YON FES 2020|“伝説の2日間”目論む04 Limited Sazabysが出演者20組を紹介

THE ORAL CIGARETTES(2016、2018年出演)

THE ORAL CIGARETTES

GEN 一緒にイベントもやってる分、毎年呼ぶと身内ノリっぽい感じがして、あえて呼ばない年も作ってるんですけど。今年はモリコロパークでできる最後かもしれないって考えたらやっぱりいてほしいなと。僕らもそうですけどフェスシーンの盛り上がりと一緒に台頭してきて、フェスでの盛り上げ方を知っているバンドなので、今年はどんなライブをしてくれるのか楽しみですね。

KOUHEI フェスとかで一緒になることが多いけど、見せ方がどんどん変わっていくのがわかるんですよね。「YON FES」でも2回共全然違うライブで。今がどんなモードなのか見たい。

HIROKAZ 進化がすごいんですよね。1年で全然違うライブになるから。

GEN 変わっていくことをまったく恐れてない。いろんな困難を超えてどんどん強くなっている気がします。

TOTALFAT(初出演)

TOTALFAT

GEN TOTALFATはプライベートでも仲が良いし、そもそも僕たちがバンドをやる前から観たり聴いたりしていた大好きなバンド。去年Kubotyさんが脱退して3人になって……3人になったTOTALFATのライブを観て「カッコいい!」と思ったんです。「バンドって足し算じゃないんだな」「全員が同じ方向を観てるだけで、すごいグルーヴが生まれるんだな」って。そんなバンドマンらしいTOTALFATと遊びたいなと思って声をかけました。

KOUHEI 3人になったTOTALFATは、一旦すべてリセットして初心に戻ったというか。ピュアさが解き放たれた感じがあって。もちろん4人のときは4人のときでもちろんよさはありましたけど、今のTOTALFATも好きですね。

RYU-TA 今のTOTALFATにはまっすぐさがあるよね。

GEN ピュアなパンクおじさんって感じがする(笑)。Shun(Vo, B)さんがMCできっと熱いこと言ってくれるだろうから、それも楽しみ。

Track's(初出演)

Track's

GEN Track'sはもうかわいくてしょうがない! 真面目じゃないんですよ(笑)。

HIROKAZ 怖いもの知らずっていうか。今どき、珍しいよね。

GEN そう。そういうところが僕はかわいく思える。先輩にも平気でぶっこんでいくので、「一歩間違えれば怒られるぞ」って思いながら、ニヤニヤ見てます(笑)。

HIROKAZ 去年も確か候補として名前が挙がったよね。

GEN そうだね。で、来年呼ぼうとなったので、今年呼びました。去年の時点でもそうだったし、今ももちろんカッコいいんですけど、まだまだカッコよくなると思うから。その伸び代に期待しちゃいます。

ハルカミライ(2019年出演)

ハルカミライ

GEN ハルカミライは去年初めて出てもらったんですけど、去年のライブがすごくよかったので今年も呼びました。去年、彼らにはLAND STAGEの大トリで出てもらったんです。初出演でいきなりトリって、ハルカミライにはけっこうな試練を与えてしまったかなと思ってて。案の定、彼らは当日も朝からずっとそわそわしていて、緊張してるなと思ってたんですけど……セッティングのときにリハするじゃないですか、公開リハみたいな。その時点でめちゃくちゃ吹っ切れてて。「ちゃんと緊張したうえで、乗り越えてるな」と思ったんですよね。そのライブ、僕の中では去年のベストアクトだったかも。ほかのバンドもびっくりしていて、いい刺激持ってきてくれたなあと思いましたね。

KOUHEI いいライブだったよね。

GEN 去年はまだハルカミライのことを知らない人もいて新人という感じもあっただろうけど、今年はもうハルカミライを知ってる人が多くなってる。だからまた全然違うライブをしてくれるんだろうな。あと昔は狭いところでやるからカッコいいバンドだなと思ってたんです。でももう大きなところでも戦える、スケールの大きなバンドになってきてるので、モリコロパークでもかましてほしいです。

東京スカパラダイスオーケストラ(2017年出演)

東京スカパラダイスオーケストラ

GEN ツアーに出させてもらったり、僕はフェスのスカパラのステージに参加させてもらったりと、去年1年、絡みが多くて。ちゃんとバンドとして絡めたのでこのタイミングでもう1回出てほしいなと。

──2017年のスカパラのステージでは、出演者が続々と乱入してきて、「YON FES」らしさのようなものが作り上げられた印象を受けました。

GEN そうかもしれない。「YON FES」のテーマでもあるんですけど、僕らはいろんなシーンの架け橋になりたいし、ジャンルとかそういうものを簡単に飛び越えたいと思っていて。スカパラはそういう意味で“ボーダー”を超えまくってるし、そのアーティストを知らない人でもよさに気付ける。あんまりバンドとしてまだ接点のなかった2017年でさえあんなライブをしてくれたので、ちゃんと関係を築けている今年はどんな感じになっちゃうんだろう。ワクワクしますね。

初年度に近い気持ちで

──そして2日共トリは04 Limited Sazabysです。去年は納得のいくライブができたとのことですが、今年はどんなライブにしたいですか?

GEN それこそ「BLARE FEST.」でcoldrainがすごいライブをしていて、僕らもこれくらいやらなきゃと思いました。

──どのようにすごかったんですか?

GEN 気持ちの入り方が尋常じゃなかった。1年目だし、いろんなハプニングを乗り越えて至ったライブだったからできるライブだとは思うんですけど。僕らは初年度の気持ちではもうステージに立てないんですけど、でもそれに近いライブができそうな気がするし、しなくちゃいけないなと。伝説みたいなライブにしたいです。

──モリコロパークでの開催は最後かもしれないという状況も含めて、集大成のような気持ち?

GEN そうですね。来年以降モリコロパークで開催できなかったとしたら、この5回分がモリコロパークでの「YON FES」のすべてになる。だったらこの5回が参加してくれた人、出てくれた人の人生にずっと残ってほしいと思ったんです。そのためにもこびり付くような時間にしないといけない。行政の気持ちを変えるくらいの影響力とお客さんからの声が集められるような、伝説みたいな2日間にしたいです。

HIROKAZ 「モリコロパークでできるのは今年で最後かもしれない」という寂しい気持ちもありつつ、しっかりといい2日間にしたいですね。初年度に出てくれたアーティストも多いので、いろんな思いを込めたライブにできればと思います。

KOUHEI よく「これが最後だという気持ちでやる」って言うじゃないですか。でも実際は先が見えていて「最後だという気持ちって言われても」という気持ちになることが多いんですけど、「YON FES」に関しては本当に先が見えないので、自然といつもとは違うライブになるような気がします。気持ちに左右されるジャンルでもあると思うので、具体的にどういうライブを指すのかはわからないですけど、GENが言う通り、伝説みたいなライブにしたいです。

RYU-TA 自分たちも「来年もやりたい」って思えて、「来年もやらなきゃ」って会場や行政の人も思うようなライブをやるしかない。当日どんな気持ちになるかはわからないですけど、ほかのバンドの言葉や演奏も聴いて、そのとき、その瞬間の気持ちのままにライブをしたいです。

GEN みんなのライブが僕たちをいい感じにチューニングしてくれるんじゃないかな。そのチューニングが一番よくなりそうなメンツがそろったと思っているので。

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「YON FES」の歴史


2020年6月30日更新