スティックが当たる直前の空気の振動まで聞こえる感じ

──ソゴウさんはOf Monsters And Men「Crystals」とチャットモンチー「染まるよ」を選んで来ていただきました。

Of Monsters And Men「Beneath The Skin」ジャケット

Of Monsters And Menの「Crystals」はフロアタムでずっと同じビートを刻んでいて、そのリズムが根底にあるっていう、ドラムがすごく印象的な曲なんです。それがハイレゾだとどういう聞こえ方するのかなと思って。

──ドラマーらしい選曲ですね。

実際にハイレゾで聴いてみて、例えばシンバルがこんなに音が伸びてたんだっていうのがわかりましたし、スティックが当たる直前の空気の振動まで聞こえるような感じがして。すごく生々しくて、アーティストのこだわりもわかりやすくていいなと思いました。

チャットモンチー「告白 (Forever Edition)」ジャケット

──チャットモンチーのほうは？

「染まるよ」は僕がすごく好きな曲で。3人編成で隙間が多い曲なんで、そういう場合はどういうふうに聞こえるのか興味があったんですけど、これもホントに生々しいというか、まるで横で聴いてるような臨場感がありましたね。

──1つひとつの音の輪郭がはっきりしてるから3ピースのシンプルさが際立つし、ボーカルの歌声もストレートに入ってきますよね。

歌詞が印象的な曲なので、楽曲の世界観にめっちゃ浸れますよね。すごい情景が鮮明に浮かぶので、そういうところがいいですね。あと、音がないところの空気感というか緊張感まで伝わってきました。

──ノイズキャンセリング機能についてはどうですか？

思ったより自然に切ってくれるなという印象ですね。

──周囲の騒音を分析して、3つのモードの中からその場に適したモードを自動選択する機能が搭載されているんです。

そうなんですね。すごくうるさい場所で使ってみたんですけど、こんなにキャンセルされるんやと思ってびっくりでしたね。切り替えの操作も、ボタンが全部親指で操作できる位置に配置されてるんで、すごく使いやすかったです。手のひらにスッと収まるサイズ感もちょうどよくて。

──ソゴウさんがチャコールブラックをチョイスした理由は？

ブラックだとなんにでも合わせやすいかなっていうシンプルな理由ですね。黒は黒でも、ちょっと薄めのチャコールブラックっていうところがいいですよね。真っ黒だとちょっと安っぽく見えちゃうと思うんですけど、これは光沢があってカッコいいし、裏はマットな質感になってるところもおしゃれやなと思いました。

──どんなシチュエーションでウォークマンを使ってほしいですか？

学生でコピーバンドをやってる子たちはこれで聴くとすごくわかりやすいんじゃないかな。僕も学生時代にコピーするときに「ここ何やってるんだろう」ってけっこう苦労したんで。ハイレゾだとハッキリわかるので、オススメですね。