ロックバンドの正しい1stアルバムだと思った（大根）

大根　そうそう、アルバム（「孔雀」）素晴らしかったです。

アヴちゃん　ありがとうございます。

大根　ロックバンドの正しい1stアルバムだと思った。曲の短さ、あのソリッドさも含めて。

アヴちゃん　私たちロックバンドなの？ かどうかはわからないのだけど（笑）。そうなの。女王蜂の曲は今回濃縮されてるけれども、3分の曲だったらライブではだいたいリミックスして6分くらいになるので。

大根　うん、アルバム聴いて「あれ？ こんなに短かったっけこの曲」って思った（笑）。あと最近珍しいなと思ったのが、アルバムのトータリティがあるじゃない？ アルバム全体でひとつの作品になってるというか。だから飛ばして聴けなくて、ちゃんと1曲目の1発目の音から最後の曲の最後の音までちゃんと聴きたい。で、また元に戻りたい。最初に聴いたとき3回くらい連続で聴いたんだけど。

アヴちゃん　あら！ うれしい。

大根　アルバムとしての力が強いんだよね。

アヴちゃん　ありがとうー。あのね、私はCDっていうものが、今すごく大事だなって思ってて。インターネットというものに関して私が感じるのは、1曲1曲、1つ1つについて話すのが好きな人が多いということなの。物事がちゃんと全部揃って用意されるところまで待てる人がものすごく少ないと思います。ナタリーでこんなこと言うのごめんなさいね（笑）。でもいいか悪いかは別として、我慢がきかないということよね。欲しがるわりに飽き性というか、熱しやすく冷めやすい。それはね、ちょっとさみしいなと思う。私たちも気を付けてないと、そういう人間になってしまうから。

Perfumeに会って初めて敬語を使った（アヴちゃん）

アヴちゃん　でも映画でPerfumeと共演って、もう私すごい、うれしくて。

大根　共演したね、一応ね（笑）。

アヴちゃん　私、実は泣いちゃって。家帰ってお母さんに電話して「ぐすん、お母さん、やったよー」「東京来て生のPerfumeと映画で共演できて、こんな贅沢なことないよね」って。そしたら「Perfumeはあんたのこと知っとん？」って言われたから「うーん、わかんないけど」って言ってたんだけど。でもこないだフェスでね、お会いして。

大根　TVブロスの連載でPerfumeが「モテキ」の話してたよね。アヴちゃんに会ったっていう話。初めて敬語を使ったんでしょ？

アヴちゃん　そうなのー、人に対して初めて敬語使った！ 「あなたたちはとても素晴らしいと思うわ」って。「本当にすごく好きなの」「嫌いにならないでー」って。

大根　あはは（笑）、Perfumeのことはいつから好きなの？

アヴちゃん　ブレイクする2年くらい前から。だから本当に好きだったから、涙が出ちゃった。

大根　俺は別にバランス考えたわけじゃないけど、映画の中で本人が出てきて歌ったり演奏したりするのはPerfumeと女王蜂とN'夙川BOYSでしょ。夙川も仲いいんだよね？ 俺そのこと全然知らなくて。

アヴちゃん　すごいよね。超仲良しだよ。コスメを貸し合う仲で。

大根　そう、そこの3組がね。アヴちゃんがPerfume好きっていうのも俺知らなかったから、なんかつながった！と思って。

アヴちゃん　素晴らしいわね。それは大根ちゃんともつながったということですから。私はフルパワーで向かってる人がやっぱり好きなので、そういう人ばっかり集まってくるのかなって。

大根　そうだね。俺も「モテキ」に関してはフルパワーだから。

アヴちゃん　やっぱりトゥーマッチなことは必要なんだと思います。