ナタリー PowerPush - Vijandeux
ジャマイカ×ジャパンの歌心 大型新人ユニットついにデビュー
素晴らしい名前が付いてるものすべてに、平等な尊さがある
──5月27日には、いよいよメジャーデビューシングルが発売。今の気持ちはいかがですか?
Willie とにかく今できる最大限のことをがんばろうっていう気持ちですが……、率直な感想としては、ウレッスィー!!
Nori ……ええ(苦笑)。非常に嬉しいんですが、むしろこれからだなっていう責任感は感じていて。すごく多くの人と共有するイメージで常に曲を作っているので、それがイメージで終わらないようにしたいです。
──ゴダイゴのヒット曲「ビューティフル・ネーム」をカバーしようと思ったのはなぜですか?
Willie 何気なく聴いたことのあった「Every child has a beautiful name」というフレーズが気になってて、これを自分たちらしいアレンジでやったらどうなるだろう? ってやってみたんですよ。少しレゲエっぽい感じで。
Nori 自分たちのノリを出そうってことを意識しながら。歌詞もオリジナルのものをほぼ使わせてもらって、プラス自分たちの歌詞もつけさせてもらっています。
Willie やっぱり1人にひとつずつ素敵な名前があるっていうのはすごくいいなっていうか。それは人間だけじゃなく、植物や他の生き物、地球自体にも言える ことだし、そういうユニティ感がこの曲からは伝わってきて。素晴らしい名前が付いてるものすべてに、平等な尊さがある。そういうニュアンスで歌詞を歌わせてもらってます。
音楽で世界をひとつにできるなんて、超理想ですよね
──今回のシングルを聴いただけでもクオリティの高さが充分伝わるし、今後、どんな曲が飛び出すのかすごく期待してます。
Willie ひとつテーマがあるとしたら、ピースであったかくてポジティブになれる曲、皆なスマイルになれる曲を歌っていきたいですね。今ってネガティブな話が多すぎるじゃないですか? それ全部にフタをするくらいの気持ちでね。
Nori 僕たちは感情がはっきりした曲をやっていきたいと思ってます。悲しいは悲しい、楽しいは楽しい、怒りは怒りっていう。イントロを聴いただけで「ビジャンドゥっぽいね」って言ってもらえるようなユニットが理想ですね。
──では最後にビジャンドゥの夢を教えてください。
Willie やっぱりライブのネット世界生中継? そういうユニティ感って、いいと思うんですよね。音楽で世界をひとつにできるなんて超理想だし、音楽ってそ のくらい影響力を与えられるものだと思うので。
Nori 日本はもちろん、世界に行ってもおかしくないっていうくらいのレベルには行きたいですね。
Willie 今は日本語の歌詞で歌ってるけど、外国の人が日本語で口ずさめるような歌があってもいいんじゃないかって思います。僕たちがそれを作っていきたいですね。
Vijandeux(びじゃんどぅ)
ジャマイカ人の父と日本人の母の間に生まれたWillie(Vo)と、日本人のNori(G,Cho)による2人組。ユニット名は2人で紡ぐ“未来のビジョン”、そしてジャマイカと日本の“2つのカルチャー”の意味が込められている。Willieの温かく明るい歌声と、Noriのオーガニックなトラックは新世代のJ-POPユニットとして話題。2009年5月、ゴダイゴの名曲を独自のテイストでカバーしたシングル「ビューティフ ル・ネーム」でメジャーデビュー。