ぜんぶ君のせいだ。|同士の魂を引き継ぎ、新たな姿へ

5人のぜん君。にありがとう

──シングルのカップリング曲「never ending xxx」は、すでにツアーでも披露されていますよね?

如月 はい。でもまだ数えるほどしかやってなくて。この曲は5人の声しか入っていないんですよ。

──取材用に送っていただいたデータが5人のボーカルで構成されたものだったので、これから7人のボーカルに増えるのかと思っていたんですが、このままリリースされるんですね。

如月 そうです。「never ending xxx」は5人の最後の曲として、「堕堕」は7人の最初の曲としてリリースします。

──「ぜんぶ僕のせいだ。」「インソムニア」といったここ2、3枚のシングル曲に近いテイストの曲は「堕堕」よりも「never ending xxx」だと感じていたんです。その理由は5人で歌う最後の曲だからなのかもしれないですね。

如月 「インソムニア」に近い、スカしたカッコよさが入った曲だよね(笑)。

十五時 5人でのぜん君。にありがとうを言う曲なのかな。新人3人に向けては「大変なときに入ってくれて、ありがとう」と伝える気持ちで歌いました。

ふふ 5人での最後の曲だけど、曲のタイトルの通り「まだ続いていくよ」という気持ちを高らかに歌うのがすごく好き。甘福氐が歌い出しで「物語、今、動き出してゆくよ」と歌って、ふふと襲が最後に「ねぇ ぼくは、此処に居るよずっと…」「物語の続き…」と歌うんです。私たち、ちゃんと5人でのぜん君。をまっとうできたのかなと思いながら、次に向かう決意をしっかり歌えた気がしています。

 愛海が「胸騒ぎ、期待を鼓動に変えて…」と歌うところ、すごく気持ちが入っているんだよね。この次の歌割りが甘福氏なので「愛海の感情を受け取るぜ、俺もな!」って感じで気合が入りました。あと、この曲の襲の裏声がめっちゃキレイ。

 私?

 襲も甘福氏も「修羅囃子」と歌うところが割り当てられていて、やっぱりお互いを意識するんですよね。それで襲の歌、すごくキレイだなーと思って。

 ありがとう。「修羅囃子」すごくおいしいところだよね。2人で「修羅囃子最高!」って話してました(笑)。

如月 この曲を聴いて感じたのは、新人3人の成長速度がすさまじいということですね。これまでももちろんベストを尽くしてレコーディングしてきましたけど、それぞれのメンバーが育ち切っていなかったり、どこか気になるところがあったりして、あまり自分たちの曲を繰り返し聴けなかったんですよ。でも今はそういうのが全然なくて、ずっと繰り返し聴ける。それくらい、自分たちの曲に自信を持てるようになりました。それは3人がしっかり成長してくれたから。こんなに成長が速い人たちはこれまでいなかったかな。

十五時 もうずっと一緒にいるような気持ちになってるけど、3人はまだ加入して4カ月くらいなんだよね(笑)。

如月 信じられないですね。素直にすごいと思います。本当にありがとう。

 こちらこそありがとう(笑)。

如月 ライブを何度もしていると、ごくまれにすごく深く集中する瞬間があるんですよ。「テニスの王子様」で言う“無我の境地”みたいな(笑)。ものすごく集中して、無駄な音が全部聞こえなくなる瞬間みたいな。それを経験したのが最初の5人時代と、咎憐无がいたときの4人時代に1回ずつで、そこからしばらくなかったんです。でも5人でライブをしているときに一瞬、その感覚が蘇ってきて、そのとき「あ、このメンバーなら大きい舞台に立てる」と思ったんです。

十五時 うれしいな。

如月 今はさらに2人増えて7人になったけど、間違いなくパワーアップしているから、この手応えは変わらないと思う。この7人ならきっと上まで行けると信じています。

みんなの目で今の姿を確かめてほしい

──ぜん君。は11月から47都道府県ツアーを開催していて、3月にツアーファイナルを迎えます。ツアー初日と比べて人数まで変わるという大きな変化を遂げていますが、ファイナルはどんなライブになりそうですか?

メイ ツアーファイナル、LIQUIDROOMだよね? つれづれで立ったことがある最大のライブハウスがCLUB CITTA'だから、すごく楽しみ。

个喆 3人は初日がZepp Tokyoだったんだよね? すごいうらやましい!

如月 初日でZeppというのもなかなか挑戦的だったよね。初日の何倍、何十倍はいいライブをするようになったと思います。

 Zeppに来てくれた人はツアーファイナルを絶対に観てほしい。

 うん。全員に確かめてほしいな。どれくらい成長したか。

メイ 「メイこてが入って5人よりカッコ悪くなった」みたいには絶対に言わせないので、新しいぜん君。のライブをいろんな人に観てほしいです。それと、ぜん君。の一員になってもつれづれの魂を持っていることは一生変わらないから、群青(ゆくえしれずつれづれファンの総称)さんにも来てほしい。メイ推しだった群青さんは、カッコいいメイを観たことがあっても、めっちゃかわいいメイはまだ観たことないと思うから。新しいメイを観に来てほしい。

个喆 初日は个喆が一番立ち位置とかができてなかったけど、練習を重ねている中で「いける!」と思うことがどんどん増えていて。LIQUIDROOMでは思いっきり暴れてやろうと思っています。

如月 ぜん君。はどんどん面白くなってます。ツアーファイナルに向けてもまだまだ各地でライブをするので、今のぜん君。をみんなの目で確かめてほしいですね。

ツアー情報

ぜんぶ君のせいだ。「re:voke tour for 47」(※終了分は割愛)
  • 2021年2月20日(土)宮崎県 SR BOX
  • 2021年2月21日(日)鹿児島県 SR HALL
  • 2021年2月23日(火・祝)京都府 京都MOJO
  • 2021年2月27日(土)沖縄県 Output
  • 2021年3月6日(土)愛媛県 松山サロンキティ
  • 2021年3月7日(日)香川県 DIME
  • 2021年3月12日(金)山形県 山形ミュージック昭和Session
  • 2021年3月13日(土)青森県 青森Quarter
  • 2021年3月14日(日)宮城県 enn2nd
  • 2021年3月20日(土・祝)岐阜県 yanagase ants
  • 2021年3月21日(日)富山県 MAIRO
  • 2021年3月27日(土)東京都 LIQUIDROOM