ASIAN KUNG-FU GENERATION 全国ツアー「Tour 2022 “プラネットフォークス”」インタビュー|7年ぶりの横浜アリーナ単独公演に向けて (2/2)

アリーナでちゃんとやれるバンドでいたい

──アジカンは横浜アリーナという会場への思い入れもありますよね?

後藤 そうですね。「NANO-MUGEN FES.」(アジカン主催の音楽フェス)をやっていた場所でもあるし、アジカンのストーリー的にも大事な会場なのかなと。

後藤正文(Vo, G)

後藤正文(Vo, G)

山田 横アリのライブは、2019年の「NANA-IRO ELECTRIC TOUR」(アジカン、ストレイテナー、ELLEGARDENによるツアー)以来ですね。入口から楽屋までの導線もなぜか安心感や懐かしさがあるし、確かにアジカンにとって大事な会場だと思ってます。結成も横浜ですからね。

喜多 そう、地元なんだよね。僕は成人式も横アリだったんですよ(笑)。高校生のときに氷室京介さん、布袋寅泰さんのライブを観に行ったり、やっぱり特別な場所ですね。

伊地知 横アリ、隅から隅まで知ってますよ(笑)。4階の体育館みたいなスペースで、バーをやったこともあって。

喜多 「NANO-MUGEN FES.」の“Kiyoshi's Bar”ね(笑)。

──アジカンのようなギターロックバンドが、横浜アリーナで単独公演を続けていることにも大きな意義があると思います。

後藤 僕もアリーナでちゃんとやれるバンドでいたいなと思いますけどね。さっきも言いましたけど、今回のツアーの演奏はすごくいいと思うし。こういうご時世の中、アジカンのライブを観たいと思ってくれてる人たちが集まることができて、客席が埋まってくれるといいなと。幸せな空間を作りたいし、動員を含めて、なんとか成功させたいというのが率直な願いです。

「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2022 “プラネットフォークス”」の様子。

「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2022 “プラネットフォークス”」の様子。

──横浜アリーナ公演の模様はWOWOWプラスで生中継されます。

山田 ワンマンライブの生中継、初めてなんですよ。

後藤 リアルタイムで演奏を聴いてもらえて、同じ時間を過ごせるのは、たとえ場所が離れていても素敵なことですよね。それこそ20年前には予想もしてなかったことが、テクノロジーの発達によって実現できて。自分が小さい頃にそんな機能があったら、いろんなコンサートが観られたのに。

喜多 そうだよね。

後藤 アジカンのコンサートを体感したことがない人も含めて、いろんな人に観てほしいです。何かと息苦しい世の中ですけど、ライブ中だけでも、心も体も緩むような時間を一緒に作れたらいいなと思ってます。

「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2022 “プラネットフォークス”」の様子。

「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2022 “プラネットフォークス”」の様子。

ツアー情報

ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2022 “プラネットフォークス”

  • 2022年5月28日(土)埼玉県 三郷市文化会館 大ホール
  • 2022年5月29日(日)埼玉県 三郷市文化会館 大ホール
  • 2022年6月1日(水)東京都 東京国際フォーラム ホールA
  • 2022年6月4日(土)広島県 上野学園ホール
  • 2022年6月5日(日)熊本県 市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
  • 2022年6月10日(金)石川県 本多の森ホール
  • 2022年6月12日(日)静岡県 富士市文化会館ロゼシアター 大ホール
  • 2022年6月17日(金)愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
  • 2022年6月21日(火)神奈川県 神奈川県民ホール 大ホール
  • 2022年6月26日(日)香川県 レクザムホール(香川県県民ホール)大ホール
  • 2022年7月1日(金)兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール
  • 2022年7月2日(土)奈良県 なら100年会館 大ホール
  • 2022年7月9日(土)群馬県 高崎芸術劇場 大劇場
  • 2022年7月15日(金)千葉県 市川市文化会館 大ホール
  • 2022年7月18日(月・祝)福島県 とうほう・みんなの文化センター(福島県文化センター)大ホール(※開催見合わせ)
  • 2022年7月23日(土)東京都 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)
  • 2022年9月30日(金)宮城県 仙台サンプラザホール
  • 2022年10月2日(日)岩手県 盛岡市民文化ホール 大ホール
  • 2022年10月8日(土)栃木県 宇都宮市文化会館 大ホール
  • 2022年10月15日(土)北海道 カナモトホール(札幌市民ホール)
  • 2022年10月19日(水)大阪府 グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)メインホール
  • 2022年10月20日(木)大阪府 グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)メインホール
  • 2022年10月23日(日)福岡県 福岡サンパレス ホテル&ホール
  • 2022年10月27日(木)神奈川県 横浜アリーナ
  • 2022年11月6日(日)福島県 南相馬市民文化会館 大ホール(※振替公演)
  • 2022年11月19日(土)沖縄県 那覇文化芸術劇場なはーと

プロフィール

ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジアンカンフージェネレーション)

1996年に同じ大学に在籍していた後藤正文(Vo, G)、喜多建介(G, Vo)、山田貴洋(B, Vo)、伊地知潔(Dr)の4人で結成。渋谷、下北沢を中心にライブ活動を行い、エモーショナルでポップな旋律と重厚なギターサウンドで知名度を獲得する。2003年にはインディーズで発表したミニアルバム「崩壊アンプリファー」を再リリースし、メジャーデビューを果たす。2004年には2ndアルバム「ソルファ」でオリコン週間ランキング初登場1位を獲得し、初の東京・日本武道館ワンマンライブを行った。2010年には映画「ソラニン」の主題歌として書き下ろし曲「ソラニン」を提供し話題に。2003年から自主企画によるイベント「NANO-MUGEN FES.」を開催。海外アーティストや若手の注目アーティストを招いたり、コンピレーションアルバムを企画したりと、幅広いジャンルの音楽をファンに紹介する試みも積極的に行っている。2021年に結成25周年を迎え、2022年3月に10thアルバム「プラネットフォークス」を発表し、5月から11月にかけて全国ツアー「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2022 “プラネットフォークス”」を行っている。9月に劇場アニメ「四畳半タイムマシンブルース」の主題歌「出町柳パラレルユニバース」を収録したシングルをリリースした。