ナタリー PowerPush - 山根万理奈
5大ニュース&アルバム解説で迫る意外な素顔
山根万理奈的5大ニュース 編
YouTubeでまさかのスカウト
──山根さんと言えば、YouTubeは切っても切り離せない関係で。
はい! 今の私につながる大きな出来事は、やっぱりYouTubeですね。動画を公開し始めたのは2009年の4月。当時の私はそれを通してデビューを狙っていたわけではなかったんですよ。だから、声がかかったことにとにかくビックリでしたね。「あらー! 今どきネットだとこういうこともあるんだあ」って、どこか他人事みたいな感じで(笑)。
──今の事務所からのコンタクトに対して、最初は無視されていたとか。
顔が見えない相手だったので、やっぱりどんな情報を与えられても疑ってしまうところがあって。まあ私も顔を出してなかったんですけど(笑)。なので2~3カ月はいただいたメールを放置してましたね。
──デビューのきっかけになったYouTubeへの動画アップは今後も続けていきますか?
はい。今は時間ができたらアップするぐらいのことしかできてないんですけど、もっともっといろんなことがやりたいです。でも、YouTubeでは多分顔は出さないんじゃないかな。あそこはやっぱり7208133(※YouTube上での山根万理奈のユーザーID。大学の学籍番号に由来)さんの場所として残していきたいなと思ってるので。とか言いつつ、全然顔出しちゃうかもしれないですけど(笑)。
デビュー直後にマネージャーが手術
──マネージャーさんの手術というのはいつ頃?
去年の夏ですね。私が試験期間だった間にマネージャーさんはご家族と旅行に行っていたんですよ。そのときに海でサーフィンごっこ……自分が板になって波に乗る遊びをやっていて頭を打ったそうなんですけど、痛くなかったし、血も出なかったからってそのまま放置していて。で、その話をデビューシングル「ジャンヌダルク」のキャンペーンのために東京へ行ったときに聞いて私はすごくヤバそうだと思ったから、すぐ病院行ったほうがいいんじゃないですかって言ったんです。でも仕事もあるから大丈夫だって言うんですね。
──ところが大丈夫じゃなかったと。
そう。いざキャンペーンが始まったら肩が痛い、頭が痛いって言い始めて、一緒に回れなくなっちゃって。で、マネージャーさんは1人で東京に帰ることになり、病院に行ってみたら頭の中に血が溜まっていたみたいで即手術! 身近な人がそんなことになってしまっててんやわんやだったし、初めてのキャンペーンは心細いしで、ものすごく大変でしたね。
──そこで学んだ教訓は?
オフでも羽目を外しすぎない!(笑) あとは自分の体はちゃんと心配しなきゃダメだなって思いました。働き出すと時間もないので無理しがちですけど、それは危ないなって。
顔出し解禁
──そして今年1月についに顔出し解禁しました。
デビューのときからずっと学業を優先していたので、元々は大学卒業をめどに顔を出すことになっていたんです。でも周りの期待がどんどん高まり出して、ものすごくざわざわしてきたのをみんなが感じ始めて(笑)。なので卒業もたぶん大丈夫だろうっていう状況になった今年の1月に、ちょっと早めに顔出しを解禁しました。
──実際、顔出ししてみてどうですか。
まだ声をかけられることはほとんどないんですけど、顔を出してマイナスに感じることはないので良かったなって思ってます。顔を出しても変わらずに応援してくださるファンの方ばかりなので、それはちゃんと歌でつながっていたからなんだなって実感できましたし。取材とかプロモーションとか、お仕事上では楽になりましたね。
──どんな部分で?
例えばテレビだと顔を映さないようにしなきゃいけないのでカメラさんに申し訳ないなあって思ってたので。あとは、顔を出してないことで逆に顔についてのコメントをものすごく言われるんですよ(笑)。
──なるほど。メディアはなんとかして山根さんの顔の雰囲気を伝えようとしますからね。
それがものすごく照れるし、恥ずかしかったんです。だからやっと顔出しできて良かったなって。ひと安心です(笑)。
憧れの人との対面
──山根さんの憧れの人というのは高田純次さんだそうで。
この仕事を始めてから友達やファンの方に「誰か有名人に会った?」ってものすごく訊かれるんですけど、そうそう会えるもんじゃないじゃないですか。でも、今年の頭にラジオ番組で大好きな高田純次さんに会えたんですよ! それはやっぱり大事件だったなって。
──高田さんのどんなところが好きなんですか?
