ナタリー PowerPush - ゆゆ式

アニメ「ゆゆ式」キャラソンアルバム発売記念 声優メールインタビュー&楽曲関係者11人座談会

座談会不参加クリエイターメールインタビュー

azuma

──手掛けたキャラクターソングについて、制作時の思い入れや、完成したときの感触は?

「長谷川ふみさんのキャラクターソング」ということでお話をいただいたとき、まず最初にしたことは、三上先生の原作コミックからひたすらふみちゃんの登場シーンを探すことでした。出番がとにかく少なく、どうしてもっとおかちーやゆかりちゃんとの絡みがないのかと、悶々としながら制作する日々でした。

そんな中で、ふみちゃんには不思議系キャラというポジションも確かにあるのですが、しっかりと周りを見て気を利かせたりといった一歩退いたまとめ役のような部分がどんどん好きになりまして、今回こういったテーマで作ってみました。こういった一面もあるんじゃないかな?という感じで聴いていただければ幸いです。

──アニメ「ゆゆ式」で印象に残っているキャラクター、放送回、シーンは?

「ゆゆ式」は、回を追うごとにどんどんと引き込まれていく作品でした。キャラクターも、誰か1人を選ぶことができないくらいに、みんな大好きです。というのも、「ゆゆ式」という作品はキャラクター同士の対話によって表現され、それによりキャラクターたちがどう関わっていくのかが非常に繊細に描かれており、「誰かを好きになった」ということは、その子の魅力を演出した他キャラクターも好きになってしまうのです。恐ろしい作品です。

一番好きなシーンは「野々原ですけど?」あたりです。今は夏ですがお鍋食べたいです。お鍋人間です(大嘘)。

daniwellP

──手掛けたキャラクターソングについて、制作時の思い入れや、完成したときの感触は?

原作は最新刊まで買って読みました。(岡野)佳はムスッとしてたりツンツンしてたりすることも多いですが、案外周りをよく見ていたり、いろんなことを考えてたりもするなあという印象がありました。なおかつそれでいて、たまに素直な一面を見せたりもして、けっこうかわいいと思えるところもあったりで、そういうところをなんとなくでも歌の中に込めて表現できればいいな、と思ってこの曲を作りました。

──アニメ「ゆゆ式」で印象に残っているキャラクター、放送回、シーンは?

佳&(長谷川)ふみの絡みが好きだったりします。原作で佳がふみをべしべし叩いてふみがにゃーと鳴くくだりなんかは、アニメではSEがポムポムという感じの音になってて、そういう細やかな違いなども楽しみつつ、なんだかちょっとかわいさ増し増しで気に入っています。まだ全話きちんと観れてなかったりするのですが、しっかり録画だけはしているのでこれからゆるゆる観ようかなと思っています。

natsuP(SCL Project)

──手掛けたキャラクターソングについて、制作時の思い入れや、完成したときの感触は?

ゆゆ式の原作とアニメを観させていただいて、ゆずちゃんのぶっ飛んでるけど実はまじめ! という二面性を表現できるような曲にしたいと思い作りました。Aメロ・Bメロはぶっ飛んでるゆずちゃん、サビはメロディアスにしてまじめなゆずちゃんを表現しています。デモのときは「ぶっ飛び具合が足りなかったかな?」と思ったのですが、大久保さんが歌入れしてくださって、イメージしていた以上のぶっ飛び具合に仕上がり、声優さんって本当にすごい!と感動しきりでした。

──アニメ「ゆゆ式」で印象に残っているキャラクター、放送回、シーンは?

キャラクターソングを手がけさせていただいた部分も大きいと思いますが、やっぱりゆずちゃんが好きです。ギャグが滑ってもまったく堪えてないところとか! 3人のボケとツッコミの繰り返しは見ててほんわかします。

ラマーズP

──手掛けたキャラクターソングについて、制作時の思い入れや、完成したときの感触は?

