今回の記事はイベントで語られた内容を中心に構成。加えて、イベントでは話しきれなかった「12月のお笑い」を飯塚に寄稿してもらった。常々「分析しているのは令和ロマンくるまだけじゃない!」と吠え、ついに「焚き火で語る。」(テレビ朝日のYouTubeチャンネル「動画、はじめてみました」より)への出演も果たした井口と、多数の担当番組を抱える飯塚の楽しいおしゃべり連載、2024年もどうぞよろしくお願いします。
構成
※取材は12月26日に公開イベントとして実施。
井口もいろいろ考えている
井口
──すごいときのチャンピオン。
井口 そうですよ! 「M-1」現地勢としても貴重な情報を言っていきます。飯塚さんは「M-1」どうでした?
飯塚 テレビで7時間半ずっと観てた。ざっくりと全体の感想を言うのは難しいんだけど、5、6年くらい前の「M-1」の雰囲気があった。点数も含めて、爆発待ちをしている時間が長かったと感じた視聴者も多かったと思う。
井口 僕は敗者復活をAブロックまで観てから屋上での漫才のスタンバイをしていたので、誰が上がったかはリアルタイムでは知らなかったんですよ。そこから移動して、トップバッターの令和ロマンが始まる頃にスタジオに着きました。客席を見渡してみたら、いわゆる番組観覧よりも圧倒的に男の人が多かった。男性だから、女性だからということではないですけど、そのバランスが「M-1」独特のヒリつきを生むし、爆発したときに高い笑い声と低い笑い声がちょうど混ざり合って爆発感を生むんですよね。「M-1」がそれを狙ってやっているかはわからないですけど。そんな中、いきなり令和ロマンがめっちゃウケてたから、ここからどんどん盛り上がっていくんだろうなという空気は感じました。
飯塚 令和ロマンはいつも以上にツカミを丁寧にやっていて、全部お客さんに投げかけるようなスタイルだった。審査員を目がけてというよりは会場を巻き込もうとするネタを選んでいて、それが成功しているんだろうなと思うウケ方だった。
井口 「キングオブコント」とかに比べて、「M-1」が一番ウケと得点が比例している気がします。「キングオブコント」はウケても意外と点が低い、(2023年大会の)
飯塚 コントは審査員それぞれの美学もあるからね。令和ロマンはお客さんウケ重視のトップバッターだった。
【参考記事】コントは各人に美学がある話、男性ブランコと語る「2023年11月のお笑い」
井口 一応みんなトップバッターになる心持ちではいるけど、笑神籤だからマジでわかんない。
飯塚 でも令和ロマンも優勝後に言っていたけど、4つネタを用意していて、一番だったらこのネタをやろうということまで考えていらしいね。だから、そこまで計算しているくるまさんがとにかくすごくて、あぁ~! くるまさ~ん!っていう……。
井口 いいんですよ、くるま信者は!(笑) 「速報!M-1ネクストデイ」(ABC)で審査員のしゃべっていることが拾われていましたけど、松本(人志)さんが「高え~」と言っていましたよね。
飯塚 自分が審査員だったら、横で松本さんが「高え~」と言ってたら「やべ!」って思っちゃいそう(笑)。
井口 「違った!」ってなりそうですよね(笑)。でもあれには、「これを基準にしてこの先もブレないように」という松本さんの思いがあったのかなと。当然、審査員は自由な点数を付けていいけど、「基準を忘れないようにしなきゃいけない」っていうのが松本さんの中にしっかりあるんだなと改めて感じた場面でした。
敗者復活戦の新システム
井口 敗者復活戦のシステムが変わったのはどうでした?
