WEBER|新天地で歌い伝える“新しい覚悟”

1歩を切り開くのは自分自身、そしてこのWEBERだろう

──「READY」には皆さんの思いがすごく反映されているということですが、この曲を聴くとそれぞれの頭の中に浮かぶ記憶は、どんなものなんでしょう。

Taka. 僕は自分の大親友のことが浮かびます。特に2番のAメロで僕が歌うパートは、その人のことが思い出されるので意識して歌っていますね。

Hayato ありがとう。

Taka. Hayato……ではないんですけどね! すごいポジティブだなあ(笑)。

Hayato 惜しいな!(笑)

Taka. でもなんか本当に、皆さん別れを経験することもあると思うんですけど……離れた人に、今どういう形で自分が自信を持って、胸張ってその人に会えるか、「今こんなことをしているよ」と報告できるかっていうのは常に考えてはいます。近くにいる人でも「次会うときにはもっといい報告をできるように」と心がけているので。このパートを歌っていると、思いが強く出てくる感じなんですよね。

little Skeet

little Skeet 僕は上京を決めたときのことが浮かびますね。それまでは楽しいだけでやっていたダンスをお仕事に変えるということに悩んだし、壁も感じましたし。「ホントに立ち向かっていけんのか?」と思っていた頃を思い出す。でもそこで「がんばろう」と決めた“覚悟”があったから今につながっているだろうし。僕の人生の中ではそこが一番大きな決断をしたポイントだったんですけど……これは今もそうだけど、周りの方の支えや縁が今につながっているから、支えてくれた人たちに今の僕がどんな恩返しができるのかということを考えて、今後がんばっていかなきゃなって思う。「READY」はそんな気持ちになれる曲でもありますね。

Hayato 僕はレコード会社を移籍させてもらうと決まったときですね。と言うのも、僕、昔から特に何かを考えたりしてこなかったんですよ。「自分のやりたいことはなんだろう」とか、「こう人と接したらどう思われる」とか。覚悟という覚悟をしてこなかったと思うんです。楽しいから踊って歌っていて、みんながいて、ステージに立たせていただくことが当たり前になっていて。でも、それが当たり前じゃなくなったのが去年のリリースが途切れた時期だったんですね。そのタイミングで、自分と向き合う時間ができて。メンバーとも話し合って「めちゃくちゃ汗かいてみんなに本気を届けよう」と決まったときに、僕も1つ覚悟を決めたというか。自分と向き合って、物事と真剣に向き合う覚悟ができたのが、そのタイミングだったんですよね。「当たり前」と思っていた時期にできなかったことを反省して、WEBERを皆さんにもっと届けられるようにがんばっていこうと覚悟を決めました。

J 僕は、人生ターニングポイントがいっぱいありましたけど……思い出すのはやっぱり「ダンス」のことかな。常にダンスとは切っても切り離せない環境に身を置いてやってきたからこそWEBERがあって、今ここにいて「READY」を出せるんだよなって。いろんなことを犠牲にしてダンスだけをやり続けてきたんですけど、そういう気持ちを「READY」の中で歌っているんですよ。2サビの後半の「知らぬ間に……」というところ。

──そうなんですね。

J 僕は振り付けをやらせてもらってますけど、そのメッセージを身体で伝えるとき「届くといいな」じゃなくて「届け!」と思わなきゃいけないし、今までそういったことをやっていなかったわけじゃないんですけど「もっとできるよな? 自分」って。この曲に「もっとやれるよな」と覚悟を決めさせられた気がしています。いろんな過去を思い出しながら、未来へ向けての1歩を切り開くのは自分自身、そしてこのWEBERだろうと思うきっかけにもなったので。さらに成長できるようにいろんな感情をぶつけて、観た人に響かせられるように踊らないとなという気持ちになりますね。

ああ、ここまできたんだな

──「First day」のリテイクバージョンについても話を聞かせてください。このタイミングで最初のオリジナル曲を改めて歌うというのは意味のあることだと思うのですが、収録に至った理由は?

Taka. この曲は自分たちの中でも特別で。節目節目で歌ってきた曲なんですよね。そんな曲が「READY」と同じ作品に入ることで、どちらの曲も意味が倍増されるというか。僕らのこれまでの6年が詰まったものになると思うんです。オリジナルバージョンとは違うアレンジで歌っているんですけど、「ああ、ここまできたんだな」と。トラックからもオケからも、大人になったWEBERを感じられる。ボーカルの僕らも今までは背伸びしている感覚があったんですけど、今回は素直に歌えました。そう感じられたこともボーカルとして次につながるステップになったと思うし。ファンの皆さんには原曲と聴き比べてほしいですね。

──実際歌い直してみて、どうでした?

Hayato すごい違ったよね。

J 今だからこそ、このアレンジで歌えるんだなとも思った。6年間WEBERとして歌ってきたからこそ、これだけ聴かせられる。

Taka. あと、ホントにいい曲ってどんなに時間が経っても、どんなアレンジになってもいい曲じゃないですか。今回の「First day」は、僕らの元に返ってきた1つの“結果”だとも思ったんですよ。この曲と一緒に歩いていきたいなと改めて思ったし、今後もたくさん歌っていきたい。大事にしたいなと感じました。

Hayato 6年ってすごく長い期間じゃないですか。そんな中でさまざまな経験をさせていただいて、その経験を全部ふまえた「First day」ができたと思います。僕的には背中をすごく押してもらった曲でもあるので、早くいろんな方に聴いてほしいですね。

圧倒的、武道館ですね

──では、今後WEBERがどんな姿を見せてくれるのか、今考えていることを教えてください。

Taka. 今までやってきたことプラス、みんなが期待している以上のものを常にライブで表現できたらなと思っています。常に挑戦していたいなという思いがありますし、その挑戦している背中を皆さんに見てもらいたいです。WEBERとしては本当に、等身大であり続けるということが目標だなと思います。

──具体的に定めてる目標などはあるんですか?

Hayato 圧倒的、武道館ですね。

J

J 圧倒的武道館(笑)。

Hayato アーティストなら誰しも目標にする場所だとは思うんですけど、僕らメジャーデビューが決まる2年前くらいに、ファンの方に「僕らの目標は武道館です」と共有したんです。そのときには「2年後の夢」として語って、当時は実現できなかったんですけど……でも、日本武道館に行ってライブをするというのは長らくの目標なので。もし実現して「First day」を歌ったら泣きますね……。

一同 あはははは(笑)。

Hayato 150%の確率で泣きます! そこまで想像できているんで、近い将来行けると思います(笑)。

Taka. この人ホントにすごいんですよ。「夢でアリーナライブをやったからいける」とか言うんです。

Hayato 俺、夢の中でアリーナツアー済ませてるから。

Taka. だから実現するんでしょ?

Hayato そうだよ。

little Skeet 叶えていこうね。

──ありがとうございます。では最後にリーダーのJさん、読者に伝えたいことがあれば。

J 僕は出会いは運命で、その出会いには意味があると思っているんです。なので、このインタビューを読んで「READY」に出会ってくれた方は、WEBERと関わりを持つ運命だったと。そんな方たちに、僕らから何かしらの思いを伝えられる、メッセージを込めた作品ができたと思っているので、受け取って感じてもらえたらうれしい。そして、ここから僕らが歩く道に参加してもらえたら、もっとうれしいなと思います。