケをするのは僕の前だけ。全部僕が拾うと思うから安心してボケてくる。こんなに楽しい掛け合いも今日で終わると思うと寂しい」と相思相愛ぶりを伺わせる。
壇上にはこの作品でマジックの監修を務めた魔耶一星も登場。この日劇場に駆けつけた観客へ感謝の思いを届けるべく、ひとりの空中浮遊マジックが披露された。ステージ中央の椅子に寝そべったひとりは、魔耶一星のリードのもとで浮遊に成功。客席はもちろん大泉や柴咲をも驚かせる。ひとり自身、「俺は何がすごいのかわからなかったです」ととぼけるが、大泉は「シルク・ドゥ・ソレイユみたいになってましたよ!」と賛辞を送った。
イベントの終盤、ひとりは「最初で最後の映画だろうと思い、1分1秒にこだわって作った。気に入っていただけたら10年や20年に1回でいいから観てくださるとうれしい」と客席に語りかける。柴咲は「王道の家族愛を描いた作品。一度と言わず、ご家族やご友人とご覧になって」と挨拶。最後は大泉が「マジックが大変だと聞いててオファーを受けるか迷ったが、出演できて本当によかった。監督やスタッフに感謝している。小さなお子さんや恋人同士、年配の方、すべてのみなさんが楽しめる映画。多くの方に伝えてください」とまとめた。
■「青天の霹靂」TVCM涙篇
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佐久間宣行 @nobrock
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