飯塚 敗者復活した人を応援する気持ちで決勝を観るシステムになっていたよね。敗者復活戦の会場もテレビの視聴者も「シシガシラがんばれ!」という気持ちになったと思う。決勝のお客さんもスマホとかで敗者復活戦見てた人もいたみたいだから、決勝で「敗者復活戦で見たあのネタじゃない」と思った人もいたのかも。
井口 あとからシシガシラさんの敗者復活ネタをYouTubeで見ましたけど、めちゃくちゃ面白くて。今回の新システムってどうしても各ブロックの最後のほうの組が有利ですけど、シシガシラさんが5組くらいぶち抜いているから「行けー!」という感情にもなりました。いつも「M-1」を一緒に観ている三四郎・小宮さんとかのメンバーも、シシガシラさんで大爆笑だったらしいです。前回は視聴者投票でオズワルドが復活して、決勝でも同じネタをやったんですよね。今回はシステムが変わってシシガシラさんが選ばれましたけど、変な話、シシガシラさんが例年のシステムで上がれたとは到底思えないじゃないですか(笑)。
──お茶の間の知名度を考えればその可能性もありそうです。
井口 でも、前のシステムも新システムも、どっちもありだと僕は思うんですよ。
飯塚 そうだね。どっちがいいとは言えないと思う。
井口 お笑いファンはすぐこれ(=視野が狭くなるジェスチャー)じゃないですか。
飯塚 「これ」で伝わるんだ(笑)。
井口 「このシステムこそが最高だ!」となっちゃいそうだけど、人気や知名度だって自分で積み上げてきたもの。しかも、忘れちゃいけないのは“敗者”ですから。一度は負けて、決勝に行けなかったんだから、それは過酷にやらなきゃいけないと思う。僕も敗者復活戦で下のほうの順位だったこともあるし、
飯塚 現地にいた人は現地の意見で決めている納得感があるかもしれないけど、視聴者にとっては審査に関わっていないから、入り込めなかった人もいたかもしれないよね。
決勝と準決勝、観客の違い
井口 全体的に言えるんですけど、「M-1」が好きでお笑いにめちゃくちゃ詳しいお客さんだからこそのネタバレでウケないこともあるじゃないですか。「またこれか」っていう。一方、ライトな層もいる中で「ご存知」の感じでやるとそれはそれでウケない。今回、現地で決勝を観ていてどちらも感じたんですよね。
飯塚 準決勝のお客さんは本当にお笑い好きの人たちだから、もうその芸人さんのキャラクターもわかっているんだけど、決勝の会場の空気は別だよね。お笑い好きじゃない観覧の人ももしかしたらいるのかもしれないし、あの審査員たちが同じ空間にいることで1回リセットされるところもあるのかもしれないし。
井口 好きで、よく知っているけど、あの舞台に立つとまた違って見えるというのもありそうです。
飯塚 あの豪華なセットの前で見ると小さく見えてしまう人もいる。あの空間に負けない人じゃないと勝てないと思う。
井口 前も言いましたけど、「ご存知、我々です」のしゃべり方とかボケをされてもこっちは知らないよって感じじゃないですか。「なんでそんなしゃべり方をするのか」をどれだけ早い段階で伝えるかが大事というか。それで言うと、
飯塚 阪本さんが普段から舞台でやっている「走って登場」をおざなりにしないで、しっかり“ヤバい人”ですよっていうのを最初に見せていたのはよかった。
井口 マユリカは人気があるから、いつも通りキモく出てきたときに会場も知っている人が多そうな反応でした。キャッチコピーがよかったっていうのもあるかもしれませんけど。
──キャッチコピーは「ずっとキモダチ」でした。
飯塚 よかったのか悪かったのか(笑)。もっとキモいネタをやるんじゃないかと人によっては思っちゃうんじゃないかな?というのは少し気になったけど。
井口 ああー。それは確かに。でも「M-1」って、究極の客観視なんですよね。自分がどれだけ知られているかを考えないと。モグライダーくらい人気があればまたやり方を変えないといけないと思いますし。前回の僕らは、今思えばちょうどいい知名度だったと思うんですよ。当時すでに松本さんと共演させてもらっていたし、お笑い番組をよく観ている人だったら僕のキャラは知ってるけどネタはよくわからない、くらいの感じだったと思うので。あとマユリカは平場も面白かったですね。
飯塚 平場完璧だったね。あれはかなりいいPRになったと思う。
ヤーレンズを見て「やり続けることが大事」
井口 僕は客席から松本さんがどんな反応するかをずっと見ていたんですよ。コメントもしていましたけど、シシガシラさんのツカミでめちゃくちゃ笑ってました。あの「堪んないよ」の顔をされていて。ファーストラウンドでは、僕が見ていた限りなので定かではないですけど、
飯塚 以前は落ち着いた色のスーツにアスコットタイをしていたり、髪型もおしゃれ漫才師っぽかったけど、今は楢原さんのウザいおじさん感が出てるのがすごくいい。
井口 楢原さんが急に丈の短いスーツにして、ここに来てのベッカムヘア(笑)。トム・ブラウンとかもそうで、もともと面白かったけど布川さんがロン毛にしてから一気にハマりましたよね。
飯塚 それも、最初からやると「キャラ狙ってる」になっちゃうんだよね。いろいろなことを経て、経て、あれにたどり着いているのがいいんだろうな。
井口 思い切りはしましたよね。楢原さんが突然ベッカムヘアで劇場に来たときは、みんな「何してんだよ!」と言うわけですよ。それでも、やってよかった。衣装にしても、ライブだとちょっと派手すぎるかもしれませんけど、あの決勝の舞台で見ると全然そんなことなくて。むしろあれくらいじゃないと。
飯塚 あのキャラクターが「ウザい」とか「腹立つ」となった瞬間に審査員の芸人さんたちにもハマっていく感じだよね。キャッチコピー(「ノンストップ・ウザ」)通りのキャラ。
井口 僕らが初めて2020年に決勝に行って、翌年モグライダー、ランジャタイが行って、この世代の漫才師で1組だけずっと決勝に行けなくて、いつ腐ったり投げ出してもおかしくない中、ずっとライブに出続けた。結局、やることが大事なんだよなと思いますね。ときどきライブに出てチェキ売りさばいてるような奴じゃダメ! やってる人にしか結果は出ないから。
飯塚 チェキを売りさばいてる人への憎悪がすごいね(笑)。
「M-1」で自虐ネタは難しい
飯塚 ヤーレンズもそうだし、令和ロマンも井口くんの仲間ってことになるの?
