9月1日付けで二ツ目に昇進する三遊亭こうもりがお笑いナタリーの取材に応じ、今後の目標などを語った。
三遊亭こうもりは15歳でお笑いの世界に足を踏み入れ、末高斗夢の名でダジャレをベースにしたネタを武器に活躍。2011年8月に三遊亭好楽に入門し、3年の前座修業を経て二ツ目に昇進する。
落語家転身のきっかけは春風亭小朝の「入っちゃえば?」という一言だった。現在の師匠である好楽に引き合わせたのも小朝だ。「伝統芸能の世界は厳しい」と辞退するつもりが、好楽の「その気持ちがあれば大丈夫! よし入門ね!」という言葉に「『はい……! よろしくお願いします』って電話を切っちゃって(笑)。後押ししてくれているのがありがたかった」と入門までの意外な流れを明かした。
これまでやっていたお笑いとの違いの1つは観客の年齢層。末高斗夢時代に使ったダジャレを絡めた小道具を出すと、年配の常連客から「伝統芸能を舐めるな!」という叱責を受けた。しかしこうもりのダジャレに「うまい!」と拍手が起こることもあり、「『ここじゃダメになるぞ!』って、お笑い時代から知り合いの作家から言われるくらい温かい」と寄席の雰囲気を説明した。
こうもりが得意とするのは「都々逸親子」と題した噺。営業や2013年に決勝まで進出した「R-1ぐらんぷり」といった寄席以外のステージには、この噺のフォーマットだけ残す3分程度にまとめたネタで臨むそう。すでに予選がスタートしている今年2014年の「R-1」にも、古典落語の改作で挑戦するつもりだ。
「せっかくひょんなことからこの世界に入ったのだから、メディアに出たり、新しい落語を作っていきたいし、古典落語も極めていきたい」と抱負を語るこうもり。前座修業の厳しさは「3カ月でやめたいと思った」ほどだったが、「あのとき転身してなかったら地獄だったろうなって思うくらい、今落語が楽しくて楽しくて」と心境を告白した。寄席だけでなくお笑いライブでも活動しており、「3分で笑って泣かせたい。お笑い好きな人にも『落語いいな』って思ってもらえたら」と希望を抱く。多岐にわたるこうもりの今後の活動にぜひ注目しよう。
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