音楽ナタリー Power Push - 矢野顕子×Seiho
最高の素材を活かす調理法
去る9月11日、東京・ビクタースタジオにて矢野がアルバム「Welcome to Jupiter」にトラックメーカーとして参加した6名のアーティストとセッションするスタジオライブが行われた(参照:トラックメーカー全員集合!矢野顕子の新作発売記念スタジオライブに豪華面々)。その模様はGYAO! MUSIC LIVEにて生配信され、注目を集めた。今回音楽ナタリーはその現場に赴き、各トラックメーカーからコメントをもらった。
なおGYAO!では、ライブで披露されたSeihoとのコラボレーションによる「Tong Poo」の映像を公開中なので、あわせてチェックしてみよう(参照:矢野顕子 「Tong Poo」(ライブバージョン)|無料動画 GYAO!|音楽)。
「Welcome to Jupiter」というアルバムは、トラックメーカーそれぞれアプローチが違うので、その違いを楽しんでほしいですね。
「Tong Poo」はかわいい7inchサイズもリリースされているのでぜひ買ってください!
矢野さんにはスタジオライブで初めてお会いしたんですが、セッションはめちゃくちゃ緊張いたしました(笑)。曲は一生懸命作りましたので、聴いてください。またほかの方のアレンジもすごく素晴らしくて、一緒に楽しんでいただければうれしいです。
矢野さんとこのように共演できる機会ができてうれしかったです。 スタジオライブは、リハーサルよりも本番のほうがよかったです(笑)。
矢野さんとのセッションはとても楽しかったです! 前作の「飛ばしていくよ」に参加させていただいて、まさにあれは「飛ばしていくよ」という勢いがあったんですが、今回もパワーがみなぎった曲たちばかりで。でも優しくて、愛がたっぷり詰まった曲たちです。私が担当した3曲ともすごくいい曲になったと思います。
- 矢野顕子 ニューアルバム「Welcome to Jupiter」 / 2015年9月16日発売 / SPEEDSTAR RECORDS
- 初回限定盤 [CD2枚組] 3996円 / VIZL-873
- 通常盤 [CD] 3240円 / VICL-64413
収録曲
- Tong Poo
[Sound Produce & Arrange:Seiho] - あたまがわるい
[Sound Produce & Arrange:AZUMA HITOMI] - そりゃムリだ
[Sound Produce & Arrange:AZUMA HITOMI / Chorus:Shigeru Kishida] - わたしとどうぶつと。
[Sound Produce & Arrange:Ovall] - わたしと宇宙とあなた
[Sound Produce & Arrange:AZUMA HITOMI] - モスラの歌
[Sound Produce & Arrange:AKIKO YANO] - 大丈夫です
[Sound Produce & Arrange:Keiichi Tomita] - 颱風
[Sound Produce & Arrange:AKIKO YANO] - 悲しくてやりきれない
[Sound Produce & Arrange:AKIKO YANO & Hideyuki Fukasawa] - Welcome to Jupiter
[Sound Produce & Arrange:tofubeats] - PRAYER
[Sound Produce & Arrange:AKIKO YANO & Hideyuki Fukasawa]
初回限定盤付属CD「Naked Jupiter」収録曲
- Tong Poo(Naked Jupiter ver.)
- わたしとどうぶつと。(Naked Jupiter ver.)
- モスラの歌(Naked Jupiter ver.)
- 大丈夫です(Naked Jupiter ver.)
- 颱風(Naked Jupiter ver.)
- Welcome to Jupiter(Naked Jupiter ver.)
- PRAYER(Naked Jupiter ver.)
- 矢野顕子 アナログ盤「Tong Poo」2015年9月5日発売 / 1620円 / HMV Record Shop / HR7S004
- 「Tong Poo」
収録曲
- Tong Poo
矢野顕子(ヤノアキコ)
1955年東京生まれのシンガーソングライター。幼少からピアノを弾き始め高校時代にはジャズクラブで演奏する。1972年頃からセッション奏者として活躍し、1976年にアルバム「JAPANESE GIRL」でソロデビュー。1979年から1980年にかけては初期YMOのライブメンバーも務めた。近年はrei harakamiとのユニット・yanokamiで新たな一面を見せるなど、そのチャーミングで独創的なスタイルは、後に続く世代のアーティストたちにも絶大な影響力を誇っている。2014年3月にアルバム「飛ばしていくよ」をリリース。2015年9月にアルバム「Welcome to Jupiter」を発表した。
Seiho(セイホー)
1987年生まれの大阪在住のトラックメーカー / DJ。ヒップホップやポストダブステップ、エレクトロニカ、チルウェーブなどを取り入れたサウンドで頭角を現し、自身が設立に携わったレーベル・Day Tripper Recordsから2012年1月に1stアルバム「MERCURY」を発表した。その後エレクトロニックミュージックイベント「SonarSound Tokyo 2012」への出演を果たし、2013年にはMTVが注目する若手プロデューサー7人に選出。2013年6月には2ndアルバム「ABSTRAKTSEX」を発表し、収録曲「I Feel Rave」がフロアアンセムとなった。また2011年よりAvec AvecことTakuma Hosokawaとポップユニット・Sugar's Campaignとしても活動。SPEEDSTAR RECORDSよりメジャーデビューし、2015年1月に1stアルバム「FRIENDS」を発表した。
僕がプログラミングと楽器演奏を担当した「モスラの歌」はビクタースタジオの301スタジオで、「モスラというものをどう表現しようか」ということを矢野さんとディスカッションしながらいろんな音を作りました。それらの音が曲の随所に散りばめられているので、リスナーの皆さんに楽しんでいただければと思います。
そして「PRAYER」という曲がアルバムの最後に入っているんですが、この曲は僕がすごく好きな曲で。世界で「プレイヤー」を一番好きなのは僕なんじゃないかと思ってたところに矢野顕子さんから「今回やってみたい曲あるかしら?」と言われて選んだ記憶があります。