井口 全員そうですよ。
飯塚 仲間なのに名前が出てこない(笑)。
──浜中さんです。
井口 浜中さん、僕と大学の同じ学部の同じ学科で、同い年の同級生なんですよ。だから、シシガシラさんが優勝したらそれ言おうと思ってて。
──大学時代にしゃべったことはあったんですか?
井口 まあまあまあ……。あったかもしれないです。遡って確認はできないですから。シシガシラさんの決勝ネタを見て思ったのは、「M-1」って自虐が難しいんですよね。僕らも2020年の決勝は自虐要素でやってダメだったし、2018年のギャロップさんもあんまり点数伸びずでしたし。
飯塚 ギャロップはその年の準決勝で「優勝するかもしれない」ってくらいウケてた。さっきの客観視の話に通ずるけど、準決勝と決勝ではまた違うんだよね。
井口 お笑いが本当に好きな人からすれば、脇田さんがいくらひどいこと言われようが、井口が悲惨だろうが、なんにも思わないんでしょうけど。知らない人が見ると「かわいそう」に映っちゃうのかもしれない。
飯塚 決勝で披露したのは、数年前からできていたシシガシラの代表作的なネタだと思うけど、扱ってるテーマ的に、披露する空間だったり時代の流れに左右されやすいのかなと思ったりもした。あのネタ大好きなだけに、難しいって改めて思った。
ウエストランドの優勝ネタはとっても秀逸
井口 決勝って緊張感もあるから、お客さんが聞き逃しちゃう可能性があるんですよね。で、聞き逃すと、そこでついていけなくなっちゃう。そういう意味ではウエストランドの「あるなしクイズ」は実はすごくいい構成。どこから聞いても笑えるので、秀逸な作りなんですよ。
飯塚 あはははは(笑)。確かにね。でも、1本でつながっている作品性の高いネタがウケる年もあるし、令和ロマンみたいにお客さんにどんどん投げかけていくのがウケる年もあるし、どういうネタがいいかは本当に当日になってみないとわからない。
──「#M1グランプリ」を追いながら決勝を観ていたんですが、「歌ネタ」を歓迎していない投稿が多くありました。「M-1」で歌ネタは不利なのでしょうか?
飯塚 おいでやすこがが歌ネタをやったらそんな反応は少ないと思うんですよ。これもさっきの話と同じで、どういうコンビなのか、お笑い好きからは知られていてもライトな層からしたらまだよくわからないコンビがいきなり歌ネタをやる、となると「ああ、掛け合いの漫才じゃないのか」と身構えてしまうのかもしれません。例えば、ロバート秋山さんがカラオケ音源を自分の口で歌ったら、もともとそういうことをしそうなイメージもあるし違和感なく受け入れられると思う。そこが準決勝でウケたネタが決勝では違う反応になってしまうという難しい部分なのかなと思います。
井口 そう考えると2022年は……。
飯塚 2022年って誰が優勝したんだっけ?
