2020
アリーナツアー「米津玄師 2020 TOUR / HYPE」が開幕。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、アリーナツアー「米津玄師 2020 TOUR / HYPE」の仙台、三重公演の中止または延期を発表。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため「米津玄師 2020 TOUR / HYPE」国内公演、海外公演ともに中止または延期に。9月、10月への延期日程が発表された。
綾野剛と星野源がダブル主演を務めるTBS系ドラマ「MIU404」の主題歌として新曲「感電」を書き下ろしたことを発表。
「Lemon」が2020年JASRAC賞にて金賞を受賞。
「感電」のMVを公開。公開前に米津のYouTubeチャンネルのサムネイルがすべて「404 NOT FOUND」に変更され、 “メールス信号”を用いてMV公開時刻を予告するという施策が行われた。この施策はドラマ「MIU404」とリンクした内容で大きな話題となった。
米津が楽曲提供した嵐の58thシングル「カイト」がリリースされる。嵐はこの作品でシングルとしては初のミリオンセールスを記録した。
3億5000万人のユーザーを誇る「FORTNITE」(フォートナイト)での全世界同時バーチャルライブの開催を発表。それとともに、「米津玄師 2020 TOUR / HYPE」の振替公演の中止を発表した。
大塚製薬「カロリーメイト」の新CM「変わらないもの」編に「迷える羊」を提供。CMに本人が出演。
5thアルバム「STRAY SHEEP」をリリース。発売翌週にミリオンセラー作品となり、その後すぐに200万セールスを突破。オリコン週間アルバムランキング、Billboard Japan Hot Albumsともに4週連続1位となり、2020年の年間ランキングは46冠。AAC Awardや、Forbesが選ぶ「アジアのデジタルスター100」、芸術選奨「文部科学大臣新人賞」など多くの賞を受賞した。
「STRAY SHEEP」の発売と同日にハチ楽曲を含むこれまでに発表してきた楽曲を各種音楽ストリーミングサービスで解禁。
「カムパネルラ」のMVを公開。
バーチャルイベント「米津玄師 2020 Event / STRAY SHEEP in FORTNITE」をバトルロイヤルゲーム「FORTNITE」内で開催。日本人アーティストがこの企画に参加するのは初となり、メタバースライブの先駆けとして各界で話題となった。
ユニクロUTとのコラボTシャツが北米で先行発売。ニューヨーク五番街のユニクロ外壁に、「STRAY SHEEP」の巨大な広告が掲出された。
ユニクロ・UTとのコラボアイテムが日本を含む全世界25マーケットのユニクロで発売。各地で行列ができ、即完売となった。
「感電」のMV公開時に実施した企画が、「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」メディアクリエイティブ部門のグランプリ・総務大臣賞を受賞。
「カナリヤ」のMVを公開。是枝裕和が監督を務めた。
「感電」がApple MusicのCMソングに。米津の描いた「STRAY SHEEP」のジャケットやアートワークがアニメーション化された映像となった。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって世の中が一変した2020年。2月から始まったアリーナツアーは途中で中断を余儀なくされ、失意の中で米津はアルバムを制作することを決断する。7月にはドラマ「MIU404」の主題歌として書き下ろした「感電」を、8月には5枚目のアルバム「STRAY SHEEP」をリリース。アルバムは約2年半の間に発表した数々のヒット曲に加え、映画監督の是枝裕和がMVを手がけた「カナリヤ」などコロナ禍の外出自粛期間が続いた中で書き下ろした新曲も収録され、混沌とする社会の情勢を強く反映した内容になった。接触がままならない中で人と人とがつながる方法を模索し、8月にはゲーム「FORTNITE」で全世界同時バーチャルイベントを開催したほか、ユニクロUTを全世界で発売。コロナ禍において、新しい方法での体験共有の仕方を提示した。
2021
日本テレビ系「news zero」の新テーマソングにとして「ゆめうつつ」を発表。
「STRAY SHEEP」のヒットにより「沈静化したポップス界の再活性化」を促したことが評価され、令和2年度「第71回 芸術選奨 文部科学大臣賞」にて新人賞を受賞。
「STRAY SHEEP」が国際レコード・ビデオ製作者連盟(IFPI)による年間アルバムチャート「グローバル・アルバム・オール・フォーマット・チャート 2020」で7位にランクイン。日本人としては最高位に。
「STRAY SHEEP」が「第13回CDショップ大賞2021」で大賞受賞作品<赤>を受賞。
TBS系ドラマ「リコカツ」に主題歌「Pale Blue」を書き下ろしたことを発表。
「Lemon」が2021年のJASRAC賞の銅賞を受賞。2年連続受賞となる。
TikTokでハチ曲を含む米津玄師の全楽曲の配信がスタート。
「Pale Blue」のMVを公開。SNSでの「Pale Blue Letter」で公開時刻が発表された。
11thシングル「Pale Blue」をリリース。「Pale Blue Letter」の第2弾として、法人特典のフレグランスに水に浮かべるとメッセージが浮き出すレターをサプライズで同封。初週15.6万枚を売り上げ、6月28日付のオリコン週間シングルランキングで初登場1位に。
「死神」のMVを公開。古典落語の演目をもとにした楽曲で、自ら噺手と死神を演じた。撮影は新宿末廣亭で実施。
インテリアグッズを展開するブランド「REISSUE FURNITURE」を設立。楽曲を香りで表現したルームパルファムの発売を発表。
