VESPERBELLのギャップに感じた魅力

──VESPERBELLの楽曲制作に携わることになったきっかけ、オファーを受けた際の感想を教えてください。

「今までのVESPERBELLとは一味違うEDMとロックを融合させた楽曲を作ってほしい！」という熱いご依頼をいただき、突然のお話に驚きつつも「俺の出番だな！」とやる気が湧きました。僕がこれまでに手がけた楽曲も聴いていただいたうえでのご依頼だったので、素直にとてもうれしかったです。またEPのリード曲になると事前に伺っていたこともあり、責任の重大さと同時にワクワク感もありましたね。

──KSUKEさんはVESPERBELLというユニットに対してどのような印象を抱いていましたか？

ビジュアルイメージが先行していたので、最初はすごくクールな印象を持っていました。その後、VESPERBELLの楽曲を聴いていくうちに、クールさだけでなく感情的で勢いのある一面も感じるようになりました。そして、先日のライブ配信でお二人の自由でフレンドリーなキャラを見て、そのギャップがとても魅力的だと感じました。

VESPERBELLの新たな魅力を解き放つ

──VESPERBELLはヨミさんとカスカさんのまったく異なる歌声が1つの武器になっていますが、プロデューサーの視点から見ていかがですか？

素晴らしいバランスだと思います。お二人とも素晴らしい歌声なのは言うまでもないですが、ヨミさんのハスキーな歌声とカスカさんの透き通った歌声が、お互いの魅力をより引き立てていますよね。楽曲制作の際も、ボーカルセクションが心地よく切り替わっていくので、構成や展開にあわせて調整するのがとても楽しかったです。

──今回の制作で「VESPERBELLの世界に何か新しい表現を持ち込みたい」「これまでのVESPERBELL楽曲にはないサウンドを目指した」など意識したことがあれば教えてください。

僕がダンスミュージックを通して磨き上げた音作りや感覚を生かして、VESPERBELLの新たな魅力を解き放てるよう意識して制作に取り組みました。正直なところ、アイデアが固まるまで何度も試行錯誤を重ねました。というのも、世界観を最優先にしながら、自分のサウンドスタイルも貫きつつ、バンドサウンドに落とし込むというのは難題でした。音やニュアンスの調整を何度も試みた結果、今までにない楽曲を生み出すことができたので、個人的にも達成感を感じる1曲になりました。

再びタッグを組むなら？

──EPのリード曲「Bell Ringer」のトラックを制作するうえでこだわったポイントがあれば教えてください。

歌声やバンドサウンドだけでなく、シンセサイザーなどの電子音や効果音などもすべて感じとれるように、響きやバランスにこだわりました。特に電子音は、まるで生きているかのように聞こえるよう、細部まで作り込みました。ギタリストには、以前ライブで共演したtatsuくん（BLVELY）に声をおかけし、納得のいくまで細かいニュアンスを表現していただきました。サビパートでの2人の掛け合いや、キレのあるダブステップパートはもちろん聴きどころですが、その後のブレイクパートの神秘的な部分も個人的にお気に入りなので、ぜひ体で感じてほしいです。

──再びVESPERBELLの楽曲を制作するとしたら何かトライしたいことはありますか？

今回の「Bell Ringer」の楽曲制作やライブ配信を通して、VESPERBELLの世界観をより身近に感じることができました。次の機会には、エレクトロハウスやベースミュージックといったダンスミュージックの魅力をより生かした、未来的で感動的な展開の楽曲や、既存曲のリミックス制作にも挑戦してみたいです。

──今後のVESPERBELLに期待したいこと、ヨミさんとカスカさんへのメッセージなどあればお願いします。

ヨミさん、カスカさん、改めまして今回はありがとうございました。VESPERBELLの楽曲に携わることができて、とても光栄に思います。お二人の歌声、キャラともにとても魅力的なので、この楽曲をライブで歌う際はぜひ思いっ切り楽しんで歌っていただけたらうれしいです。これからもさまざまな楽曲に挑戦し、お二人で真っ新なキャンバスを切り拓いていってください！

公演情報

VESPERBELL 2nd ONE-MAN LIVE「RUMBLING」

2024年1月16日（木）東京都 Spotify O-EAST

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