GO TO THE BEDS⇔PARADISES=GANG PARADE
ユメカ GO TO THE BEDSさんとPARADISESさんは怒涛というか激動というか、いろいろなことが起こった2021年でしたね。
チャンベイビー GO TO THE BEDSは2021年1月1日から「LIVE with LIVE」というプロジェクトが始まり、年間200本ライブを目標にしていました。私は3月の「WACK合同オーディション2021」で合格して、5月に加入したので途中から参加した感じです。
キラ・メイ 200本のライブを目指している途中、10月にGO TO THE BEDSとPARADISESのメンバーがまるごと入れ替わるトレードがあったので、そこからはPARADISESとGO TO THE BEDSで一緒に200本の最終目標を達成しようということになりました。チャンベイビーは途中からGO TO THE BEDSに加入したんですけど、WACKだと誰よりもステージ経験が多い新メンバーだと思います。
チャンベイビー 加入から7カ月くらいで150本近くライブをしました。
ユメカ すごい! ではPARADISESはどんな1年でしたか?
キラ・メイ 最初のほうは目立った活動はなくて、ワンマンもポツポツ。コロナ禍の影響で中止になった公演もありました。月ノウサギが2020年の終わりから半年間、WAggにレンタル移籍していたので、私の中で本格的にPARADISESがちゃんと動き始めた実感があったのは、月ノちゃんが戻ってきたタイミングからです。グループとしてやっと歩き出せたというか、お客さんと一緒に前に向かって進み始めた感覚がありました。
ユメカ どうしてその感覚に?
キラ・メイ それまでは自分たちの中でPARADISESは未完成という感じがずっとあったんですよね。月ノちゃんがレンタル移籍している間、残ったメンバーでPARADISESをしっかり作り上げなければならない、という状況は意味のあることだと思いました。ただ、実際は空回りしてみんな訳がわからないモードに入っちゃって。紆余曲折ありましたが、月ノちゃんが客観的な意見を持ち帰ってくれたことで気付くこともたくさんあって、PARADISESを観てくれるお客さんに何をどう届けたいかを考えられず、「PARADISESは自分たち本位になりすぎていた」ということがわかりました。メンバーそれぞれ内向きになってしまったけど、月ノちゃんが戻ってきたタイミングですごい開けた感じがしていて。ちょうどキャ・ノンが新メンバーとして加入して、月ノちゃんが戻ってきて、ツアーを回って秋の渋谷duo music EXCHANGEでのファイナルあたりでやっとココナッツ(PARADISESファンの呼称)と一緒にライブを楽しむ感覚をつかめました。
ユメカ でも秋になったあたりで……。
キラ・メイ そうです。ツアーを終えて、GO TO THE BEDSとの全メンバートレードがありました。なので「TOKYO IDOL FESTIVAL 2021」がPARADISESとして最後のライブでした。メンバー全員、トレードのことを知らなかったから、それが最後だったことは発表のあとに知った感じですね。渡辺さんからは「お互い、固定観念に囚われすぎているから、そういうことじゃないんだよ」と言っていただいて。GO TO THE BEDSとPARADISESは方向性が真逆だと思っていたので戸惑いもありましたけど、戸惑うこと自体も間違っているのかなって。グループが違うだけで、みんなやりたいことは一緒のはず、ということを感じました。
ユメカ 2022年に入って、ギャンパレが再始動したことにもびっくりしました! それも大変でしたよね?