楽曲をイメージしたジェラートを販売するポップアップショップ「Pale Blue Melt」を全国で展開。オンライン販売も実施した。
「Pale Blue」のMV公開時に行われた企画「Pale Blue Letter」が「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」「2021 61st ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」にて5部門を受賞。
2021年3月、米津玄師は30歳となった。依然として新型コロナウイルスの終息が見られない状況を前に、ステイホームでも楽しめる方法として、楽曲を嗅覚や味覚で味わうという新たな試みを行った。ラブソングに真っ向から挑んだ「Pale Blue」、米津が噺家に扮するMVも話題となった落語がモチーフの「死神」など、新たな表現領域を開拓すべく意欲的に楽曲制作に取り組んだ。
2022
PlayStationの新CM「遊びのない世界なんて|Play Has No Limits」編に「POP SONG」を提供。本人が出演し、CM内で変身を遂げた。映像と楽曲はPlayStation内で先行解禁された。
映画「シン・ウルトラマン」の主題歌として、新曲「M八七」を書き下ろしたことを発表。
「M八七」のジャケットとして、ウルトラマンを描き下ろしたことを発表。
2年半ぶりのアリーナツアー「米津玄師 2022 TOUR / 変身」の開催を発表。
「M八七」のMVを公開。同日に配信もスタートした。
PlayStationのCMソングとして書き下ろし、2月にリリースした「POP SONG」は、トリッキーな楽曲スタイルだけでなく、CMおよびMVで米津が見せたインパクトのあるビジュアルも大きな話題を呼んだ。大胆な変身を見せたアイデアは米津自身によるものだ。5月18日には映画「シン・ウルトラマン」主題歌として書き下ろした「M八七」をリリース。9月からは2年半ぶりのアリーナツアー「米津玄師 2022 TOUR / 変身」を開催する。ツアータイトルの「変身」は2022年に発表した2つの新曲に共通するモチーフでもあるが、変わっていくことを信条に掲げて歩んできた米津のアーティストとしてのスタンスを示すものでもあるのだろう。前人未到の境地を進むその歩みから目を離すことができないと、改めて感じる。
──メジャーデビューから10周年ということで、ご自身のキャリアや発表してきた楽曲を振り返って、どんな感慨がありますか?
先日ダンスレッスンを受けたとき、用意してもらった音源が珍しく自分の曲だったんです。昔の曲を聴くのはすごく嫌なことなんですけれど、こういうタイミングでもなければ聴かないなと思ってしっかり聴いて、こんなことやあんなことをやっていたんだなあと改めて思いました。思い返せば、自分はこの10年ですごく変わったなと思います。そのときどきで自分が一番いいと思ったことをやってきた。そしていろんな紆余曲折があった結果として今があるんだということを、しみじみと感じました。今だったら絶対にやらないようなことも多分にあるし、聴き返してみると「こんなにいい曲だったんだな」みたいなこともあって。この10年、振り返ってみれば一瞬ですけど、それなりに真摯にやってきたんだということを感じましたね。
──米津さんはいつも新しいことに挑戦し、古い自分を脱皮して、その繰り返しを経てどんどん変わっていった印象があります。
そうですね。ずっと変わり続けていて、子供の頃に想像していたところには全然いないです。面白い人生を送ってきたんだなと思うし、自分で自分を褒めてやりたい感じもある。この先も引き続きがんばります、という感じです。
──周りにいる人や一緒にものづくりをする人との出会いによって米津さん自身が変わっていった印象があります。人との出会いが米津さんにもたらしたことはありますか?
こういうことを言うのはよくないのかもしれないんですけれど、俺はいつでも誰かの才能を食べたいんですよ。だから自分に持ってないものを持っている人をどこか無意識的に追いかけている人生だったと思います。そういう人と交流したり一緒にものを作ったりすることによって、その人が人生を通してやってきたいろんな文脈が徐々に自分の身に染み込んでいく。それで自分の人生がまた全然違う方向にちょっとずつずれていく。それが気持ちよくてしょうがないんですね。もちろん自分が食べるばかりじゃなくて、相手にも「ここらへんを噛みちぎっていいよ」と言える関係性であり続けていきたいですけれど。そういう出会いが、運よくいい具合につながってきたと感じますね。いろんな人にすごく感謝しています。
──曲としては「Lemon」が大ヒットしたわけですが、ご自身が思うこの10年で一番大きい出来事は?
外側から見たターニングポイントは「Lemon」なんでしょうけど、「あ、これなんだ」みたいに、自分ではあまりピンときてないところがあって。もちろんすごく自信を持って出した曲ですけれど、あんなに売れるとは思っていなかった。自分としては表現したいことが更新された瞬間が大きい出来事ですね。そういう意味では、やっぱり人との出会いが大きく影響していて、それこそ今一緒に音楽制作をしている坂東(祐大)くんと最初に作った「海の幽霊」は、自分が今までやれなかったことを更新できた素晴らしい曲だと思います。自分の人生においてダンスをやってみようとは思うことはなかったから、「LOSER」で辻本(知彦)さんと出会えたこともよかったなと思います。そういう自分の人生が大きく転換するようなタイミングでの人との出会いだったり、そのことで作り上げた音楽だったりが、自分にとっては大きな出来事になるのかなと思いますね。
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