ズーカラデルから生まれる音楽の原点を探るべく、自身のルーツとなっている楽曲をそれぞれ3曲ずつ挙げてもらった。3人のコメントと共にプレイリストを楽しんでほしい。
学生の頃に夢中になって聴いていました。
僕はかつてウルトラマンや仮面ライダーに憧れて、一番好きな映画は「アルマゲドン」で、一番ドキドキする天候は大嵐なのですが、Sigur Rósの楽曲にはそういった日常から逸脱した、でもとても身に染みてわかるドラマチックさがストレートに刻み込まれていると思います。この曲を初めて聴いたときから、作品に込めるエモーションは過剰であれば過剰であるほどいいと信じている部分がどこかにあります。
「前夜」という曲を書く際、仮タイトルを“ブッチャーズ”としていました。バンドを始めた頃から「ブッチャーズのギターの音を出したい」と思っていましたが、もしもそれに成功していたら満足してしまってズーカラデルを結成することはなかったと思います。
ボイガルのライブは僕の理想とするロックコンサートで、彼らを初めて観たときに「何か別の自分にしかできないことをやらなければいけない」と思わされました。それ以来右往左往しながらバンドを続けていますが、この曲のメロディや歌詞やサウンドは僕にとっての1つの指標になっています。
ベースの練習がつまらなくて飽きていた頃、友達の家に遊びに行って部屋でかかっていたのがこの曲。ベースの音を歪ませるという考えがそもそもなかったし、コードを鳴らしたりソロ弾いたり、「そんなのいいんですか?」と当時の僕は衝撃を受けました。「この曲を弾けるようになりたい!」と思っていっぱい練習してたら、またベースが楽しく感じるようになって、GO!GO!7188の曲をたくさん練習しました。ベースのアッコさんの作るフレーズはどれも弾きたくなるものばかりで練習が楽しくてたまらなくなりました。3ピースのアンサンブルの中でのベースの役割なんかも彼女のベースからたくさん学べた気がします。
レッチリの楽曲はどれも難しいものばかりで、ギリギリ弾けるくらいになっても音源で感じるような気持ちよさは出せなかった。ただ音が出ればいいわけじゃないんだなと感じ、ピッキングの強さだったり、同じ音程でもどの弦で鳴らすかとか、そういう細かいところを気にするようになりました。そのきっかけになったのがこの曲です。
中学生の頃かな? 背伸びして洋楽とか聴いてみようかなと思い、レンタルショップでジャケ借りしたのがこのアルバムです。CDを再生してみると、そこには自分のまったく知らない音楽がありました。なんか怖いけどめちゃくちゃカッコよくて興奮しました。この出来事がきっかけで積極的にいろんな音楽に触れるようになったような気がします。ジャンルとしてはズーカラデルとまったく別のものではありますが、Slipknotは僕にとって重要なルーツの1つなんだなと思います。
ドラムを練習し始めた頃、勉強にと思って聴いた曲です。ドラムソロは言うまでもなくとてつもないが、そこに至るまでのシンプルなリズムも美しくて、こんなドラム叩きたいなーといつも思ってます。5つくらい次元が違い、あまり勉強にはならなかったかもしれないけど、レコーディングではスティーヴ・ガッドモデルのスティックを使ったりしてます。
高校の吹奏楽部の定期演奏会でプロのサックス奏者をゲストに呼んで演奏した曲です。スウィングとアフロキューバンのリズムがころころ入れ替わる曲で、いやー世の中にはいろんなビートがあるんだなーと肌で感じた曲でした。ドラムセットで演奏するって楽しい、と気付いた曲とも言えます。最後にカデンツァがあって、「これがジャズかー!!」と思いました。
高校の部活を引退してバーンアウトしていたときに、バンドに誘われてコピーしたのが「風の日」でした。初めてロックバンドの中で演奏して、「これがロックかー!!」と思いました。単純なビートなのに、なんかグッとくる。邦ロックといえば、と聞かれたら反射的にエルレと答えます。
ツアー情報
- ズーカラデル「全国ツアー」
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- 2019年9月13日(金)北海道 KRAPS HALL
- 2019年9月18日(水)福岡県 Queblick
- 2019年9月20日(金)岡山県 PEPPERLAND
- 2019年9月22日(日)愛知県 CLUB UPSET
- 2019年9月23日(月・祝)大阪府 Music Club JANUS
- 2019年9月28日(土)宮城県 enn 2nd
- 2019年10月3日(木)東京都 WWW
- 2019年10月12日(土)香川県 TOONICE
- 2019年10月25日(金)広島県 HIROSHIMABACK BEAT