この聞こえ方は“ベスト「舟を漕ぐ」”
──ではここからはソニー製のヘッドホンとイヤホンで「舟を漕ぐ」を聴き比べてもらいたいと思います。ちなみに「Xperia 5 IV」には3.5mmのオーディオジャックが搭載されているので、変換アダプタがなくても有線ヘッドホンやイヤホンで聴けるというポイントもあります。
個人的にイヤホンジャックは付いているほうが便利だと思うのでありがたいです。この形状の有線イヤホンやヘッドホンは多いし、例えばリモートのミーティングで有線のイヤホンを使いたいときに変換アダプタがなくて使えないということがあったりするんですよ。だからオーディオジャックが付いていると便利だし、日常的な場面でも役立つと思います。
──ではオーディオジャックを使い、ヘッドホン「WH-1000XM5」を有線接続して試してみましょうか。「Xperia 5 IV」では、ソニー独自のAI技術によってストリーミングサービスの音源でもハイレゾ相当の音質で聴くことができるとのことなので、そちらも堪能してもらえればと。
(1曲試聴したあとに)めちゃくちゃ音がきれいだし、なんというか“広い”ですね。音の広がりが段違いだし、すべての音がクリアに聞こえます。これは“ベスト「舟を漕ぐ」”かもしれないです(笑)。作り手として「こう伝わってほしい」と想像しながら作っているイメージがそのまま伝わると思います。ちょっとほかのアーティストも聴いてみていいですか?
──ぜひ聴いてみてください。
リル・ヨッティの「Poland」を聴いてみます。(聴き終えてヘッドホンを置き)……低音がすごすぎる(笑)。やっぱりヒップホップをいい音質で聴くと、低音が際立って聞こえますね。でもとてもきれいに鳴っていて、聴いていて疲れる感じは一切しない。勉強になります。
──リスナーとしてだけでなく、作り手としても音の鳴り方が勉強になると。崎山さんは普段このヘッドホンを使うとしたら、どういったシチュエーションで使用したいですか?
ながら聴きじゃなくて、集中して音楽を聴きたいときに使いたいですね。ヘッドホンとかイヤホンによっては、曲ごとに聞こえ方やダイナミクスの伝わり方が全然違うことがあるんですけど、このヘッドホンはどんなジャンルの音源もフラットに聴くことができると思います。どんなミックスの曲でもノンストレスで聴けると思うので、いろんな音源を聴き比べるのも楽しそうですね。
「Xperia 5 IV」とソニーのイヤホンで音のレンジが広がる
──Xperia 5 IVでは有線だけでなく、ワイヤレスでもハイレゾ相当の音質で聴くことができるんですよ。ワイヤレスイヤホンの「LinkBuds S」でそれを体感していただきたいと思います。
……やっぱりさっきのヘッドホンとは全然違いますね。低音のブーミーな感じが、より際立って聞こえてきました。「ドゥーン」という音がめちゃくちゃ強く鳴っているけど、とても心地いい。
──せっかくなので、ワイヤレスイヤホンの「WF-1000XM4」も試していただいて、違いを感じていただきましょうか。
あ、このイヤホン、普段自分が使ってるやつですね。
──冒頭で普段から「WF-1000XM4」を使用されていると話していましたね。同じイヤホンでも、「Xperia 5 IV」側の機能でストリーミング音源をより高音質で聴くことができるので、普段との違いを楽しみながら聴いてみてください。
あー、違いますね。低音がめちゃくちゃ豊かで、“深さ”を感じます。いつも使っているイヤホンなので違いがはっきりわかるんですけど、聞こえる音のレンジがとても広いです。僕は普段曲をリリースするときに、CDとストリーミングでミックスを分けてないんですよ。だからそれぞれを聴き比べてみると、聞こえ方がモロに違って。どうしてもCDとストリーミングでは音質に差があるんですけど、これはストリーミングで聴くベストな形だと思いました。
──最初に試していただいたヘッドホンとはまた違う聞こえ方がしますか?