キラ・メイ 12月31日の夜中に事務所に集まって、元日の深夜にギャンパレが再始動することを新聞広告で知りました。そこから缶詰状態でギャンパレとしての練習をして、1月2日と3日に再始動ライブ。私とキャ・ノン、チャンベイビーの3人はGANG PARADEとして活動したことがないので、既存メンバーに混ざるという感じですね。もう再始動ライブは満身創痍という感じで、魂でライブをした気がします(笑)。しっかり休みがあって準備をしていたらクオリティとしてはもっといいものが見せられたなと思っています。でもあの瞬間、あのときしかできないライブがあったなと。1月2日のライブは正直、もっとできたなっていう感覚。30時間くらいみんなで一緒にいて、練習して、10曲のパフォーマンスを完成させたところで満足しちゃって。
チャンベイビー うん。
キラ・メイ 「時間がない中、私たちがんばっていたよね」なんて気持ちのライブはしちゃいけないということは絶対にみんなわかってたんです。でも、どこかでそういう気持ちが生まれてしまって。終演後にみんなで「私たちがここからGANG PARADEをもう一度始めて突き進んでいくんだ。それをみんなに伝わるようなライブをするんだ」という話をして。ありがたいことに2日間ライブがあったので、2日目はよりそういう本質的なことを意識してライブができたと思っています。いきなりいろいろありましたけど、個人的にはGANG PARADEでの活動経験のない私たちもグループに入れてもらえてすごくうれしい気持ちもあります。
ユメカ お正月早々、本当にいろいろあって……。私は1月2日のライブを観させてもらいまして、めちゃめちゃ最高でした! 心から湧き上がってくるワクワク感があって楽しかったです! でも急なことでベビちゃんも大変だったんじゃ?
チャンベイビー 曲をどうにか覚えて、ライブで見せられる状態に持っていくことに必死すぎて、考える時間がほとんどありませんでした。自分の気持ちがどうとかよりも体を動かさないと始まらないから。12月31日の夜から、スマホも使えないという状況だったので、何もわからずに練習をしていたこともあって、ステージに立つまでどうなるのか全然想像がつかなかったです。お客さんが本当に来てくれているのかも知らされていなかったので(笑)。でもライブをしたらやっぱり楽しい気持ちは変わらなくて、単純に2つのグループが合体して仲間が2倍になってうれしいです。
リンリン カミヤサキ(第1期BiSのメンバーで、GANG PARADEの前身グループ・プラニメからのオリジナルメンバー。2020年5月の脱退後は振付師として活躍している)さんと一緒に活動したことのあるメンバーたちの中に、カミヤさんの伝えたかったことが生きているなってすごく感じました。私は動画でギャンパレの再始動ライブを観たんですけど、カミヤさん=ギャンパレのイメージは一切なくて、「ギャンパレが戻ってきた!」という空気感がよかったし、私もうれしかったです。新しくみんなでがんばってほしいなって思いました。私はギャンパレだと「子猫ちゃん」が歌詞に出てくる「3rd FLOOR BOYFRIEND」が好きです。
キラ・メイ・チャンベイビー ありがとうございます!
コントにYouTube、豆柴の大群らしさが花開く
ユメカ 続いて豆柴の大群はどんな1年だったでしょうか?
カエデ 豆柴の大群は2021年で2年目を迎えました。1年目は手探り状態だったし、すぐコロナ禍という状況でしたけど、去年は豆柴らしさを見つけることができた1年だったと思います。毎回、衣装の肩に何かぬいぐるみみたいなのが付いているみたいなのもそうだし、芸人さんと一緒にステージに立たせていただいたり、AKB48グループさんと対バンさせていただいたり。どれもWACKの中だと豆柴の大群だからこそできることだと思っています。「水曜日のダウンタウン」で生まれたグループだからこそ、その強みを生かしてこれからもがんばっていきたいです。
ユメカ 印象的なライブを挙げるとしたらどれでしょう?
カエデ 芸人さんとステージに立たせていただいた舞浜アンフィシアターの特別公演「豆柴の大群の疾走」ですね、ほぼ全編コントの(笑)。タイムスリップものだったんですけど、時代ごとに楽曲がアレンジされていたし、芸人さんと踊ったことも含めて、全部が特別でした。その中で今までになかった自分たちらしさを見つけられたなって思います。
ユメカ 「豆柴の大群の疾走」はライブレポートをじっくり観ました!(参照:豆柴の大群がタイムスリップ!特別公演に“クロちゃんの先祖”や第1期BiSメンバーら豪華ゲスト続々登場) あの内容をやるなんてすごいです! 絶対緊張しましたよね?
