まだスタートライン

──2015年は渋谷公会堂での単独公演、そして今作のリリースとすでに大きなトピックが続いてますね。

町屋　はい。2014年1月に「大新年会」っていうワンマンライブシリーズを始めたんですが、そのときは300人キャパの会場で。それが今年の1月には渋谷公会堂、約7倍になりました。

鈴華　その公演も即完売した上に、リリースやライブで今年の後半ぐらいまでスケジュールが決まってる。ワクワクしかないですね。2016年はどうなってるか今のうちから楽しみにしていただきたいなと思います。

いぶくろ　去年も激動でしたけど、今決まってる2015年のスケジュールのほうがさらにっていう（笑）。

──昨年鈴華さんがライブやインタビューで「私たちはまだ始まったばかり」って言っていたのが印象に残ってるんですけど、変わらず「まだ始まったばかり」と。

鈴華　はい。まだスタートラインです。

神永　やっと登るべき山の山陰が見えてきたくらい。「まだ見えない、まだ見えない」って言いながら1年間歩き続けたみたいな感じです。しかも山が見えたと思ったらその後ろにさらにでかい山が待っていそうっていう（笑）。

山葵　でも今年はようやく全国ツアーで、初めていろんな場所へ音を届けに行けるんですよね。

ライブでしか見せられないものを

──バンドのメジャーデビュー1周年記念ライブは台湾でやるんですね。

鈴華　和楽器バンドを結成した初期の頃から、アップロードした動画サイトの視聴者に台湾の方が多くて、出演のオファーも多かったんです。それに私たちが世界でやっていくにあたってまずはアジア、台湾からいってみようという気持ちがあって。

──なるほど。そしてそれが終わったあとに国内ツアーを行い、ツアーファイナルは日比谷野外大音楽堂という舞台で。

鈴華　10月に野音……台風来ないといいですね。

山葵　そう言ってると来そうだよねー。

黒流　和太鼓は雨乞いの楽器でもあるんで。……みんなほんとごめんな？

──（笑）。ライブ楽しみにしてます。以前「ライブ会場を広くすればするぶんだけやることを増やす」って話していましたけど、より多彩なパフォーマンスを楽しめそうですね。

鈴華　はい。ライブをどうしていこうかっていうのはメンバーでいろんな意見を出し合いながら考えています。ミュージックビデオでしか見せられないものと同じように、ライブでしか見せられない私たちの面白さもあると思っているし、なんてったって8人もメンバーがいるので。

──人数がいるぶん、ソロ演奏や一部メンバーのみのセッションなどいろんなフォーメーションが組めますもんね。計算したらバンド内で255通りの組み合わせが可能です。

黒流　はははは！（笑）

神永　そんなに!? なんかまた夢が広がるなー。