違うと思います。ヘッドホンはすごく空間を感じるんですよね。自分の耳の後ろまで回り込まれているような感覚というか。さっきも言ったように、どんなジャンルの曲でもフラットに聴くことができると思います。それに対してイヤホン2つは、どちらかと言うと縦に広い感じがするんですよね。高音がふわーっと広がっていて、低音もしっかり鳴っている。ヒップホップとか聴くときにすごく合いそうだなと思います。
──なるほど。その3つを普段使いするとしたら、それどれどういったシチュエーションで使い分けますか?
家で集中して音楽を聴きたいときにはヘッドホンを使って、外出中はイヤホンを使うとかがよさそうかな。ASMRとか音楽以外の音もヘッドホンで聴いてみたいし、YouTubeの動画をこれで観たらまた違った感覚になるかもしれないですね。ワイヤレスのほうも簡単にペアリングできるので、空いた時間に音楽やPodcastをさっと聴けて便利そうです。
──ここまで「普通のストリーミング音源もハイレゾ級の音質で聴ける」という機能でヘッドホンとイヤホンを試していただいたんですけど、本当のハイレゾ音源もぜひヘッドホンで聴いていただきたく。「むげん・ (with 諭吉佳作/men)」を試聴してみてもらえればと思います。
(聴き終えて)やっぱり抜け感がすごいですね。再生した瞬間、目の前に景色が立ち上がるような感覚。いろんな人の音楽をハイレゾで聴いてみたくなりました。もちろん自分の音源も聴いてほしいですし。サブスクで再生するにあたってそがれてしまった音がちゃんとクリアに聞こえるので、めちゃくちゃうれしいです。
──自分の音源をもっとハイレゾで出したいという思いもあったりします?
ありますね。やっぱり生音の臨場感がすごく伝わると思うので。ジャズっぽい曲を作って、それをハイレゾで出したらすごく映えそうな気がします。
「Xperia 5 IV」で音楽を聴いている時間がより豊かに
──ほかに「Xperia 5 IV」とこのヘッドホンで聴いてみたい曲があればぜひ試していただいて。
「舟を漕ぐ」のレコーディングに参加してくださったマーティ・ホロベックさんというベーシストの「Trio Ⅱ」というアルバムがとてもよくて。どんな媒体を使って聴いてもめちゃくちゃ音がいいんですよ。なのでそんな作品を高音質で聴いたらどうなるんだろうって気になりますね。ちょっと聴いてみていいですか?
──もちろんです。
……最高。自分の人生が映画になります。映画の世界に入り込んでしまった感覚です。あと、Snarky Puppyというインストバンドがとても豊かな音を鳴らすので、その方たちの曲も合いそうな気がします。
──ぜひそちらも聴いてみましょう。
ちょっとすごいですね。別の世界に誘われたような感覚です。入り込みすぎて、二度と帰って来れないかと思いましたもん。このインタビューに戻って来るためになんとか帰って来ましたけど。危なかった。
──無事帰って来れてよかったです(笑)。この記事を読んで「Xperia 5 IV」やソニーのイヤホン、ヘッドホンを欲しいと思う方もたくさんいらっしゃると思うのですが、どういう人にオススメしたいですか?
音楽が好きな人はもちろんですけど、そうじゃない人にこそ体験してほしいなと思います。いろんなイヤホンを試したことがなかったり、めちゃくちゃ音楽が好きというほどでもない人に「音楽ってこんなきれいに聞こえるんだよ」ということを伝えたい。こだわらずに買ったイヤホンとサブスクでしか音楽を聴いたことがない人なら、絶対に感覚が変わると思うので。音楽を聴いている時間が、より豊かになると思います。ぜひ新しい世界に出会ってほしいですね。
──最後に、「Xperia 5 IV」は「心揺さぶる、神サウンド。」というキャッチコピーを掲げているのですが、実際に音楽を聴いてみて、心は揺さぶられましたか?
