ぜんぶ君のせいだ。|君の隣で維新を歌う

情緒不安定なぜん君。らしい遊び

──2曲目「ゔぁいらるらびりんす」は、アドリブっぽいセリフがたくさん盛り込まれたぜん君。らしい遊び心の詰まった曲ですよね。

如月愛海

如月 遊びに遊びを重ねた曲ですね。とがれちゃん、この曲好きでしょ?

咎憐无 好き(笑)。最初にメロディを聴かせてもらったときにすごい好きになって。

ましろ すごくカッコいい曲なんですけど、歌詞を付けてもらって僕たちが歌うとただカッコいいだけじゃ終わらないのがすごくぜん君。らしいなって思いました。なんか情緒不安定な感じになっちゃうんですよね(笑)。

一十三 ぜん君。の曲って、自分たちに向けた皮肉を歌詞にしてることが多いんですけど、「ゔぁいあるらびりんす」に関しては世の中に向けての皮肉もあるような気がして。

如月 いつもと違って、お互いの声が聞こえない形でレコーディングをしたんです。だから、曲になるまでほかのメンバーがどんなことをしゃべったのか全然わからなくて。

ましろ 現場でアドリブ的に声を入れたところも多いんですよ。例えば曲の最後の「わあー」って叫んでるところ。最初はなかったんだよね。

咎憐无

咎憐无 うん。「らびりんす」は迷宮って意味だから、迷ってる感じを入れようって。

一十三 え、そうなんだ! 知らなかった!

ましろ お互いに何を録ったか知らないから、できあがった曲を聴いたときは驚きました(笑)。

如月 昔に比べたら少しずつ成長してるからこそ、こういう遊びに力を入れられるだけの余裕も生まれたのかもしれないですね。

咎憐无 シングルを出すごとに自分の中の新しい引き出しが見つかる感じ。

如月 皮肉っぽいところもぜん君。らしくて。ただ歌割りを振られてその歌詞を見たときに自分のことを言われてるようでヘコむんです(笑)。

日本武道館への大事な1歩

──5月3日にはグループ史上最大規模の会場でのワンマンライブ「ロマン無頼IZM」が開催されます。皆さんの意気込みを聞かせてください。

咎憐无 ツアーではけっこう患いさんとの距離が近いライブハウスが多かったんですけど、会場の規模が大きくなると、観に来てくれる人との距離感が全然違うと思うんです。距離があるからこそ、冷静になって今まで以上にダンスを見直さないといけないなと思っています。

一十三四

一十三 今のぜん君。は、いい方向に変われる時期に来てると感じていて、5月3日のTSUTAYA O-EASTを皮切りに、これから先はもう会場の大きさを更新していくだけなんじゃないかって思ってるんです。5月3日は、私たちが目標に掲げている日本武道館への大事な1歩として大成功させないといけない。ここが踏ん張りどころです!

ましろ 僕たちぜん君。はこれまでけっこうな勢いで駆け抜けてきたと思うんです。これまでただひたすら走り続けてきた僕たちが今、最大規模のライブを前に一度落ち着いてじっくり考えなきゃいけないって気持ちになってるのが、すごく大きな変化だと思うんです。もちろん今までの勢いを消すようなことはしないけど、5月3日は気持ちを新たに新しいぜん君。を見せようっていう思いがすごく強くて。どんなライブになるのか、自分たちでもすごくワクワクしてるし、みんなにとっても絶対に楽しい1日にしようと思ってます。

如月 ちゃんとライブハウスまで足を運んでくれる人たちに対して、しっかり恩返しをしたい気持ちが強いですね。YouTubeとかでライブ動画がアップロードされることもあるし、動画を観るだけで満足する人ってたくさんいると思うんです。そんな中でも私たちのライブに足を運んくれる人に「やっぱりぜん君。を観に来てよかった」って思ってもらう。当たり前のことだけどそれが一番大事なことで、それを地道にやり続けることが最大規模の会場をどんどん更新していくことにつながると確信しています。とがれが「冷静に」って言ったのはちょっと意外だった(笑)。

咎憐无 (笑)。そうやって言えるようになったのは31公演のツアーを回ってきたからかな。

ましろ

──ライブに向けてすごくいい状態にあるみたいですね。

ましろ 4人が同じ気持ちで立てているのが本当に大きいです。

如月 このメンバーでよかったなって思いますね。

一十三 奇跡だと思います。これだけ通じ合える4人で活動できているのが。

如月 変革の時期だとは思いますけど、私たちの気持ちはそのままにもっと絶対的な存在感のあるグループになれるよう、突き進んでいきます。

ぜんぶ君のせいだ。「トナリコレアラタ」
2018年4月4日発売 / コドモメンタルINC.
ぜんぶ君のせいだ。「トナリコレアラタ」

[CD]
1080円 / CMI-0036

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収録曲
  1. トナリコレアラタ
  2. ゔぁいあるらびりんす
  3. ROMANTICISM
ライブ情報

ぜんぶ君のせいだ。ワンマンLIVE~ロマン無頼IZM~
2018年5月3日(木・祝)東京都 TSUTAYA O-EAST

ぜんぶ君のせいだ。(ゼンブキミノセイダ)
如月愛海(きさらぎめぐみ)、ましろ、一十三四(ひとみよつ)、咎憐无(とがれん)の4人からなる「病みかわいい」をコンセプトにしたアイドルユニット。2015年7月に1stシングル「ねおじぇらす✡めろかおす」を発表し、同年10月に愛知・CLUB Zionにて単独公演を開催。初ライブにしてソールドアウトを記録した。2016年には1月に1stアルバム「やみかわIMRAD」を、11月に2ndアルバム「アニマあにむすPRDX」をリリースした。12月に東京・LIQUIDROOMで行われたワンマンライブ「ぜんぶ僕のせいだ。」で新メンバーの咎憐无が加入。2017年1月には新たに未来千代めねがグループに加わり、同年2月には新体制初のシングル「Sophomore Sick Sacrifice」を発表した。9月に行われた全国ツアー「みんなごとTOUR 2017~2018」の初日公演をもって、のどの不調のため活動を休止していた未来千代めねが脱退。2018年4月にはニューシングル「トナリコレアラタ」をリリースし、同年5月にはグループ史上最大規模の会場となる東京・TSUTAYA O-EASTにてワンマンライブ「ロマン無頼IZM」を開催する。