アイドル界の隙間を金魚みたいにすり抜ける

──今、さまざまなアイドルが活躍されてますけど、そんな中で吉木さんはご自身の活動をどう分析されていますか？

どうなんですかね？ 女性アイドルの枠という中には自分も一応いるのかもしれないですけど、私は基本的に1人だし、ちょっと異質なタイプで。グラビアをやりつつ、バラエティ番組にも出て、ドラマも舞台も、もちろん歌も大好きで、ちょっと声優業もやって……「何あんた？」みたいな（笑）。王道のアイドルグループはたくさんいますけど、そんな中、金魚みたいにピョピョピョー！ってひっそり隙間をすり抜けるような活動をしてますよね。スタッフさんからも「吉木さんは肩書きを作るのがすごく難しい」と言われたことがあるんですが、それもひとつの個性かな、と。自分自身を貫きたいですね。

──何か1つの道を極める、というよりは、あれもこれもと。

「これ、やってみたいな！」というチャレンジの気持ちを最優先にしたいです。新曲を出すごとに楽曲のテイストが全然違うので、チャレンジのしがいがあるんですよ。ファンの方にも「この曲、吉木さん？」「こんな歌も歌うんだ！」みたいに、変化球で驚いてもらえるようなアーティストさんになれればいいんですけど。

──そんな吉木さんが歌手として持っている武器は？

なんだろ？ 私はすごく不器用なんですけど、でも「気持ちを伝えたい！」という熱い思いだったり、負けず嫌いだったりという部分は、どのアイドルにも負けないな、と思います。ステージに大勢で立っているアイドルグループがいたとしても「私はそのメンバー全員の気持ちを上回る思いを、この1つの体に宿してるんだぞ！ 1人でも負けないもん！ ムン！」という気持ちで（笑）。それで何かは絶対伝わるはずなんです。「丸裸の吉木を見て、どうぞ笑ってくれ！ 自分はこれでいいんだー！」っていう異様なプラス思考が、私の一番の武器なのかな、と思いますね。

民謡だけは忘れたくない

──小学生の頃から習ってきた民謡や、デビュー曲の演歌、アニソン、そしてヒャダインさん楽曲と、先程のお話にもあったように楽曲のテイストがどれも違います。もっとも実力が発揮できてるのはどのジャンルでしょう？

どのジャンルも大好きなんですけど、私のルーツはやはり民謡なんですよね。ちっちゃい頃から習ってきた民謡だけは忘れたくないな、っていう気持ちはあります。なので、そこは私、吉木りさ自身が最大級に出ているだろうジャンルなのかな、とは思いますね。

──これだけ多彩な曲が揃ってくると、単独ライブや次のアルバムが楽しみです。

そうですね！ ワンマンライブとアルバムは来年の大きな目標です。

──ライブではどんなことがやりたいですか？

いろんな人とコラボしてみたいんですよ。例えば、バカボンさん（＝バカボン鬼塚。FM NACK5「おに魂」で共演中）とまさかのセッションとか（笑）。そういう異質な人とのコラボを少なくとも1曲は入れて「ん？」ってはてなマークを頭に浮かべてもらったり（笑）、お客様も一緒に楽しめるようなライブになれば素敵ですね。

──吉木さんが好きなももいろクローバーZやでんぱ組.incとの共演にも期待できますか？

それはもう夢のような話で！ 恐れ多すぎて！ 大好きなももクロちゃんやでんぱ組さんとセッションできてしまったら、興奮しすぎて鼻血ブワーッて出ちゃう！（笑） ぜひぜひ、そういう機会もあればいいな、と強く願っております！