めちゃくちゃ揺さぶられましたよ。臨場感があったり息遣いが聞こえてきたり、つい没入してしまうような音が自分にとっての“神サウンド”なので、そういう意味ではまさしくその通りだと思います。別の世界から戻って来れなくなるような感覚を、皆さんにもぜひ体験してほしいです。特に「ストリーミングサービスの楽曲がハイレゾ相当で聴ける」という点を体感してもらいたい。もちろん普通にストリーミングで聴いてもきれいではあるんですけど、音域によっては音がグッとすぼめられているような感覚もあって。それが「Xperia 5 IV」で聴くと全然感じない。ミックスやマスタリングのときに理想形として思い描いていたものがそのまま形になっていて、めちゃくちゃうれしかったんですよ。ぜひ「Xperia 5 IV」で「舟を漕ぐ」を聴いてほしいです!
- 崎山蒼志(サキヤマソウシ)
- 2002年生まれ、静岡県浜松市出身のシンガーソングライター。2018年7月に初のシングル「夏至 / 五月雨」を発表し、同年12月に1stアルバム「いつかみた国」をリリースした。翌2019年10月には、君島大空、諭吉佳作/men、長谷川白紙とのコラボ曲などを収録した2ndアルバム「並む踊り」を発表。2021年1月にアルバム「find fuse in youth」でメジャーデビューを果たす。同年9月にアニメ「僕のヒーローアカデミア」5期第2クールのエンディングテーマやリーガルリリーとのコラボ曲を収めたシングル「嘘じゃない」、10月に水野良樹(いきものがかり)との共作でドラマ「顔だけ先生」の主題歌「風来」を発表。翌2022年2月にアルバム「Face To Time Case」を発表。同年7月には「I Don't Wanna Dance In This Squall」、11月にはトラックメイカーKabanaguを迎えて制作された新曲「覚えていたのに」を配信リリースした。
ソニー スマートフォン
「Xperia 5 IV」
(エクスペリア ファイブ マークフォー)
左右均等にフロント配置されたフルステージステレオスピーカーで、「心揺さぶる、神サウンド。」を楽しめるスマートフォン。3.5mmのオーディオジャックを搭載しており、有線でも無線でも高音質なハイレゾ再生(※1)を堪能できる。またソニーのテレビ「ブラビア」で培った高画質化技術をスマホに最適化したX1 for mobileによって鮮やかで迫力のある映像美が実現している。
※1 LDAC対応のスピーカー(別売)やヘッドホン(別売)が必要。
ソニー 完全ワイヤレスイヤホン
「WF-1000XM4」
(ダブリューエフ センエックスエムフォー)
業界最高クラス(※1)のノイズキャンセリング機能を搭載したイヤホン。LDACコーデックに対応しており、ハイレゾ音質も高音質に再生できるだけでなく、あらゆる圧縮音源がイヤホン側でハイレゾ級(※2)にアップスケーリングされる。また音や人の声が気になる環境下でも正確かつクリアに集音するため快適な通話が可能。そのほか防滴性能や風ノイズ低減、ロングバッテリーなどの機能も盛りだくさんだ。
※1 完全ワイヤレス型ノイズキャンセリングヘッドホン市場において。2021年4月26日時点。ソニー調べ、電子情報技術産業協会(JEITA)基準に則る
※2 「DSEE Extreme」ON時にCDやMP3などの圧縮音源をSBC / AAC / LDACのコーデックでBluetooth再生する際、最大96kHz / 24bitまで拡張(再生機器の仕様によっては、圧縮音源をLDACで伝送する場合でも「DSEE Extreme」が無効になる場合あり)。
ソニー 完全ワイヤレスイヤホン
「LinkBuds S」
(リンクバッズ エス)
LDAC対応のノイズキャンセリング搭載ワイヤレス型イヤホンとして、世界最小かつ最軽量(※1)の商品。人間工学に基づいて設計されており、常時装着型のライフスタイルを実現できる。また音声コンテンツを聴きながら、周囲の音も聞こえる「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」を搭載している。
※1 2022年5月9日時点、ソニー調べ。LDAC対応完全ワイヤレス型ノイズキャンセリングヘッドホンにおいて。
2022年11月30日更新