ニュアンスまで生っぽく

──ではここからは「WF-H800」についてお話を伺います。実際に使ってみて、いかがでしたか？

音質がめちゃくちゃよくて、音に立体感があるなと感じました。いつも使っているイヤホンと聴き比べてみて、細かい部分まで本当によく聴こえるなと。自分の曲も聴かせてもらいましたが、すごく生っぽいなと感じました。

──具体的にはどんな部分から生っぽさを感じましたか？

特にボーカルですかね。単にシュッとまとまっている感じではなくて、ブレスやビートに乗ったときの繊細なニュアンスなんかまでキレイに聞こえる。かつボーカル以外の音色もよく聞こえるので、曲の世界観に入り込みやすくなると思いました。

──WF-H800にはCD音源や圧縮音源からストリーミングサービスの音楽や動画まで、あらゆる音源をアップスケーリングしてくれるDSEE HX機能が搭載されているので、いろいろな音源をハイレゾ相当の解像度で楽しめるんですよ。

私もサブスクで新譜を聴くことが多いので、それはうれしいですね。

──デザインについてはいかがでしたか？ iriさんには展開されている5色のうち、MVと同じブルーのモデルを事前に試していただきました。

このマットな質感と色が、普通にファッションになじみますよね。MV撮影のときに全然テイストの違う衣装を2着着ましたが、どっちにも合っていて、すごく気に入りました。

──使用感はどうでしたか？

特にフィット感がすごいなと思いました。自分の耳にしっかりフィットするので、雑音があまり入ってこない。本体も軽くて疲れなかったし、ペアリングも楽でBluetoothが途中で途切れることもなかったですね。あとバッテリーの持ちがすごくいい。

──おっしゃる通りで、本体だけで約8時間は持つんですよ。あと付属のケースも充電式なので、ケースにしまっている間に充電できる分も含めると約16時間再生できます。

なるほど。けっこう長い時間聴いてたのに本体のバッテリーが全然減らないから、これ一体いつまで持つんだろうって思ってました（笑）。すごいですね。

──そしてこのWF-H800は、“いい音が、毎日を彩る。”をコンセプトにしているアイテムなんですが、iriさんは日常生活のどの場面で使ってみたいですか？

私は逗子に住んでいるので、都内までの電車移動がいつも長いんですよ。1時間以上かかる（笑）。そういうとき普段使っているイヤホンだとほかの音が入ってきちゃうんですけど、これなら長時間集中して音楽を聴けそうです。あとは外で作詞するときとか、細かい音も聞こえるのでトラックをチェックするときにもいいかもと思いました。

ちゃんといい音で聴きたい

──今回はWF-H800と併せてウォークマンNW-A100シリーズも試していただきましたが、こちらはいかがでしたか？

これ、Googleのアプリも使えるんですね。Androidが搭載されているというのが一番衝撃でしたね。

──そうなんです。本体をWi-fiに接続してアプリをダウンロードすれば、Apple MusicやSpotify、YouTube Musicなどのストリーミングサービスにも直接アクセスできるんですよ。

このサイズ感でいろいろ調べたり聴けたりするというのは新しいなと思いました。それでいてなんでもいい音で聴けるという。

──実はこのモデルには、ウォークマンの誕生40周年を記念した、ちょっと面白い機能が搭載されています。音楽再生中に、初代ウォークマンをイメージしたカセットテープ風のスクリーンセーバーが作動するモードがあるんです。曲名やアーティスト名もカセットの中に表示されたり、音源の再生音質によって“ハイポジ”や“メタルテープ”というふうにカセットテープの種類が変わったりするんです。

えー、やば！ かわいいー。遊び心が効いてますね。

──では最後に、今回試していただいたWF-H800やNW-A100シリーズをどんな人に使ってもらいですか？

使いやすいワイヤレスのイヤホンを探していて、ちゃんといい音で聴きたいという方にオススメですね。サブスクで音楽を聴くことが多い音楽好きの方には、ぜひ選んでいただきたいです。

iriが選ぶWF-H800で聴きたいプレイリスト

気分を上げたいときにいい音で聴きたいプレイリスト

最近聴いていてカッコいいなと思った曲たち。ライブとか仕事に行く前、気分を上げたいときにいい音で聴きたいプレイリストです。特にジェイコブ・コリアーの「Time Alone With You（feat. Daniel Caesar）」は、ゴスペルっぽいコーラスをあえて生っぽくない感じにいじっていて、その異様な感じをぜひ「WF-H800」で聴いていただきたいです。編成も面白い曲なので、聴き応えあると思います。ほかはVanjessのキックの音とか、プリンセス・ノキアの声もよりカッコよく聴こえると思う。あと「Sparkle」では、2バース目のパンチのある歌い方をしている部分や、印象的なシンセの音色をじっくり聴いてみてほしいですね。ほかにもいろいろな音が入っているので、いい音で聴いたら「こんな音も入ってるんだ」と発見してもらえるんじゃないかな。