「ミラクルファンシー」に関しては、原作本を何度か読み返したりしてじゃれあう3人にクスッと笑いつつ、明るくはっちゃけた印象を重点に制作いたしました。完成した際は「すげえ! 楽しそうに歌ってる!」という驚きと3人の姿が脳裏によぎりました。「私はそう感じた」に関しては、アグレッシブなテイストで不思議な雰囲気を感じるふみちゃんらしい曲に仕上がったかな。制作時はずっとふみちゃんを意識してたわけですから、アニメで急に登場するとなんかドキッとしますね!

──アニメ「ゆゆ式」で印象に残っているキャラクター、放送回、シーンは?

どの回も素晴らしく心が洗われました! 一緒に盛り上がったりふんわりと面白いトークしたり、学生気分になれますね。さりげない些細な仕草の動きなどはフェチシズムを感じてしまいます! どのキャラクターもみんな素敵な子で魅力的です!

ひとしずくP×やま△

──手掛けたキャラクターソングについて、制作時の思い入れや、完成したときの感触は?

もともと使われないまま眠っていたデモがあり、今回「長谷川ふみ」というキャラの、明るく前向きで少し天然っぽい不思議さと、つかみどころのない女の子のイメージにぴったりだったので、さほど苦労することもなく、楽しく制作できました。普段あまりやらないことにも挑戦しようというのもあり、少し難しいところもあったと思いますが、CVの清水茉菜さんが見事に歌い上げてくれて、完成したときはうれしかったですね。とても満足のいく1曲になったと思います。

──アニメ「ゆゆ式」で印象に残っているキャラクター、放送回、シーンは?

実はまだアニメは観れていないんですよね(笑)。楽曲制作用にいただいたマンガや設定資料からは、「長谷川ふみ」は友達思いで真面目だけれど少しつかみどころのない面もある、今時のリアルな女子高生に通じる子という印象を受けました。他のキャラクターたちも、現実にいそうな親しみやすさを感じました。いつかアニメは全話まとめて一気に観たいと思っているので、彼女たちがどう活躍しているのか楽しみです。

乙P

──手掛けたキャラクターソングについて、制作時の思い入れや、完成したときの感触は?

今回、日向縁ちゃんのキャラソンを制作させていただくにあたり、ゆるくてふわふわした感じ、でも自分を持っている感じを目指しました。作詞を担当していただいた海兎さんのおかげもあり、マンガやアニメから受けた縁ちゃんの印象をうまく表せられたかなあ、と思います。アルバムのブックレットにも書きましたが、イントロの「かーえーりーたいー♪」という部分が縁ちゃんのキャラに最高にハマってて奇跡です。種田梨沙さんの癒しボーカルにも注目!

──アニメ「ゆゆ式」で印象に残っているキャラクター、放送回、シーンは?

マンガで最初に縁ちゃんが出てきた場面が好きです。あの変な生き物かわいいですよね!(そこ?) みんなキャラが立っていてかわいいんですが、個人的にはやっぱり縁ちゃん推しです。最初は唯ちゃんだったんですけどね(笑)。もともとゆるキャラ好きなこともあって、心をつかんで離してくれません。めーろりん?

「ゆゆ式」が最終回を迎えてしまいましたが、こういう日常系アニメの最終回って学校の卒業式を思い起こしちゃうんですよ。他のアニメが終わっても「おー、いい最終回だった」で終われるんですけど、「ゆゆ式」が終わったときは心に穴が開いた感じで寂しかったです。2期切実に希望!!

キャラクターソングアルバム「いちげんめ!」 / 2013年7月17日発売 / EXIT TUNES
初回限定盤[CD+DVD] 2500円 / QWCE-00287
通常盤[CD] / 2000円 / QWCE-00294
「ゆゆ式」

高校で情報処理部に所属する野々原ゆずこ(CV:大久保瑠美)、櫟井唯(CV:津田美波)、日向縁(CV:種田梨沙)の女子3人の日常を描いたアニメ。インターネットを使って気になることを調べ、出てきた情報をもとに3人がトークを繰り広げる。アニメーションを制作するのは「東京マグニチュード8.0」のキネマシトラス。監督は「CODE:BREAKER」のかおり、キャラクターデザインは「コードギアス 反逆のルルーシュ」の田畑壽之、シリーズ構成は「もやしもん」の高橋ナツコが務める。