福ちゃんこと福田辰男は、オンボロアパート「福福荘」に住む塗装工。中学卒業後、栃木から上京し、昼間は仕事、夜はアパートの住人同士のトラブルを仲裁、休日には河原で自作の凧を上げるという毎日を送っている。恋愛には奥手で、ある日福福荘にやってきた初恋の相手・千穂(水川あさみ)との約20年ぶりの再会に驚く福ちゃん。カメラマン修行中だという千穂の撮影に巻き込まれていくうちに、女性コンプレックスの元凶である、壮絶なイジメの犯人だった千穂への恋心を募らせる。
“坊主頭のおっさん”という福ちゃんのキャラクターにあわせ、先日大島の断髪式が実施された。丸坊主になった大島は、「福ちゃんになったなという感じ。意外に楽しい気持ちのほうが勝っております」とコメント。水川と、福ちゃんの友達・シマッチ役の荒川良々も大島の頭にバリカンを入れ、「すごくお似合いで、福ちゃんになるための一歩を一緒に踏み出せたなという感じ」(水川)、「これで一緒にやれるということで、一緒にお風呂でもいきたいですね(笑)」(荒川)と感想を述べた。
同席した監督の藤田容介は、コントでおっさん役を演じている大島を見て、「これをやりたい!」と思ったのがオファーのきっかけだと告白。「もちろん当て書きですし、ほかの人でこの役では考えられないと思っていたので、大島さんに断られたらこの企画はなくなっていました」と語った。撮影は10月23日にスタートし、11月10日にクランクアップ予定。どんな作品に仕上がるのか、公開を楽しみに待とう。
森三中・大島コメント
オファーを受けて、単純に面白そうだと思いました。普段からコントで男役をよくやっていて、坊主にしなくても男みたいだと言われるし、逆に女性役のほうが難しくて男役のほうがすんなり入ってくるので、男役でよかったです。初主演ですが、気負わず、楽しんでいきたいと思います。
水川あさみコメント
千穂はとても素直で純粋ないわゆる普通の女性だけど、過去の福ちゃんをいじめてしまった思い出の贖罪から大人になって再び福ちゃんに会い、彼の素敵な心に人間として惹かれていく女の人です。なんでもない、とりとめのない面白い会話のやりとりが続くお話ですが、その奥底にそれぞれの細かい心情が綴られている印象です。
とにかく楽しみ。個性豊かな役者さんの中で、自分もどういった個性でその場にいられるのかが課題かなと。みんなで楽しんでお芝居できたらいいなと思います。
荒川良々コメント
藤田さんの作品には特別な思いがあります。もしも自分がトム・クルーズみたいな大金持ちになったら、藤田さんに自分が出演しなくてもいいのでプロデューサーになり、映画を撮ってもらいたいと思うくらい好きなのです。なので今回また藤田組に参加させてもらえるのは自分へのご褒美だと思っています。今から楽しみで仕方ありません。
藤田容介監督コメント
女が男を演じるという映画を作ります。危険な賭けですが、大島美幸さんなら大丈夫です。先日、リハーサルをして確信しました。ヒロインは、水川あさみさん。最高のツーショットが撮れそうです。主人公の親友役は、僕が絶大な信頼を置いている荒川良々くん。大島VS荒川の掛け合い、面白くないはずないです。ほかにも、ひとクセもふたクセもある役者さんが、ごっそり出演してくれます。おかしくて哀しい人間喜劇です。ご期待ください。
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- 映画「福福荘の福ちゃん」公式サイト
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Yukinori Iino / 飯野 亨紀 @yukino1230
大島さんの坊主は、こういうことみたいです。http://t.co/PBYVxbbN8u #ntv #イッテq #itteq