Negicco / ばってん少女隊 / バンドじゃないもん!
大森 Negiccoは一緒にライブすることが多くて、親交が深いです。年齢も近いし。
中野 活動の年数がほぼ凛として時雨と一緒なんですよね。昔、新潟のライブハウスにNegiccoのポスターが貼ってあってライブハウスの方に「今、推してるご当地アイドルなんです」って言われたことがあって。まだご当地アイドルっていう存在が広まる前から活動していて、いまだに活動してる。そういう意味でももっと報われてほしいし、自分がこういう舞台が用意できるなら絶対に出てほしいと思いました。あといろんな界隈をつないでいる、いわば功労者でもありますよね。
大森 完全に功労者。あとはNegiccoがいるとイベントが底上げされます。なんか安心するんですよね。
中野 広島に行くと必ず寄るバーがあるんですけど、そこのマスターがドルオタなんです。その方が教えてくれたのがばっしょーでした。「絶対に観ておいたほうがいい!」ってプレゼンされて(笑)。それでYouTubeで観てみたら、明るくて元気でかわいくて、スタダのアイドルの系譜だなって。それと偶然なんですけど、もともと飲み友達だった人が今、彼女たちのアーティスト担当をしていて。「ビバラポップ!」の開催が決まったときに「ばっしょーどうですか?」って電話をくれて、その人と一緒に仕事したいっていう気持ちもあったので、出演してもらうことにしましたね。あとはKEYTALKの武正くん(小野武正[G, Cho])が曲提供してますよね。武正くんも埼玉出身なので、これはぴったりだぞと。
大森 バンもん!も付き合いが古いですね。
中野 僕もみさこちゃんとは神聖かまってちゃんからの付き合いですけど、まさかこんなことになるなんて(笑)。
大森 個人的には恋汐りんごちゃんを応援したいですね。道重さんにも共通する感じがあります。普段もずっとあの感じで、「はわー」ってずっと言ってますから。そんな人います? あの芸術性はみんな評価するべきです。
BiSH / Maison book girl / ゆるめるモ!
中野 BiSHってどこまでいってもカウンターカルチャーであり続けると思うんですけど、僕はそういう人たちが好きで、今回出てもらいたいなと。
大森 私はBiSとの対バンが多かったので、BiSHと言うよりも、渡辺さん(BiSHのマネジメントを手がけるWACK代表・渡辺淳之介)との関係性が深くて。去年、私がSNSで炎上したときも「俺だったらあんなことさせない。俺がプロデュースしてやろうか?」みたいに言ってくれたんですよ。まあ、その翌日に渡辺さんのほうが炎上してたんですけど(笑)。昔からそういう感じです。
中野 Maison book girlのことは、グループの立ち上げのときから知っていて。
大森 プロデューサーのサクライ(ケンタ)さんと関わりがあることもあり、私もグループ立ち上げ後最初のライブから見てます。サクライさんのことは本当に尊敬していて。
中野 このアプローチでアイドルの楽曲を作れる人が出てきたことにビックリしましたね。で、これはちょっとバンドでやってみたいと思って、僕はバンドセットのときにドラムを担当させてもらいます。楽曲のクオリティはずっと高いし、パフォーマンスもどんどんよくなっているので、今回誘わない理由がなかったです。
大森 ゆるめるモ!は、私があのちゃんとコラボしてますし(2017年3月発売のアルバム「kitixxxgaia」収録曲「勹″ッと<るSUMMER」)、親交がとても深いです。ゆるめるモ!を見てると「私がもうちょっと下の世代で、1990年代の音楽を通ってなかったらこういうことやっていたんだろうな」って思います。
中野 僕がゆるめるモ!と会ったのはアイドル座談会みたいな場で、その座談会にようなぴが参加してたんです。そのとき、彼女が時雨のTシャツを着てたんですよ。「ライブ観に行ってました」って。その後も僕がDJで出るイベントで一緒になることが多くなって、いいなあと思っていました。
ラストアイドルファミリー(シュークリームロケッツ / LaLuce / Love Cocchi / Good Tears / Someday Somewhere) / LADYBABY / 道重さゆみ
中野 我々は「ラストアイドル」の審査員を務めているので、ラストアイドルファミリーを呼ばないわけにはいきません。
大森 どんどん入れ替わって、「誰でもいいのかな」みたいになりかねないあのシステムとどう向き合っていくのかとか、そう思わせないようにと思って審査員を続けていて。そういう意味でも関わり続けたいなと。セカンドシーズンが終わって、これからはライブとかで外に向けて音楽をやっていく段階だと思うので、彼女たちがどう成長していくのか楽しみですね。
中野 LADYBABYは新体制になったライブを大森さんが観に行ってたよね。
大森 うん。3月にやった4人編成のお披露目ライブを大阪まで観に行ったんですけど、金子(理江)の人間力にやられました。お客さんに「楽しんでますか?」って聞いて、「楽しいよ」って声が返ってきたら「よかった」って泣き崩れたんですよ。「みんなが楽しんでくれたらそれだけでいい」って。「楽しんでますか?」ってライブでよく言うセリフだと思うんですけど、心から言う人いるんだ!って感動しちゃって。絶対に応援しなきゃなと思いました。あと4人になって最初のライブだったのに、パフォーマンスがめちゃくちゃ固まってて、その出来にも感動しましたね。
──最後は大森さんと言えばの道重さゆみさんです。
大森 道重さんについては簡潔に……いや、簡潔に語れないですね(笑)。道重さゆみさんがこういう場でライブをすることがまずないですよね。だから道重さんが作ってきた“かわいい”とか、道重さんの楽曲の素晴らしさとかそういうものを見せられる場所を用意したかった。とにかく「みんなに見せたい」という気持ちが強いです。今回は道重さんにいい思いをしてもらって、これがきっかけとなっていろんなイベントに出てもらいたいって気持ちが一番大きいです。今、すごいかわいいんで! ちょっと前まで「道重さん」って感じだったんですけど、今は「さゆみちゃん」って感じで、とてもかわいいです! かわいいしか言えない! みんなに観てほしい!!