井口 井口率いるウエストランドが優勝したんですけど(笑)、僕ら最初のほう、全然掴めていないんですよ。最初のあるなしはゼロ笑い。でも、そのあとの「警察に捕まり始めている」のくだりが絶対ウケると思っていたから気持ち的には大丈夫でした。絶対にどんなときでもウケる部分が前半1分半くらいにある、という状態にしておかないと、掴み損ねたときにスルスルスルとそのまま最後までいっちゃう。どこでも絶対にウケるボケを前半に、できれば自然な形で入れておくことで、自分の気持ちも保たれるしウケたら一気にウケると思うから、「M-1」を戦ううえではめちゃくちゃ大事な要素だと思いますね。
飯塚 なんか、すごいタメになる話してるね。井口くん、「M-1」塾開けば?(笑)
“勝ち確”のサイン
飯塚 さや香の採点のときに松本さんが「令和ロマンと比べて点数を付けた」と言っていて、そこで1回会場が冷静になった感じがあったよね。「確かに令和ロマン面白かったな」と思い出す瞬間になった。
井口 「M-1」はその場を掌握した人が勝つじゃないですか。2022年の決勝を観返したときに、最後のほうでロングコートダディの堂前さんが「人前でこんなに悪口言う人初めて見ました」と言っていて、僕の話になっていたんですよ。その段階で“勝ち確”というか。みんなが「井口って奴はなんなんだ」という話をしてしまっている。今回はちょこちょこ令和ロマンの話題になってたんですよね。(司会の)今田耕司さんの「令和ロマンとは全然ちゃうな」とか。
飯塚 トップバッターの令和ロマンのことを最後まで忘れなかったよね。2本目のネタは以前見たことがあったんだけど、最後に吉本興業のくだりを足していたんだよ。あれがめっちゃよかったし、ウエストランドイズムを感じた。今まで架空の話だったのが、急に現実になって、吉本の審査員や今田さんも反応せざるを得なくなる。ウエストランドが優勝したときに爆笑問題・太田さんが言っていた「みんなを巻き込んじゃった」感じに近いなと思った。
井口 「M-1」もタレント審査的な部分もあるんじゃないかと思っていて。僕らが「レッドカーペット」(フジテレビ)でレッドカーペット賞を獲ったときって、若干ズルですけど審査員に話しかけたりしてこっちに巻き込んでいたんですよ。そこからなんとなく積み重ねてきた考え方というか、技というか、そういうものが「M-1」にも出てたのかなとは思います。
飯塚 真空ジェシカのすごいところは、ああいう芸風でバラエティに出ると、普通はキャラクターを剥がされるじゃん。「こいつ、本当は真面目なんです」とか。それを全部突っぱねて、全部ボケで漫才のキャラのまま「ラヴィット!」(TBS系)とかも出てる。ただ、審査員が「もっと奇抜なことを期待した」と言っていたけど、そのすごさゆえにキャラが浸透しすぎていてハードルが上がっていたのかもなと思った。
井口 3年連続決勝って、本当にすごいですからね。僕はよく「返り咲くのがとくにかくすごいんだ」(ウエストランドは2020年決勝、2021年準々決勝敗退、2022年優勝の返り咲き)と言っていますけど、返り咲くよりも3年連続はすごいと思う。しかも3回ともウケているのは相当すごいし、今回は特にアジャストもしてきて。「映画泥棒」のくだりは拍手笑いが来てました。
くらげ、井口の言葉に刺さる
井口 くらげが、審査結果が出たときに「もう終わりですか……」と言っていたじゃないですか。あの気持ち、僕は痛いほどわかります。僕らは2020年の決勝で10番目に出ていって、暫定席に一度も座れずにその瞬間「M-1」が終わった。笑神籤が引かれてネタやって4分、審査も含めて6、7分でこの舞台から去らなきゃいけない、ここにもう立てないんだと思うと本当にキツかったですから。過去にあんまり見たことないと思いますけど、今回、決勝の生放送が終わってからファイナリストのみんなのところにズカズカ入って行ったんですよ。
飯塚 あんまり見ないね。前回のチャンピオンが決勝終わったばかりのファイナリストに突撃するの(笑)。
井口 「ネクストデイ」の続編(TVerのみで配信)では僕とともしげさんが楽屋で話しているところが使われていましたけど、僕、袖のほうにも行ったんですよ。終わってホカホカのところに。
飯塚 え、あの松本さんとかがファイナリストに声をかけていたところ?