カエデ めちゃくちゃ緊張しましたね。演技とかやったことがなかったし、本番の記憶がほぼないです。台本が届いたのも本番1週間前だったので、脳みそパンパンの極限状態でした(笑)。
ユメカ 豆柴というグループのキャラクターが確立されたような感じがして、とっても素敵で面白いです! そしてYouTubeチャンネル登録者15万人突破おめでとうございます! 本当に毎回企画も面白くて、最高です! カエデさんは年女ですよね? ますますの活躍を期待しています!
カエデ これからももっと楽しんでもらえるようにがんばります(笑)。
チャントモンキー 豆柴の皆さんとは城島高原パークで開催された「夏のWACK祭り」で共演したんですけど、家族連れも楽しめるようなライブでした(参照:BiS、PARADISES、豆柴の大群が大分・城島高原に集結!「夏のWACK祭り」で熱演)。振り付けもわかりやすいし、曲もキャッチーだし、1度聴いたら頭から離れなくてついつい口ずさんじゃう。豆柴さんはどれもキャッチーだから自分が小学生だったとしてもすごく楽しめるだろうなって。あとプロレスラーみたいな声で歌っている曲(「PUT YOUR HANDS UP」)がすごい!
キラ・メイ カエデさんがすごいデス声の(笑)。PARADISESの楽屋でもあの曲の話で持ち切りになりました(笑)。
カエデ あれはカエデーモンっていうキャラクターなんです。
YU-Ki EMPiREのメンバーもみんな豆柴好きなんですよね。特にMiDORiKO EMPiREが好きで。同じ現場になると、豆柴ちゃんがリハや本番のとき、楽屋で一緒に踊ってます(笑)。同じエイベックスのレーベルメイトではあるけど、BiSH、EMPiRE、豆柴の大群ってそれぞれ全然違う魅力があって、すごく素敵だと思います。豆柴はWACKだと一番、「高校生女子! JK!」って感じがします(笑)。
一同 ああー、わかるー!
WACKのダークホース、ASPの1年
ユメカ 次は私の所属するASPですね(笑)。ASPは2021年に始動しました!
一同 (拍手)
YU-Ki ASPの1年はどうだったの?
ユメカ ご質問ありがとうございます! 2021年は大切な仲間と大切な楽曲と大切なファンの人たちに初めて出会えた年でした。何年も一緒にいたんじゃないかと錯覚しちゃうくらい、本当に今までに経験したことのない、すごく濃い1年になりました。今日、ここに来る前にいろいろ振り返っていて、メールを見返したら、2020年12月14日に初めて渡辺さんにデモをもらってたんです。あれから1年が経ったと思うと感慨深いです。CARRY LOOSE解散以降は活動がなくて、あの頃は皆さんのご活躍を1人、部屋で眺めるだけでしたけど、今はこうやってWACKの方々ともご一緒できてすごくうれしいです。ASPとしては昨年11月にナアユちゃんの脱退があったり、ウォンちゃん(ウォンカー・ツインズ)とマチルダー(・ツインズ)が加入したり、1年も経ってないのにいろいろなことが起こりました(参照:ASP「PLACEBO」特集」)。次はZepp DiverCity(TOKYO)のステージに立たせていただくので、本当に走りまくって駆け抜けていきたいです!
チャントモンキー 私が活動を始めたのはCARRY LOOSEが始動した時期と近いので、ユメカちゃんとは同期みたいな感覚があります。ASPになってからはいつも覚悟がすごく伝わるようなライブをしていて。ユメカちゃんの表情、歌声から感じるんです。CARRY LOOSEが終わってから空白の期間にもすごく努力したんだろうなって思ったし、とにかく力強くなってました。「ASPでやっていくんだ!」という気持ちを感じるパフォーマンスをしているのでカッコいいし、普段とのギャップがすごいのも面白いです(笑)。
ユメカ ありがとうございます!! いやー、こうやって言っていただけるのはうれしいですね!(笑) 皆さん優しいのでいろいろ話してくださってうれしいです!
チャンベイビー (ユメカを見つめる)
ユメカ チャンベイビーさん! あんまり話したことないですね!