高田さんっておしり好きらしいんですよ。で、私もおしりフェチなので、ものすごく親近感があるんです。もちろんラジオではそんな話はできなかったんですけど(笑)、あの独特のしゃべりを生で体感することができてうれしかったですね。
──高田純次さんのエピソード以上に、山根さんがおしりフェチっていう部分が気になりまくりなんですけど。
すぐおしりに目がいくんですよ。高校のときは野球部の男子のおしりを見るのがすごく好きでした。触るのは女の人の柔らかいおしりが好きなんですけど、おしりの位置が高くてキレイな形をした野球部員のおしりを見るのは最高ですね。あ、女の人のちょっと垂れたおしりにも逆に萌えるんですけど。
──ものすごく熱く語ってますが(笑)。
ここはもう語らせてもらいますよ!(笑) おしりは形、柔らかさ、弾力が命ですね! 高田純次さんとまたお会いできたらぜひおしりトークに花を咲かせたいですねえ。
無事に大学卒業
──5大ニュース最後を飾る大学卒業はつい先日のことですね。おめでとうございます。
ありがとうございます。3月に無事、大学を卒業できました! 学業優先で音楽活動のスケジュールを組んでくれたスタッフの方々や私の仕事に対してすごく気を遣ってくれた友達をはじめ、周りのいろんな方の応援と支えがあって成し遂げられたことだと思いますね。
──言わば「音楽」という進路が決まっている状態にもかかわらず、卒業にこだわったのはどうしてだったんでしょう?
私は高校時代に音楽で挫折したこともあったし、物事を続けられないっていうことが結構多くて。そんな何も達成していない自分がすごくイヤだったんですよ。だから、ひとつのケジメとして大学はちゃんと卒業しよう、やり遂げようと思ったんです。音楽の道に進むことを許してくれた両親に対しての思いもありましたね。大学すら卒業できないんじゃ、音楽だってまた続かないんじゃないかって思われちゃうだろうなって。
──新たなスタートを切る今、音楽に対する気持ちもより強まっていますか?
そうですね。もうどこにも甘えられないっていう焦りみたいなものもありますけど、逆に今まで甘えすぎてた部分が多かったと思うので、それくらいでいいんだろうなって。音楽1本の生活になることにはウキウキしてますしね。お世話になった方々への感謝の意を込めて、これまで以上にがんばっていきたいです。
CD収録曲
- STAR
- スタートライン
- ジャンヌダルク
- 空な色
- メリーゴーラウンド
- blue
- 蒼き日々
- 逢いにゆくよ
- 同じ月を見ている
- あなたが好きで
- やさしい痛み
- 生きてゆくこと
- fish
初回生産限定盤DVD収録曲
LIVE@松江AZTiC canova / 23 DEC 2011 「いいね!やまね!しまね!」
- あなたに
- 蒼き日々
- あたしの気持ち
- smile
- 君を好きになったんだろう
MUSIC VIDEO
- ジャンヌダルク(MARINA ver.)
- STAR
- スタートライン
- ジャンヌダルク(Original ver.)
山根万理奈(やまねまりな)
島根県在住のシンガーソングライター。2009年よりYouTubeで、カバー曲やオリジナルの弾き語り映像を公開する。透明感あふれる声やおっとりしたキャラクターがネットを中心に話題を集め、ファンを獲得。その存在が現在所属する事務所スタッフの目に留まり、2011年6月に山音まー名義でニコニコ動画で人気を博している楽曲をカバーしたミニアルバム「人のオンガクを笑うな!」をリリースし、同年7月にワーナーミュージック・ジャパンから、シングル「ジャンヌダルク」でメジャーデビューを果たした。同年11月にカバーアルバム「ざっくばらん」で、自身のルーツとも言える名曲の数々を弾き語りで披露。2012年1月に「STAR e.p.」、3月に「スタートライン」という2枚のシングルを発表したのち、4月に満を持して1stフルアルバム「空な色」をリリース。