うっすら聞こえてた音が「いるいる、ちゃんといるよ」って

──オカザワさんはサカナクション「三日月サンセット」とColdplay「Adventure Of A Lifetime」を挙げていますが、なぜこの2曲をハイレゾで聴いてみたいと？

サカナクション「GO TO THE FUTURE」ジャケット

Coldplay「A Head Full Of Dreams」ジャケット

「三日月サンセット」は学生時代の軽音楽部でコピーしてたことがあって、そのときにずっと聴いていた曲なんです。サカナクションの曲がハイレゾで配信されたっていうのは前から知ってたんですけど、ハイレゾ音源は持ってなかったのでこの機会に聴いてみたいと思って。Coldplayのほうは去年CDで買っていて、これもハイレゾで聴いたらどんな感じなのかなと。サカナクションもColdplayも空間系のバンドだと思うので、そういうのをハイレゾで聴いたらどう違うのかなっていうのは興味がありましたね。

──実際に聴いてみて違いは感じましたか？

すごく立体的に聞こえてきて、しかもそれぞれの楽器がちゃんと鳴ってましたね。「三日月サンセット」のほうはCD音源だとちゃんと認識してなかったキーボードのフレーズがしっかりと聞こえたし、ディレイとかのエフェクトも潰れずに鮮明だなと思いました。

──2曲とも高音の抜けもよくて。

ですよね。ハイハットもよく聞こえるし、「Adventure Of A Lifetime」のほうはCDだとうっすら聞こえてた金属的なパーカッションがイントロからずっとくっきりと鳴ってるのがわかって、「いるいる、ちゃんといるよ」って思いながら聴いてました。

──サカナクションもColdplayもサウンドを緻密に作り込むバンドだから、そのあたりの細かいニュアンスがわかるのもうれしいですよね。

ホントそうだと思います。それに、そういうところって作り手としても聴いてほしい部分だと思うので、アーティストにとってもうれしいんじゃないですかね。

──ノイズキャンセリングを試してみていかがでした？

MDウォークマンのときにノイズキャンセリング機能を使ったことはあったんですけど、そのときより音に集中できるというか。そういう環境に操作1つですぐ切り替えられるのがいいなと思いました。

──オカザワさんは今日の撮影でライムイエローをピックアップされてましたね。ヨコタさんは「オカザワがブラックじゃないのが意外」と言ってましたが。

いやあ、どっちにするか迷ったんですよ。ブラックもよかったんですけど、ライムイエローならカバンの中でも見つけやすいかなと思って（笑）。それにこのライムイエローのアルミの削り出し感がカッコよかったので。

──カバンにウォークマンを入れて外出して、どんなときに使いたいですか？

家から電車に乗って仕事場に行くときとかいいと思いますね。そういう日常に寄り添ったところで音楽を一番聴くし、それがハイレゾでいい音だったら、長い乗車時間もあっという間に過ぎると思います（笑）。