チャンベイビー 「カシワック」の投票企画で、私が投票呼びかけのためにTwitterに動画を上げていたとき、ドクターペッパーの早飲み対決をしました。
ユメカ 早飲みでいろんな人と対決してましたけど、コツはつかみました?
チャンベイビー 今までの1/2くらいの速さで飲めるようになりました。
ユメカ うおおお! めちゃめちゃすごいじゃないですか! 私も勝てるようにがんばります!
WACKの次世代を担うWAggの1年
ユメカ この中だとベル・ナルドさんともまだあまり話したことないですね。「カシワック」の投票呼びかけの一環で、私は洗濯バサミを顔に40個ぐらい付ける動画を出したんですけど、ベルさんはその動画をいいって言ってくださいました! ベルさんと言えば、「毎日WAgg」でTwitterに動画を出し続けている動画マスターですよ! 褒めていただけてめっちゃうれしかったです! そんなわけで続いてWAggの2021年を振り返ってください!
ベル・ナルド(WAgg) WAggに月ノさんがレンタル移籍で加入している間、私は「WACK合同オーディション2021」で合格して加入しました。私は月ノさんと1カ月くらいしか一緒に活動してないんですけど、2021年は月ノさんがPARADISESに戻られたり、WAggメンバーの活動休止があったりして、いなくなってから気付く自分たちの欠けている部分をいろいろと感じる1年でした。1人ひとりが個人でがんばろうとしすぎてしまう時期があったんですけど、もっとみんなでWAggをたくさんの人に楽しんでいただけるようにしたかったから、何回も話し合いをしました。WAggはWACK所属グループの楽曲をパフォーマンスしているんですが、私たちのライブには皆さんいろんな目的で来てくださるんです。歴代のWACK楽曲を楽しみたくて来てくださる方もいれば、もちろんWAggのメンバーに会いたいという方もいて。どういう理由であれ、会場まで足を運んでくださった方に、また次もWAggを観に行こうと思ってもらえるようなライブをすることを意識して、少しずつ変わっていった1年でした。
ユメカ さっきも話しましたけど、WAggはTwitterで凝った動画を上げていてすごいですよね! 自分で作ってみて、改めて動画を作り続けることのすごさに気付きました。「毎日WAgg」のネタを考えるのも大変だよね?
ベル ネタ探しの毎日です(笑)。SNSを見て、面白そうだと思ったらすぐにやってみる。
ユメカ すごい! あとライブは1日3部制だからタフだなって!
ベル 入ったばかりの頃は体が追い付かなくて大変でした。3部制だと最後の部が一番いいパフォーマンスになることがよくあったんです。まだまだ反省の毎日でもあるんですけど、メンバーの活動休止タイミングで話し合ったことも生かして、1人ひとりの意識が変わっていったから、1部から最高のパフォーマンスをしていこうという気持ちは以前にも増して強くなりました。
YU-Ki 月ちゃんがレンタル移籍したことで変わったと感じることはあるんですか?
ベル 月ノさんがレンタル移籍する前のWAggを知らないのですが、月ノさんから教えていただいたことはたくさんあります。1つひとつのことに感謝することだったり、ライブを一番に楽しむことだったり。私たちはそういう基本的なことを忘れてしまうことがよくあったので、月ノさんの背中から大切なことを教えていただきました。それはもともとWAggにいたメンバーも感じていると思います。
YU-Ki やってて好きな曲はある?
ベル BiSさんの「BASKET BOX」は、何も考えずにがむしゃらに踊れるので、何かお客さんにも伝わるものがある感覚です。あとGANG PARADEさんの「ブランニューパレード」は歌詞も含めて、今のWAggに当てはまると思うことがたくさんあります。思いを込めてパフォーマンスができると、お客さんの手がたくさん上がるし、盛り上がっている実感もあるので、やっていて楽しいです。あとEMPiREさんの曲をやらせていただくときには事前にパフォーマンス映像をたくさん観るんですけど、ダンスがカッコよすぎるし、もうキレキレだしきれいだし。見せ方もすごいなって。
YU-Ki ありがとうございます。でも私、ダンスメンバーじゃないんですよね(笑)。次の話題に移りましょう(笑)。
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