本日4月28日、長野・上田映劇にて、
同映画はひとりの同名小説が原作で、ひとり自身も出演。大泉演じる売れないマジシャンの晴夫がホームレスとなった父の死を知って人生に絶望し、突然40年前の浅草にタイムスリップしてしまう。そこにはひとり演じるマジシャンだった若き日の父と、柴咲コウ演じる母の姿が。上田市はこの40年前の浅草のロケ地となっており、上田映劇を中心に昭和の浅草の町並みを再現するという大掛かりな撮影が行われた。
約1年ぶりとなる凱旋に、大泉は「とにかく私は上田市の大ファンになってしまいました。先ほどもロケで大好きなお店に3軒行きまして。アポなしだったんですが、みなさんどうぞと言ってくださって、優しさと懐の深さに触れました」と感無量の様子。「上田市のためなら死んでもいいと思っています」とまで言い切った。一方ひとりは、撮影中はほとんど食べ歩くことができなかったそうで、「今日大泉さんに連れて行ってもらって本当においしかった」とやっと実感。しかし、「大泉さんがクライマックスのすごくいいシーンの直前に鴨しゃぶの店に行ったって聞いて。あんなシリアスなシーンの前に。かなりショックだった」と口をとがらせた。
しかし、改めてひとりは「ロケハンで関東近郊まわった結果、正直辛い対応もあった中、上田市は本当に映画に対して協力的で。決め手はこの上田映劇。2階の上のほうにある穴は僕がわがまま言って壁をぶち抜いてあけてもらったんです。支配人がどうぞどうぞって」と感謝。「じゃあ、僕も、上田のためなら死にます」と上田愛をアピールした。また、実際に手を加えたのは穴のみならず、舞台の床板、壁、2階部分の壁紙の柄、外観など細部にわたったそうで、「撮影が終わったら元に戻してくれと言われるのが普通ですが、素晴らしいのでこのままにしといてくださいと言っていただいた。裏にもまだまだ映画に使ったセットが残っていて、『青天の霹靂』に対する愛を感じました」とコメント。大泉も、「この舞台上でひとりさんと漫才もさせていただいたり、ノーカットで裏から舞台まで大ゲンカするシーンもここで撮りましたし、みなさんが劇場の外で撮影しているときも、このステージでマジックの練習をしたり。私はこの舞台から何羽鳩を出したか。上田に飛んでる鳩の半分は私が出したと自負しております」と笑いを交えて思い出を語った。
これに母袋市長は、「最高の褒め言葉をいただきました。お店をまわっていただいたり、上田市を絶賛していただいたり」と笑顔で感激。「マジに受け止めておりますので、広く市民の皆様に伝えたい」と言うと、大泉から「じゃあ死んでくださいというのはやめてくださいね」と小声で念押しされていた。その大泉はラジオで上田市を絶賛したことで市長から手紙をもらったとここで披露。「上田市は昔から映画やテレビなどのロケが多く、余談ですが私は8回出演しています。デビューは中学1年生で……」という気さくな内容に、「市長のお人柄に触れました」とコメントしていた。このやりとりを横目で見ながらクスリとも笑わないひとりは、「また上田市で映画を撮ってください」という言葉に、「そうしたいですけど、なんせ僕は手紙をもらってませんから。まず監督じゃないのかな」とそっぽ。「上田で撮ろうと決めたのは僕ですから」とこちらも念押ししていた。
市長のみならず今回の凱旋は市をあげての歓迎ムードで、いたるところに貼られている映画のポスターにひとりは「ここに住んでる方の映画に対する愛情にビックリしました。この店には合わないなってところにもポスターを貼ってくださってて。年配の方にも『映画観るよ』って声をかけていただいたり。撮影中も地元のお母さんたちが食事を提供してくれました」と嬉しそうな様子。大泉は「上田市は美味だれ焼きそばがうまいんですけど、美味だれにつけなくても焼きそば自体がおいしいから、塩分のとりすぎが心配です」と笑わせつつ、「フレンチや京料理のおいしい店もあるし、温泉もあって。上田のみなさんのためなら死んでもいい」と再び強調した。
最後に「観終わったあとに余韻のある映画を作りたいと思いました。自分だったらどうするとか、両親と話したいとか、そういう時間を持っていただければ」と真剣にメッセージを送ったひとり。「上田なくしては撮れなかった作品です。特にこの界隈の方にはお世話になったので、隣のパチンコ屋で5000円ほど還元しました」とエピソードを添えると、大泉から「それ当たったら上田市からお金取るってことですよね。とんでもない人だ」とツッコまれ、「当たってませんから!」と、映画のワンシーンのような掛け合いを見せていた。
映画は来月5月24日より全国東宝系にて公開。オフィシャルサイトには予告動画のほかさまざまなコンテンツが用意されているのでぜひチェックしてみよう。
■「青天の霹靂」特報2
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