今回のコラボ企画にiriが提供したのは、Kan Sanoとタッグを組んだ新曲「Sparkle」。「2020年は弾けた年にしたい」というiriの思いが反映されたこの曲は、高揚感のあるトラック、ポジティブな思いを込めたリリックが耳に残るナンバーだ。“いい音が、毎日を彩る。”をテーマに制作されたMVでは、5人の男女がiriの歌によって非日常の世界に誘われる様子が描かれる。
撮影レポート
MVの撮影は12月中旬に関東近郊で実施。巨大なスライダーのあるプール、見晴らしのいいマンションの屋上、巨大な倉庫という3カ所が舞台となった。最初の撮影場所となったのはプール。この日はあいにくの雨模様だったが、iriが撮影する時間帯になると晴れ間が覗く天候に。デニムのジャンプスーツに身を包んだiriは、小林光大監督と軽く打ち合わせをしたのち、WF-H800を装着してリップシンクを始めた。
日が落ちる頃、続いての撮影地であるマンションの屋上に移動したiri。ここでは屋上で1人佇むカットと、陽の落ちた街並みをバックに歌うシーンが撮影された。iriは鮮やかなグラフィックが描かれたボルドーのシャツに衣装替えて屋上へ。このときも奇跡的に雨が上がり、iriは自身の動きやWF-H800の見え方を確認しながら撮影に臨んだ。監督から「カット!」の声がかかるとすぐさまモニタの前へ。日が落ち、徐々に気温が下がっていくにも関わらず、iriは何度も映像を確認しながらリップシーンの撮影を重ねた。
最後の撮影場所である倉庫にiriが到着したのは20時前。そこに用意されていたのは車内が青白く光るクラシックカーで、幻想的な明かりがMVのコンセプトである非日常感を引き出していた。長時間の撮影にも関わらずiriは疲れを見せることなく、クラシックカーのボンネットに寄りかかりながら「Sparkle」をフルコーラスで歌唱。身振り手振りを交え、楽曲の世界を表現した。続いて撮られたのは紙吹雪を使った、MVの中でももっとも幻想的なシーン。真っ白な紙吹雪が盛大に舞う中、スピーカーから流れる音に身を委ねるように踊るiri。その姿をカメラマンが縦横無尽に動き回りながら捉えていく。
映像の出来栄えに満足したのか、モニタチェックの際にiriの顔に笑みが広がる場面も。天候の影響もあり予定より数時間押したものの、撮影は無事完了。「iriさん撮影終了です!」の声がスタッフからかかると、彼女は「お疲れ様です!」と挨拶をして、スタッフの拍手を浴びながら笑顔で現場をあとにした。
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新曲&ニューアルバム「Sparkle」インタビュー