ピザ作りを得意とする
取材・
「カスタードアップルピザ」のレシピ
材料(4人分)
生地
薄力粉:100g
強力粉:200g
砂糖、塩、ドライイースト:各8g
水:200cc
オリーブオイル:適量
打ち粉(生地と同じ粉):適量
具材
<カスタード>
卵黄:3個
砂糖:70g
薄力粉:30g
牛乳:400cc
<煮りんご>
りんご:1個
砂糖:50g
シナモン:適量
作り方
生地を作る
- ボウルに薄力粉、強力粉、砂糖、塩、ドライイーストを入れて混ぜる。
- 40℃ほどまで温めた水をボウルに入れて、ひとまとまりになるようヘラでまとめる。
- ある程度まとまったら、マットに打ち粉をひいてこねる。
- こね終わったらボウルに戻し、オリーブオイルを適量加え生地全体に馴染むよう再度こねる。
- 形を整えたあとボウルにラップをし、45℃ほどのお湯で発酵させる(約40分)。
- 発酵が終わったら人差し指で軽く刺し、生地が指にくっつかず穴が作れたら再びマットに移す。
- ガスを抜きながらこねて、4等分にする。
- 綺麗に形を整えたあとトレーに移し、乾燥させないようオリーブオイルを染み込ませたキッチンペーパーを被せてさらにラップをして冷蔵庫で二次発酵させる(2時間以上)。
※第1回「新しいことを始めるときこそ『シンプルピザ』」を参照。
カスタードを作る
- 卵黄と砂糖を白くなるまで混ぜる。
- 混ぜきったら薄力粉を加えて軽く混ぜる。
- 沸騰する手前まで加熱した牛乳を注ぎ再びかき混ぜる。
- 鍋に移し替えて中火にかけ、焦げないよう木ベラでゆっくりかき混ぜながら温める。
- 粘り気が出たら火を止め、トレーに移して氷水で冷やす。
煮りんごを作る
- りんごを一口サイズに切る。
- 切ったりんごを鍋に移し、砂糖を加えて弱火で熱する。
- 焦げないよう混ぜる。
- シャキシャキ感がなくなったらできあがり。
ピザを焼く
- ピザ窯を用意する。
- ピザ網にオリーブオイルを塗る。
- 生地を伸ばす。
- 生地にカスタードを塗る。
- その上に煮りんごを乗せる。
- 熱したピザ窯にピザを放り込む。※ガスコンロによって熱する時間が変わります。センサーが働かずガンガン燃えるコンロなら強火7分~10分で焼き上がります。
- 良きタイミングでピザを取り出して、お皿に移す。
- お好みでシナモンを振りかける。
- ピザをカットする。
- 完成
デザートピザはシェーキーズで学んだ
7月某日、この連載が始まってから初のピザロケを大鶴肥満さん宅にて実施。6月に引っ越したばかりの肥満さんの新居は、ピザ作りにぴったりな広々としたキッチンを構えていました。相方・檜原さんが到着するやいなや、さっそくピザ作りスタート。伸ばした生地にお手製カスタードを塗り、りんごをトッピングしていきます。手慣れた様子で調理していく肥満さんを、カメラマン・檜原さんが上から、下から、さまざまな角度で写真に収めていきました。
──新居のキッチンの使い勝手はいかがですか?
大鶴肥満 最高ですね。ピザの道具を好き放題置ける。以前はルームシェアメンバー4人の生活もあったので、独占できなかったんです。コンロもピザ窯を置くのに十分なスペースがあります。前の家では壁があったせいで温度センサーが働くコンロでしか焼けなかったため、焼くのに15分、20分とかかっていたんですが、ここではピザ窯が温まっている状態だったら5分くらいで提供できます。4軒ほど内見して、ここが一番ピザ作りに適していました。スーパーの近さ、キッチンの広さがばっちりでした。もう1軒、いいなと思った家もありましたが、スーパーが遠いのと、トイレが狭かったのでやめました。
──今回はデザートピザですが、レシピのアイデアはどこから?
肥満 お店の見よう見まねです。自分が食べたピザのトッピングで何がおいしかったかな、と思い出して作っています。デザートピザのレシピは主にシェーキーズで学びました。ちなみに第2回で紹介した「しらすとバジルのピザ」はお店でも食べたことがありません。「しらすを乗せる」という発想が自分にはまったくなかったので、完全にルームシェアメンバーのリクエストから生まれたものです。
──このカスタードアップルピザを最初に作ったのはいつですか?
肥満 ルームシェアをしていたオズワルド伊藤さんの誕生日に作ったんですよ。でも伊藤さん、果物アレルギーで。「焼いたら食える」とは言っていたんですけど、そこで泡噴かれても困るので、伊藤さん以外のルームシェアメンバー(蛙亭イワクラ、森本サイダー)に食べてもらいました。カナメストーンさんがうちに来たときも作りました。
親直伝の味
7月20日が肥満さん、1週間後の7月27日が相方の檜原さんの誕生日。毎年お互いにプレゼントを贈り合っているという2人に部屋の飾り付けをお願いしました。そのうちピザも焼き上がり、いざ実食! カスタードアップルピザを初めて食べる檜原さんの反応は?