井口 そうです、そうです。さすがに松本さんや審査員の方がはけたあとに行きましたけど。令和ロマンには「新世代感出すなよ」と言っときました。「同世代の仲間だよな?」って。あと、ヤーレンズは「ごめんな、繋げなかった」ということを言ってましたね。僕ら世代の活躍を繋ぎたかったっていう思いには熱い気持ちにもなりました。そこから楽屋に行って、さや香・新山はあのネタ(2本目)がやりたかったと話していて、「来年も出るんでしょ」みたいな会話をしました。カメラが回ってたからもう1回令和ロマンのところに行って、「みなさんあんまり知らないかもしれないですけど、K-PROライブでずっと一緒に戦ってきた仲間です。仲間が連続で優勝してます」って一応映像には残しときました。
飯塚 あははは(笑)。マヂカルラブリー、錦鯉、令和ロマンって、ずっと井口くんの仲間が優勝してるってことだよね?
井口 そうなんですよ。まだバトンは繋がっているな、と(笑)。真空ジェシカもいて、キャラもあるからあんまり言うもんじゃないかもしれませんけど、川北が「どうでした? 井口さん。今日観てて」って聞いてきたんですよ。負けるって本当にしんどいことですけど、あいつは終わった直後に意見を求めてきて。「また行くぞ」という感じで、誰よりもクッと次に向かっているなと思いました。くらげは、「僕らもマヂラブさんも最下位から優勝したんだから」「ここからテレビも増えて、大丈夫でしょ」と声をかけたら「マジで刺さります……」ってすごい刺さってたんで、怖くなって逃げました(笑)。くらげが刺すことはあっても刺さるとは思ってなかったんで。くらげが痺れてたのは怖かったです。
飯塚 オチみたいになった(笑)。
「検索ちゃん」いい話、ない
──「爆笑問題の検索ちゃん 芸人ちゃんネタ祭りスペシャル」(テレビ朝日)にウエストランドが出演しました。ずっと前説をやってきた番組に、爆笑問題と共に名を連ねた感慨をぜひお伺いしたいです。
飯塚 エモい話はないの?
井口 ないです(キッパリ)。もちろん出させてもらってありがたいんですけど、僕としては「なんで前回呼んでくれなかったんだ?」っていうのがあるので。トム・ブラウンとかは出てるのに。前回の収録が、僕らの「M-1」決勝が決まったあとで、オンエアは決勝後だったんですよ。だから、ざまあみろと思いました(笑)。呼ばれなかった悔しさがあったので、今回は思いっきりやってやろうとは思いましたけど。みなさんがエモいとか思うのは自由ですけど、僕に対して「よかったね」とかは言わないでもらいたいです!
──失礼しました(笑)。
飯塚の「今月のお笑い」付け足し
THE W
あと
和牛の解散
TVチャンピオン
令和に復活した「TVチャンピオン」(テレビ東京)が面白かったです。手先が器用選手権、段ボールアート王、和菓子職人も、ウチの6歳と4歳の子供たちも夢中になって観ていたし、コンテンツとしてまだまだ強いなって思いました。「今月のお笑い」的に注目したいのはリポーター。かつては中村ゆうじさんをはじめ、デビット伊東さんや、彦摩呂さん、山崎まさやさんなど独特な人選だったけど、令和版ではアルピー酒井さん、
スベリ-1グランプリ
いろんな賞レースがあった12月ですが、「水曜日のダウンタウン」(TBS)の企画「スベリ-1グランプリ」もありました。推薦者の芸人さんたちのガヤも面白くて、見応えがあったと思います。優勝したエンジンコータローさんは
令和ロマンの娯楽がたり
テレ朝で「令和ロマンの娯楽がたり」という、令和ロマンの地上波初冠番組が放送されました。9月くらいからテレビ朝日の秋山直ディレクターと企画書を作っていて、最初は「バラバラ大作戦」を狙っていたんですけど、まだ「M-1」の3回戦も終わってない段階で、年末に23時台で特番やってみようと決まりました。「これ優勝したら最高のタイミングですね」ってスタッフで話てたら本当に優勝して興奮しました。エンタメについて分析する、くるまさんの得意技がバンバン出てる番組です。TVerでまだ配信されていると思うので観てほしいです。
ヨネダ2000&ラブレターズが登場
ウエストランドのほかの記事
リンク
コグレマー助|呑みキャンプ&新メニュー食べ職人🥡⛺️ @kogure
ヤーレンズ “この世代の漫才師で1組だけずっと決勝に行けなくて、いつ腐ったり投げ出してもおかしくない中、ずっとライブに出続けた。結局、やることが大事なんだよなと思いますね。” / “ウエストランド井口と作家飯塚とヨネダ2000とラブレターズが語る「2023年12月のお笑…” https://t.co/SpHV1pdsLW