7人がグループに加入した経緯

──UtaGe!は2022年4月に結成されたグループですが、どのような経緯でメンバーが集まったんでしょうか？

月宮ひなり　オーディションとかではなく、それぞれがプロデューサーに声をかけていただいて集まったんです。私の場合は友人がアイドルをやっていて、その子に紹介してもらう形でプロデューサーとお会いしました。新しいグループを作るというお話を聞いて、私もアイドルに興味があったのでメンバーになりました。

伊吹うに　私は昨年12月31日に加入した新メンバーなんですけど、前のグループを辞めたあとにUtaGe!のプロデューサーに声をかけてもらいました。ライブを何回か見学させてもらったんですが、ステージとフロアがひとつになってすごく盛り上がっていて、今まで見たことのない景色だったんです。「私もこのグループに入りたい！」と思って加入させていただきました。

咲乃ゆい　私は撮影会のモデルなどをやっていて。もともとアイドルになりたかったんですけど、なかなか機会がなかったんです。そんな中、私もプロデューサーに声をかけていただきUtaGe!に入ることになりました。毎日めっちゃ楽しくて、UtaGe!に入れてホントによかったです。

水瀬さち　私はTikTokがプチバズりして、そこからプロデューサーに声をかけていただいてメンバーになることが決まりました。もともとはアイドルにはあまり興味がなかったんですけど、事務所の先輩グループの存在を知っていたので、ここだったら信用できるかなと思ったんです。ダンスは苦手なのですが歌うことが好きなので、ファンの方に「歌が上手だね」「成長してるね」と言ってもらえるとがんばってきてよかったなと思います。

羽賀うるな　私は、いろんな事務所さんの前で歌とダンスを披露するドラフトオーディションがきっかけで今の事務所と出会いました。ほかとも面談したんですが、ここが一番夢があってどこまでも行けそうだなと思えたんです。めちゃくちゃアイドルになりたかったので、今最高に楽しいです。朝起きてから夜寝るまで活動のことをずっと考えちゃうくらい、アイドルでいることが自分の人生そのものになってます。

葉月みる　私は、うにと一緒に入った新メンバーです。アイドル活動は初めてなんですけど、以前アイドルオーディションを1回受けたときに最終審査で落ちちゃったんです。悔しくてあきらめきれずにSNSをがんばっていたら、私も1本だけTikTokの動画がバズりまして。それでプロデューサーさんに見つけてもらい、グループに加入することになりました。もともとかわいいフリフリキラキラしてるアイドルが好きだったんですけど、UtaGe!のライブを観たときはパワフルでカッコいいなと感じました。今は活動がすごく楽しいし、私もUtaGe!に入ってよかったなと思ってます。

茜音ぱぴこ　私は前に所属していたグループが解散になって、そのときにプロデューサーに「新しくアイドルグループを作るから入りませんか？」って声をかけていただきました。お話を聞いたら自分が理想とするグループのイメージと近かったので、「やらせてください」と答えました。

──どんなグループを作ると言われたんですか？

茜音　今のUtaGe!のようにわいわい騒がしい系って言われました。でも、のちのちメンバーみんなに聞いたら、それぞれ言われたことが違ったみたいなんですよ（笑）。

月宮　「キラキラ系グループを作る」とか、そのメンバーが好きなアイドルのイメージをそれぞれ伝えられていたみたいで。プロデューサーに嘘をつかれました（笑）。

──でも結果オーライであったと（笑）。アイドル未経験者も多いですし、結成当初は苦労が多かったんじゃないですか？

羽賀　かなり（笑）。まず、あり得ないくらいの人見知り集団で、私以外誰もしゃべらなかったんですよ（笑）。しかもダンス未経験者がほとんどなのに、デビューライブに向けて3週間で6曲覚えることになって。とにかく大変でした。

水瀬　私は最初、3曲通して踊ることができなくて、リハーサルで倒れちゃったんです。そのときは逃げ出したいくらいつらかったけど、今はチョチョイのチョイってできるので、成長したのかなと感じています。