檜原洋平 ……うまい! りんごがうまいぞ。カスタードも上品な甘さで、バクバク食べても胸焼けしない感じ。
肥満 うまいわー。子供ができたら食べさせてあげたい。今までで一番いい出来です。カスタードがいい感じにできたと思っていたんですよね。甘すぎず、くどくない。で、シナモンがまたいいアクセントになっています。
檜原 りんごは焼いてるの?
肥満 りんごだけで火にかけると甘みが消えちゃうから、砂糖と一緒に。水は入れないで、りんごの果汁で大丈夫。
──それはどこかで教わったんですか?
肥満 親直伝です。うちの親はお惣菜屋だったので、朝食でもひと手間加わっていてめちゃくちゃおいしかったんです。このりんごはヨーグルトに入れてもおいしいんですよ。
粕谷明弘(本名)とは30歳でお別れ。今日から大鶴肥満として生きていく
──檜原さんは、相方の連載が始まると聞いたときはどう思いましたか?
檜原 楽しみでした!
──檜原さんもnoteなどで文章を発表していますよね。機会があれば檜原さんにも執筆していただきたいです。
肥満 僕はひわちゃん(=檜原)のnoteが一番面白いと思ってます。
檜原 好きな食べ物をテーマにするなら、豚汁は好きですね。豚汁コラム書けます。
肥満 いける!? 持つ?
檜原 全4回ならいけます。
肥満 豚汁で4回も書ける?
檜原 僕は今4人でルームシェアしているんですけど、誰かが風邪気味かもってなったら寸胴みたいな鍋で2、30人分、すぐ豚汁を作るんです。しょうがとにんにく入れて。それを毎日5杯くらい飲んで、みんなで体調を整えます。
肥満 僕はまだその豚汁を食べたことないんですよ。「食べに来る?」っていうから準備して行ったら、もう4人で食べきっちゃってて(笑)。あと、ひわちゃんはステーキが好きですね。肉のハナマサでお肉買って、僕の分まで焼いてくれます。
──焼くのが得意なんですね。では豚汁とステーキのコラム、ぜひお願いします。そして今月、間もなくお二人とも31歳になります(取材は7月初旬に実施)。
檜原 昔は31歳ってすごい年上だと思っていたんですけど、友達もみんな一緒に歳を重ねているので、おじさんになっていっているという感覚がないですね。みんなでネバーランドにいるというか(笑)。先日、ひつじねいり松村さんの34歳の誕生日を祝ったんですが、ハタチの誕生日を祝うのと変わらない感覚だったんです。ずっと子供のままという感じです。
肥満 僕はずっと「30歳で死ぬ」って決めて生きてきたので、あと数日で死ぬんですよ。だから、31歳から第2の人生がスタートするっていう感覚なんです。粕谷明弘(本名)は30歳で死んで、31歳からは大鶴肥満として生きていく。粕谷明弘のアイデンティティがなくなる瞬間が訪れると思うんです。2000年問題じゃないですけど。
檜原 ……2000年問題じゃないなあ。
肥満 2000年問題ではなかったな(笑)。以前、住んでいたマンションのエレベーターで一緒になった外国人に名前を聞かれて、10秒くらい迷って「カスヤ……」って答えてしまったんです。それはもうやめたい。「マイネームイズ、オオツル!」って言えるようになりたいです。
ママタルト
写真左 / 檜原洋平(ヒワラヨウヘイ)
1991年7月27日生まれ、大阪府出身。
写真右 / 大鶴肥満(オオツルヒマン)
1991年7月20日生まれ、東京都出身。
「一本くらい電話くれよなあ!」略して「一電(いちでん)」の檜原と「まーちゃんごめんね」略して「まーごめ」の大鶴肥満が、2016年4月に結成したコンビ。近年は「マイナビ Laughter Night」(TBSラジオ)チャンピオン大会や「ツギクル芸人グランプリ」など若手発掘コンテストの決勝で注目を集める。ネットラジオ「芸人Boom!Boom! ママタルトのラジオまーちゃん」(stand.fm、毎週火曜23時)、「ラジオ母ちゃん」(GERA、毎週木曜20時)を担当中。YouTubeチャンネル「ママタルト本物チャンネル」も。サンミュージックプロダクション所属。
バックナンバー
てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
肥満「僕はずっと「30歳で死ぬ」って決めて生きてきたので、あと数日で死ぬんですよ。だから、31歳から第2の人生がスタートするっていう感覚なんです。粕谷明弘(本名)は30歳で死んで、31歳からは大鶴肥満として生きていく」/ママタルト大鶴肥満の気まごめピザ~思い出を
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