ナタリー PowerPush - 女王蜂 in モテキ
アヴちゃん×大根仁対談
その場にふさわしいことしかしないです(アヴちゃん)
大根 俺、アヴちゃんに関しては性別とか年齢とかどうでもいいんだけど……、いつからそうなの?
アヴちゃん いつからこうなんでしょうね(笑)。大根ちゃんはいつからこんな感じ?
大根 俺はいつだろうな、19歳くらいかな。
アヴちゃん 映像のお仕事を始めたのは?
大根 20歳。
アヴちゃん そっか。私ね、お母さんのおなかの中にいたときから、お母さんがプリンスを聴いたりとか、ジャネット・ジャクソンを聴いたりすると、それに合わせてキックを踏んでたらしいの。
大根 あはははは(笑)。
アヴちゃん バンドを始めたのは2年と半年前なんだけどね。それまでもこういう性格だったかな。
大根 「ロックスターになるしかないじゃん! この人」っていう性格だよね。
アヴちゃん そのロックスターっていうのが難しいのよね。ロックスターってどういう人?
大根 そっか、アヴちゃんはそういうことあんまり考えないのか。俺の中では例えばミック・ジャガーとか忌野清志郎とか、そういう人と同じくらい、ビジュアルも何もかも含めて、「ロックスターになるしかないじゃん、この人」っていう存在なんだけど。
アヴちゃん 確かにスウェットとかジャージとかは着ないですね、部屋でも。私のこの人格はすべて女王蜂に反映されているし。私生活でも絶対に嫌な格好では外に出ないし、洗濯物干すときでさえメイクアップして干すし。
大根 そこ裏切らないよね。(撮影で)LIQUIDROOMに来たときもクルマ降りた瞬間からアヴちゃんだったし。
アヴちゃん 裏切るっていうかその場にふさわしいことしかしないですね。この前叶恭子さんとお会いしたときに、私、叶恭子さんのこと小学生のときから好きで、本当に好きだから、実際に会ってイメージ壊されたらどうしようってちょっと怖かったの。でも会ってね、やっぱすごい好きって思った。恭子さんは私が知っていた恭子さんより恭子さんだったから。裏切るどころか超えてきたよね。
大根 へー。確かに俺も想像してたアヴちゃんより、もっとアヴちゃんだったって思ってる(笑)。
アヴちゃん ありがとう。私も「モテキ」はすごい大根ちゃんだな、って思いました。
大根 うん、マンガの「モテキ」はもちろん久保さんのものだけど、ドラマは俺だなって、客観的に観て思いますね。やっぱりあれだけ熱を込めてやると仕上がりは俺になるんだっていう。
アヴちゃん 素晴らしいことよね。私、「モテキ」という作品は、素晴らしいエンタテインメントだなって思うんです。どのシーンがエロかったとか生足がどうのとかそういうのはどうでもいいのよ。自分の興味のあるとこだけを選べるっていうのはエンタテインメントのいいところだなと思うし、CDでも気に入らない曲はスキップしたっていいの。でも私はそれをあんまりしてほしくない。で、「モテキ」も飛ばせないくらいどれも大事じゃない? 私やっぱりね、ドラマの1話1話を飛ばして観れなかった。ちゃんと次が気になって、目を離させないものがあったと思う。
大根 ありがとう。アヴちゃんに褒められたらもういいや。これ以上誰に褒められなくても(笑)。
アヴちゃん 本当に素晴らしいものを作ったと思うわ。映画がとても楽しみですね。
女王蜂 第二回東名阪単独公演「孔雀婦人」
~官能舞踏会編~
2011年10月7日(金)
愛知県 名古屋ボトムライン
OPEN 18:00 / START 19:00
ドレスコード:あなたなりのフェティッシュ
問い合わせ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
~紅色踊り子編~
2011年10月16日(日)
東京都 東京キネマ倶楽部
OPEN 17:00 START 18:00
問い合わせ:ディスクガレージ 03-5436-9600
※チケット完売
~虚栄心の鏡編~
2011年10月22日(土)
大阪府 味園ユニバース
OPEN 18:00 / START 19:00
問い合わせ:夢番地大阪 06-6341-3525
料金:全立見3000円(ドリンク代別)
女王蜂(じょおうばち)
アヴちゃん(Vo)、やしちゃん(B)、ルリちゃん(Dr)、ギギちゃん(G)からなる4人組バンド。2009年3月神戸にて結成。2010年「FUJI ROCK FESTIVAL '10」の「ROOKIE A GO-GO」に抜擢され、その圧倒的なパフォーマンスが耳の早い音楽ファンの間で噂に。2011年3月に初の全国流通盤ミニアルバム「魔女狩り」を、同年9月にはソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズからメジャーデビュー盤「孔雀」をリリース。10月からは東名阪で「単独三カ所公演『孔雀婦人』」を実施する。
大根仁(おおねひとし)
1968年東京生まれの演出家。代表作はドラマ「アキハバラ@DEEP」「去年ルノアールで」「週刊真木よう子」「湯けむりスナイパー」など多数。2010年、脚本・演出を担当したテレビ東京系深夜ドラマ「モテキ」が話題を集め、2011年9月に映画化。フジファブリック「夜明けのBEAT」のビデオクリップも手がけている。