ライブと課題を通してメンタルも体も強靭に

──2022年5月に行われたお披露目ワンマンの手応えはいかがでしたか？

羽賀　みんな、あのときに出せる100%の力でパフォーマンスしたんですけど、1周年ライブのときにデビューライブの映像を見返して全員で絶叫しました（笑）。振りもバラバラだし、ジャンプの高さが縄跳びぐらいだし、とんでもないくらいにひどくて（笑）。

月宮　パフォーマンス中、息が続かなくてずっと口が開いてるんです（笑）。

羽賀　デビューライブを観てUtaGe!を好きになってくれた人には本当に感謝したいです（笑）。

──（笑）。ほぼゼロベースからスタートした皆さんが、アイドルとしての在り方をつかめてきたのはいつ頃だったんですか？

羽賀　明確なタイミングがあったというより、私たちは現場で日々学んでいくアイドルで。デビューから今に至るまで、とにかくライブの本数が多いんですよ。

茜音　月28本とか普通にやってます。「今月少ないな」と思っていても25本はあったり、感覚がおかしくなってます（笑）。だから、ライブで体力を付け、自信をつかんできた感じですね。

咲乃　あと、最初の頃は定期公演で毎月課題が出ていたんです。1人1000枚ビラ配りしなきゃいけないとか。それをクリアするのが大変でした。

羽賀　次の定期公演までにみんなで成長しようというテーマがあったんです。SNSのフォロワーを1000人増やそうと試みたり、富士山登頂に挑戦したりしました。そういった運営さんから与えられる課題を通して強くなった気がします。メンタルも体も強靭になりました（笑）。しかも、ちょっとできるようになると、運営さんから課せられるハードルが高くなるんです。例えば最初の頃は4曲披露する対バンライブでもMCの時間と水が用意されていたのに、途中から水はなくなり、MCの時間もどんどん短くなって。

月宮　気が付いたらノンストップライブが当たり前になっていました（笑）。

咲乃　今では、MCの時間があるのが珍しいくらいです（笑）。

新メンバー2人がもたらした意識改革

──ライブを重ねるにつれてどんどん熱いグループになっていったようですが、昨年末に葉月さんと伊吹さんが加入して新体制になってからは、以前と比べてどんな部分が変わりましたか？

茜音　2人が入ってから、より頭を使ってライブするようになったと思います。それまでは、とにかく多くの対バンに出て、とにかく熱いライブをすることばかり意識していたんですけど、最近は「今日のセットリストの中で特にどこを盛り上げようか？」とか、「ここはテンション落ちやすいから気を付けよう」「ここで煽り入れよう」ということを話すようになりました。

咲乃　1つひとつのライブについて細かく話して考えられるようになりました。

月宮　個人的に思うのは、前体制のときはよくも悪くも仲良しこよし感があったんです。でも2人が入ってきたことで、活動歴の長い自分が引っ張る側にならなきゃと思うようになりました。

──新体制になって意識が変わったんですね。

月宮　意識は前と全然違います。今までのままじゃダメだと思うようになりました。

──ここまで約半年間活動してきた葉月さんと伊吹さんですが、自分たちの加入によってUtaGe!に新たにプラスされたと思う要素はありますか？

葉月　私、アイドル活動は初めてですが、やる気はめっちゃあるんです。下手なりにいっぱい考えて、とにかく最大限やってどんどん成長しているところはお見せできてるんじゃないかなと思います。あと、私が入ってから女の子のお客さんが増えたと言ってもらうことが多いです。UtaGe!がもっと大きくなるには今までと違う層のお客さんを引っ張ることが大事なのかなと考えているので、パフォーマンス面はまだまだですけど、グループに新しい風を吹かせていきたいです。

伊吹　私はダンスが得意なんですけど、かわいく見せるパフォーマンスはもともと苦手で。UtaGe!に入った最初の頃は、かわいい曲でもバキバキに踊っちゃってたんです。ライブの動画を確認すると自分だけ浮いていたので、もっとUtaGe!に染まるようになりたいと思い、かわいく踊ることや笑顔を意識するようになりました。逆にクールな楽曲では、自分が一番カッコいいパフォーマンスを見せれるように思い切り力を発揮しています。ダンス経験者であるからには、ダンスの面でグループを引っ張っていきたいです。