中野 道重さんのソロライブを観たことない人が多いと思うんですけど、観たらビックリすると思う。なんで大森さんがこんなにハマっているのかがわかるんじゃないかな。
大森 モーニング娘。のオーディションのときに、つんく♂さんが道重さんに「芸術作品やな」って言ったんです。私も道重さんにはその芸術性をずっと感じていて。クリエイターをそそるんです。道重さんにしか引き出せないものがあるんですよね。だから当日会場に集まっているクリエイターにも道重さんのステージを観て、創造意欲を掻き立てられてほしい。あと道重さんが歌うと、どうしたって彼女の歌になるんですよ。あとダンスも……。
中野 止まらないですね(笑)。
大森 大きいスクリーンで見る道重さんは最高なんで! モーニング娘。時代、歌割りが少なかったのでスクリーンに映るときにキメにいってたんです。それにかけて生きるってすごくないですか? 今回は鹿野さんにお願いして、超いいスクリーンを用意してもらったんで、ぜひ観てほしいです。素晴らしいと思う。
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DJ&MC紹介
- VIVA LA ROCK EXTRA ビバラポップ!
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2018年5月6日(日)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
OPEN 9:30 / START 11:00 / END 20:30 - 出演者
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プレゼンター大森靖子 / ピエール中野(凛として時雨)
LIVE大森靖子 / こぶしファクトリー / 鈴木愛理 / DJダイノジ(大谷ノブ彦) / Negicco / ばってん少女隊 / BiSH / Maison book girl / ゆるめるモ! / ラストアイドルファミリー(シュークリームロケッツ / LaLuce / Love Cocchi / Good Tears / Someday Somewhere) / アップアップガールズ(仮) / 吉川友 / 欅坂46 / sora tob sakana / バンドじゃないもん! / 道重さゆみ / LADYBABY
MC遠山大輔(グランジ) / ぱいぱいでか美 / 吉田豪 / 団長(NoGoD) / 西井万理那(APOKALIPPPS、生ハムと焼うどん)
- 大森靖子(オオモリセイコ)
- 愛媛生まれのシンガーソングライター。弾き語りスタイルでの激情的な歌が耳の早い音楽ファンの間で話題を集め、2013年3月に1stフルアルバム「魔法が使えないなら死にたい」発表後、同年5月に東京・渋谷CLUB QUATTROでワンマンライブを実施。レーベルや事務所に所属しないままチケットをソールドアウトさせ大成功に収める。その後12月に2ndフルアルバム「絶対少女」をリリース。2014年9月にエイベックスからメジャーデビューし、同年12月にメジャー1stアルバム「洗脳」を発表。2015年には大森靖子&THEピンクトカレフ名義でアルバム「トカレフ」をリリースし、同バンドを5月に解散させる。同年10月には第1子を出産。2016年3月にメジャー2ndアルバム「TOKYO BLACK HOLE」、2017年3月に3rdアルバム「kitixxxgaia」を発表した。
- ピエール中野(ピエールナカノ)
- 凛として時雨のドラマー。高度なテクニックに裏打ちされたドラムプレイやステージで見せる独自のマイクパフォーマンスで多くの音楽ファンの支持を獲得している。カオティック・スピードキング、クリエイター集団・ZiNGのメンバーとしても活躍するほか、DJやコラム連載でもその才能を発揮。2011年より自主イベント「ピエールナイト」を開催している。2011年9月にドラム教則DVD+BOOK「Chaotic Vibes Drumming 入門編」「Chaotic Vibes Drumming 実践編」をリリース。2014年6月にさまざまなアーティストとのセッションを収録したミニアルバム「Chaotic Vibes Orchestra」を発表した。2018年7月には主催イベント「ピエールフェス THE FINAL」を開催する。