初のM-1準決勝と生地の配合を変えた「マルゲリータピザ」

写真・文 / 大鶴肥満

「マルゲリータピザ」のレシピ

材料（3人分）

生地

強力粉：300g
砂糖、塩、ドライイースト：各8g
水：200cc
オリーブオイル：適量
打ち粉（生地と同じ粉）：適量

具材

トマト缶：1個
にんにく：2片
イタリアンパセリ：20g
オリーブオイル：適量
塩：適量
モッツァレラチーズ：30g

作り方

生地を作る

1. ボウルに強力粉、砂糖、塩、ドライイーストを入れて混ぜる。
2. 40℃ほどまで温めた水をボウルに入れて、ひとまとまりになるようヘラでまとめる。
3. ある程度まとまったら、マットに打ち粉をひいてこねる。
4. こね終わったらボウルに戻し、オリーブオイルを適量加え生地全体に馴染むよう再度こねる。
5. 形を整えたあとボウルにラップをし、45℃ほどのお湯で発酵させる（約40分）。
6. 発酵が終わったら人差し指で軽く刺し、生地が指にくっつかず穴が作れたら再びマットに移す。
7. ガスを抜きながらこねて、3等分にする。
8. 綺麗に形を整えたあとトレーに移し、乾燥させないようオリーブオイルを染み込ませたキッチンペーパーを被せてさらにラップをして冷蔵庫で二次発酵させる（2時間以上）。

※第1回「新しいことを始めるときこそ『シンプルピザ』」を参照。

トマトソースを作る・ピザを焼く

1. にんにくをみじん切りにする。
2. イタリアンパセリをみじん切りにする。
3. フライパンにオリーブオイルを引く。
4. 刻んだにんにくを炒める。
5. 焦げ目がついたらトマト缶を入れる。
6. 塩を加えてフツフツとなるまで煮込む。
7. フツフツとなったら火を止め、刻んだパセリを入れて混ぜる。
8. トマトソースを生地に塗り、その上にチーズを乗せて焼く。
9. 完成

変わる「M-1」、変わるピザ

2022年のM-1グランプリは初めて準決勝に進出し、初めて準決勝で敗退した。初めて決勝に進出のルートに進むことができたらどれほど嬉しかっただろうか。しかし準決勝に進んだことで初めて敗者復活戦に臨むことができる。初めて決勝に進出していたら、初めて敗者復活戦に進むことはできなかったので、これはこれで良しとしようではないか。

落ちた瞬間はとにかくショックで、回復するのにどうしても長い時間が必要だった。「元気でっせ～!!!!」と振る舞えば振る舞うほど、家で一人になったときに心にドカンと重い一発を喰らってそのまま寝てしまう。なので、今日は早く寝なくてはいけないというときはわざと元気なふりをして過ごしていた。

そんなパンチドランカーな日々を過ごしていたが、今ではもう応援ムード。仲良し真空ジェシカさんもいれば、「漫才工房」という新ネタ2本おろすユニットライブのリーダーでもあるウエストランドさんもいる。ウエストランドさんは決勝返り咲き。これは本当に凄いことである。今年の準決勝は初めて準決勝に進んだ組が10数組いて、過去のファイナリストも落ちてしまう相当レベルの高い中でのウエストランドさん。決勝でもきっと素晴らしい結果が待っているに違いない。とにかく素晴らしい。ウエストランドさんはとにかく凄い。凄すぎる。一緒にユニットライブをしていることが誇らしい。

気分はもうM-1グランプリ一色。審査員が2人変わり、どんなM-1グランプリになるか今からとても楽しみである。変わったといえば大鶴肥満のピザ生地も配合を変えた。今回は、小麦粉を強力粉だけにした。パンの要素が強くなり、耳の部分がモチモチで、この生地で焼くマルゲリータは以前のマルゲリータとはまた違った食感、味になった。大鶴肥満のピザも今後どんなピザになっていくか今からとても楽しみである。

大鶴肥満（オオツルヒマン）

1991年7月20日生まれ、東京都出身。「まーちゃんごめんね」略して「まーごめ」を万能な言葉として使用していることで知られる。2016年に檜原洋平（ヒワラヨウヘイ）とママタルトを結成した。近年は「マイナビ Laughter Night」（TBSラジオ）チャンピオン大会や「ツギクル芸人グランプリ」など若手発掘コンテストの決勝で注目を集める。ネットラジオ「芸人Boom!Boom! ママタルトのラジオまーちゃん」（stand.fm、毎週火曜23時）、「ラジオ母ちゃん」（GERA、毎週木曜20時）を担当中。YouTubeチャンネル「ママタルト本物チャンネル」も。12月18日（日）、「M-1グランプリ2022」敗者復活戦に臨む。サンミュージックプロダクション所属。