レイザーラモン漫才ツアーinゲイ園花月で実況解説DJ付漫才

昨日4月12日、京都・祇園花月にて「レイザーラモン漫才ツアー in ゲイ園花月 ～ゲイの皆さんへ恩返し～」が開催された。

昨年2013年、念願の「THE MANZAI 2013」決勝進出を果たし漫才師としての道を歩み始めたレイザーラモン。本物の漫才師になるため、一度は芸名をザ・漫才 うけ太・わろ太に改名することも考えた2人だったが、今年2014年は改めて、HG（ハードゲイ）キャラをきっかけにブレイクしたことに感謝し、ゲイの人々に喜んでもらえる漫才ライブツアーをスタートさせた。

漫才ライブのはずが、舞台にはDJブースを用意。開演前にはDJ KELLYが、自分の代名詞という曲「Sex On The Beach」で会場を盛り上げた。十分に温まった会場に出てきたのは、スティーブ・ジョブズに扮するRGと関口メンディーに扮するHG。ジョブズはアップルの新商品iスポンジを披露し、メンディーはEXILEのリーダーHIROの労をねぎらうという、まずは挨拶代りのピンネタコラボを。改めて観客に挨拶をしたあとは、RGからあるあるのプレゼント。相川七瀬の「夢見る少女じゃいられない」を歌い、なかなかゲイあるあるを言わないRGに、HGは「早く言ってー！」「カモーン！」「フー！」と合いの手。RGの「冬でも長ズボンはかない」というあるあるに観客より早く「イエーイ！」と歓声を上げていた。

続いてはゲストによる漫才。ギャロップは「弟子入り」がテーマのネタで、ボケる林に、毛利がDJブースにいたときとは別人のようにまっとうなツッコミを連発した。ザ・プラン9の浅越ゴエとヤナギブソンは、即席コンビ・マニアックスとして登場し、「いやーマニアックなことばかり言うてますけどねー」と、ベテラン漫才師の風格でネタを披露。マニアックな歴史ネタ、スポーツネタを次々繰り出し会場を笑わせた。博多華丸・大吉は、「せっかくなのでレイザーラモンに寄せたネタを」と、急遽華丸があるあるにチャレンジすることに。観客から「花見」というお題をもらうと、華丸は海援隊の「母に捧げるバラード」をチョイスすると、「早うおまえあるある言ってこんかおまえ」「あるある狂いのおまえバカ息子バカ息子って」と、まさかの語り。「今も聞えるあのおふくろの声、僕にあるあるを教えてくれた」と歌うも、大吉から「そろそろ言っていただけないでしょうか」とソフトなツッコミが。「誰でもできると思ってた」「意外と難しい。改めてリスペクト」と後輩を賞賛しつつ、後半は華丸のお茶目なおじさん感がたっぷり詰まった華大らしいネタでしっかり締めくくった。

ネタのラストはもちろんレイザーラモンで、先月3月に漫才ライブ「今年のレイザーラモンはジョブズとメンディーとマンザイや！」で完成させたばかりメンディ漫才を披露。EXILEのことをよく知らないRGが、HGの説明を次から次へと聞き間違い、さらには勝手にメンバーに名前を付け、メンディーをイジり倒すという独特すぎる漫才に観客は大満足の様子だった。

続くコーナーでは、HGの肉体美を観客に存分に楽しんでもらおうと、KELLYがDJ、ゴエとヤナギブソンが実況解説を担当し、HGのファッションショーを開催。雑誌に取り上げられるほどおしゃれな私服のほか、きわどいセクシーすぎるファッションには会場から歓声が。帽子、マフラー、ブリーフ、靴下という斬新ないでたちには、さすがのゴエも「早く誰かに怒られてほしい」とポツリ。着替えの間はRGがあるあるでつなぎ、マイケル・ジャクソンの曲にのせてヤナギブソンあるある「ジーパンちょっと太い」、ゴエあるある「ジーパンピチピチ」、パンのあるある「食パンだけ売り切れ」と熱唱した。しかしヤナギブソンがRGお気に入りのマイケルダンスを「動きのレパートリー少な！」とツッコみ続けたことから、最後の曲はBIGBANGの「FANTASTIC BABY」をチョイスし完コピダンスで大盛り上がりに。ヤナギブソンがゴエに言った「邪魔にならない確実な実況」という言葉のあるあるを「すぐ尽きがち」とまとめた。

どんどんセクシーになっていくHGのファッションだったが、最後はまさかのスーツ姿。さらにもう1枚ジャケットを手にしていたためゴエたちが不思議がっていると、HGはそのジャケットをRGに。受け取ったRGとHGはジェスチャーでセンターマイクを要求し、DJ KELLY、ゴエ、ヤナギブソンをそこに残したまま漫才をスタートさせる。それに動じないKELLYはさておき、ゴエとヤナギブソンは「まさか……」「どうすればいいんですか……」と呆然と見守るしかなかった。ネタは同じく3月のライブでお披露目したオードリーっぽい漫才で、掴みから観客は大爆笑。iPhoneデート漫才は心斎橋を舞台に変え、観客を大いに喜ばせた。

エンディングでは、大吉が「漫才ツアーと聞いていたのですが、出演を大いに後悔しております」とコメント。ギャロップ毛利は「相方がどこへ向かっているのか見られてよかった。漫才もこのくらい頑張ってほしい」と口にした。最後にレイザーラモンから観客にプレゼントがあると抽選タイムになるも、営業慣れしていない2人は段取りがわからずグダグダに。そこはベテランの華丸がテッパンの営業ネタを披露するも、華丸を筆頭にみながふざけだし、大吉が「ねえみんな、ちゃんとやろう」と修正。しかし、仕切り側だったゴエが大吉の存在に安心しボケたためRGも止まらず、抽選用の半券をバラまきそれを大吉たちが慌てて拾うという、前代未聞のドタバタ抽選会を繰り広げた。

次回のツアーは24日（木）に大阪・EXPLOSIONにて行われる「レイザーラモン漫才ツアー in EXPLOSION ～ゲイの皆さんへ恩返し～」で、「ここではできないような過激なことをしたい」と意気込み。「リサーチしてゲイの方々の好みだというアキナをゲストに呼びました」「拷問磔あるあるします」と観客を喜ばせるも、再度大吉から「漫才ツアーですよね？」と念押しされた。大阪公演は当日券のみ。ツアーは今後東京でも開催予定となっているのでお楽しみに。

レイザーラモン漫才ツアーin EXPLOSION～ゲイの皆さんへ恩返し～

日時：2014年4月24日（木） 20:30開場 21:00開演 23:00終演予定
会場：大阪・EXPLOSION
料金：当日のみ3000円（1ドリンク付き）