WANIMA|「このままじゃ終われない」気持ちを持ち続けて

WANIMAが3月6日に4thシングル「Good Job!!」をリリースした。

本作にはTBS系ドラマ「メゾン・ド・ポリス」の主題歌「アゲイン」、WANIMAらしい“エロカッコいい”楽曲「渚の泡沫」、“受験にinゼリー”のCMソング「ANSWER」を収録。またWANIMAにとって初の初回限定盤として、ボーナスディスク付きの“蛍光グリーンのワクワク仕様”なカラーケースも用意される。本作に込めた思いや、各地の県民会館などホール会場も回りバンドにとって発見が多かったというツアー「1CHANCE NIGHT TOUR 2018-2019」について、メンバー3人に話を聞いた。

取材・文 / 小林千絵 撮影 / 須田卓馬

ホールでの発見

──去年の11月から先日までツアー「1CHANCE NIGHT TOUR 2018-2019」で全国を回っていましたが、今回のツアーはいかがでした?

KENTA(Vo, B) このツアーでは僕たちがまだ行ったことない町だったり、ひさしぶりに行く町だったりのホールやライブハウスを貸し切って、普段ライブハウスに来られないような家族連れの方も多くて、すごかったです。

──ホール会場もあったので、ライブに行くこと自体初めてという方も多そうですね。

KENTA(Vo, B)
KENTA(Vo, B)

KENTA はい!! そうやと思います!!

──そういう場合、普段のライブハウス公演と気持ちは違いますか?

KENTA 向き合う姿勢は変わらないですけど、ホールとライブハウスでは全然違いますね。ライブハウスだったらモッシュやダイブがバリバリ起こりますけど、ホールはそれができない。なので、僕らから客席に出向いたり、アコースティックセットでのパフォーマンスをしたり、いろいろ考えました。勉強にもなったし、すごくいいツアーでした。

──普段とは違うファン層を目にしたり、ライブの見せ方を変える中で、発見もあったのでは?

KENTA はい。WANIMAはいろんな人に支えられているんだなというのを改めて感じました。特にちっちゃい子がめちゃくちゃ多かったです。ちっちゃい子が全力で歌う姿……「いいから」やったり「オドルヨル」「BIG UP」やったりっていうエロカッコいい曲も全力で歌う姿にグッと来ました。僕よりも歌詞を覚えとったし(笑)。

FUJI(Dr, Cho) ホールだと皆さんの顔がより鮮明に見えるので、表情を見ながらライブができるのが新鮮でした。あとちっちゃい子もそうですけど、逆に僕たちよりも歳上の方たちも踊りながら観てたりして。楽しかったです。

──KO-SHINさんはいかがですか?

KO-SHIN(G, Cho) お客さんは席が決まっているので、僕たちの伝え方次第では思うように伝わらなかったりすることもあって、ライブハウスとは違う伝え方を探りながらツアーを回ったので、勉強になりました。

お客さんの顔を見て初心に返る

──テレビなどの露出が多かった一昨年に比べて、去年はライブの本数が多かったと思うんですが、今のWANIMAがライブで特に大切にしているものはなんですか?

KENTA ちゃんと準備をするということですね。特にツアーだと本数が多い分、マンネリ化して同じライブになりがちなんですけど、お客さんの顔を見ると初日の気持ちに戻してくれるというか、油断はできないなと思います。みんなその日を楽しみに集まって来てくれてるので、ちょっとでも手を抜くとバレちゃう気がして、毎回のライブに対して準備をすることが大切だなと思いました。

WANIMA

──ワンマンライブだと特に、演奏する曲を変えるにしても限界がありますしね。

KENTA そうですね。だからWANIMAのライブは2日連続でセットリストが同じということはまずないです。毎回必ず変えるようにしています。

──それは自分たちの気持ちのリフレッシュも兼ねて?

KENTA いえ、僕たちの気持ちよさは関係ないです。お客さんがいてこそのWANIMAなので、来てくれるお客さんのことを考えてライブの内容を変えてます。ただ歌詞がわからない曲もあるので……(笑)。

──忘れてしまうということですよね?(笑)

KENTA その通りです。だからお客さんが歌ってくれて成立します(笑)。