ナタリー PowerPush - 安田レイ
「Let It Snow」で世界中にLOVEを伝える
今年7月に念願のソロデビューを果たした安田レイが、冬の新曲「Let It Snow」の配信をスタートさせた。アップテンポだった前作「Best of my Love」から一転、ミディアムテンポのトラックの上で切ない歌声を響かせる本作は、彼女の多彩な魅力の中から新たな側面をしっかりと感じさせる仕上がりとなっている。
デビューのタイミングでは、彼女の才能を見出した玉井健二(元気ロケッツ、agehasprings)との対談(参照:安田レイ×玉井健二「Best of my Love」対談)をセッティングしたが、今回はソロインタビューを実施。新曲の制作エピソードを軸にしつつ、彼女の素の表情に肉迫したテキストから、クールな見た目とは裏腹なキュートすぎる個性を感じてほしい。
取材・文 / もりひでゆき 撮影 / 塚原孝顕
このために私は生まれてきたんだ!
──ソロデビューから5カ月ほどが経過しましたね。
時間が経つのってほんとに早いですよね。毎日がすごく濃いし、新しいことの繰り返しなので、あっという間でした。気持ち的にはまだ1週間くらいしか経ってない感じなんですけど(笑)、もう12月ですもんね。
──ソロでの音楽活動にはいろいろ刺激がありますか。
はい。今までやっていたモデルのお仕事っていうのは何カ月も前から準備するというよりは、撮影の当日にガッと集中する感じだったんですね。でもレコーディングとかライブとかはかなり前から準備をして、その中でしっかりステップアップしていかなきゃいけないんです。そういう違いはすごく刺激になりますね。準備に時間をかければかけるほど作品への愛はより深まりますし。
──夏には初めてのライブも経験されましたよね。
そうなんですよ! 「TOKYO GIRLS COLLECTION 2013 A / W」のステージで人生初めてのライブをやらせてもらって。その後には「GirlsAward 2013 AUTUMN / WINTER」でもライブをやらせてもらいました。ステージに立っている自分の姿を想像しながらリハをやったりはしていたんですけど、本番はかなり緊張しましたね。
──さいたまスーパーアリーナと代々木競技場第一体育館という大きな会場でしたしね。
大物のアーティストさんがライブを行うすごい会場ですからね。自分がそこに立てるっていう実感がなかなか沸かなかったんですよ。だからもう緊張しすぎて記憶もあいまいで(笑)。今でもあれは夢だったんじゃないかなって思うんですけど。
──でも、たくさんのお客さんを前に歌う気持ちよさは味わえたのでは?
はい、すっごく楽しかったです。「このために私は生まれてきたんだ!」って思えました。もっともっと経験を積んで、これからいいパフォーマンスができるようになりたいですね。
ギャップのあるアーティストになりたい
──安田さんが音楽活動をするうえでライブは欠かせないもの?
そうですね。CDを出すだけじゃなく、いいライブができるシンガーになりたいっていう思いはずっと持っているので。私、三浦大知さんのようなライブができる人になりたいんですよ。知り合いが三浦大知さんのバックダンサーをやっていて何度かライブを観せていただいてるんですけど、毎回感動しちゃうんです。
──どんなところに惹かれます?
歌ってるときや踊ってるときはクールでカッコいいのに、しゃべるとすごくチャーミングで人柄のよさがにじみ出るんです。そういうギャップのあるいろんな魅力が感じられるライブがやりたいし、そういうアーティストになりたいなって。
──安田さんもそういうギャップはすでに持ち合わせてる感じがしますけどね。
ほんとですか? 確かに「クールに見えるね」って言われることが多いけど、しゃべるとほわーって感じですからね(笑)。そういうギャップはあるのかな。音楽的には今はまだ「Best of my Love」のジャケットとかPVのクールなイメージが強いと思うんですけど。
素の自分が出せる曲を歌ってみたい
──そういえば先日、下北沢で安田さんをお見かけしたんですよ。駅前に1人で立ってて。
あ、あの日かな? 確かにいましたね、下北に。
──その立ち姿がね、すごくクールでしたよ。
あははは(笑)。ヤバい! 私、性格的には全然クールな面って持ってないんですけど、見た目でやっぱりそう思われちゃうんですよねえ。でもしゃべれば大丈夫ですよね?
──はい、全然フレンドリーだし、チャーミングだと思います。仲のいい友達にはどんな人だって言われることが多いですか?
最初はとっつきにくいかと思ってたけど、しゃべってみると面白いねってよく言われます。あと天然だねって。私的には全然天然だとは思ってないんですけど。
──ほんとに天然な方はだいたいそう言いますね。
あははは(笑)。抜けてるところがあるのかな。私、こう見えて長女なんですよ。家には弟もいるのでしっかり者で通ってるんですけど、友達といるとなんかね、ここでは長女じゃなくていいんだなって気持ちになっちゃうのかもしれないです。
──でもそういう見た目と中身のギャップが素敵だと思うんです。
ですかね。だといいんですけど。音楽活動に関してはクールに見られるっていうのもイヤではないんですけど、これからはそういう素の部分がグッと出た曲を歌ってみたいなっていう気持ちはありますね。
- 安田レイ 配信限定シングル「Let It Snow」 / 2013年12月4日発売 / SME Records
- 安田レイ「Let It Snow」 ジャケット
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収録曲
- Let It Snow
- Best of my Love –Genki Rockets Remix-
- Best of my Love –DJ DECKSTREAM Remix-
- Let It Snow –Instrumental-
安田レイ(やすだれい)
1993年4月15日、アメリカ・ノースカロライナ州で生まれる。3歳で日本へ移住し10歳の頃に母親が聴いていた宇多田ヒカルの楽曲に衝撃を受けてシンガーを志す。モデル活動を始めたことがきっかけとなり、13歳のときに元気ロケッツのオーディションに合格。架空の女性「Lumi」のモデルとなりボーカリストとしてもプロジェクトに参加する。2013年7月に「Best of my Love」でメジャーデビューを果たし、12月には配信限定の「Let It Snow」をリリースした。