音楽ナタリー Power Push - アップアップガールズ(仮)日本武道館公演決定記念特集

竹内朱莉(アンジュルム)、大谷ノブ彦(ダイノジ)、F チョッパーKOGA(Gacharic Spin)

3者が触れた“アプガの魂”

アプガとは違った修羅場をくぐり抜けて

──武道館でライブを行った先輩として竹内さんに聞きたいのですが、ステージに上がったときはどんなことを思いました?

竹内 武道館は宇宙みたいな感じですね。客席から会場を見渡したとき「思ったよりも広くないな」って思ったんですけど、実際にステージに立ったらめっちゃ広く感じるんです。だから初めて武道館に立ったときはみんなワケわかんなくなっちゃって、興奮して何回も「ギャー!」って叫んでる子もいたし。

大谷 へえー!

竹内 だから最初の武道館公演はよく覚えてないんですよね。ほかのメンバーもみんな記憶がないって言ってます。あと、最初の武道館は前日までチケットが残ってて、ギリギリで完売したんですよ。ホントに危なかった。

──皆さんも苦労人ですもんね。そこはアプガにも通じるところもあるのかなって。

竹内 アプガに比べたら私たちはいろいろと恵まれてるほうだと思うんですけれど、ハロー!プロジェクト内でここまで浮き沈みを経験したグループは私たちくらいだと思います(笑)。ライブが1年間できなかった時期もありましたし。だからこそ、アプガの武道館公演は自分のことのようにうれしいし、がんばってほしいなって思います。

左からF チョッパーKOGA(Gacharic Spin)、大谷ノブ彦(ダイノジ)。

──ロックバンドにとっても武道館でのライブは憧れがあると思いますが。

KOGA そうですよね。憧れます。バンドを結成するとき、武道館でやりたいっていう目標を立てる人ってすごく多いと思うんですよ。でも活動をしていくと現実を知って、だんだんそういうことも気軽に言えなくなるんです。いきなり武道館に立てるってことはなかなかないですからね。私たちも、どの会場でも床しか見えない状態でツアーを続けるようなこともありましたし。だからお客さんがたくさんいる中でワンマンができるってことは幸せだなって思います。アプガのメンバーもそういう苦労を経ての武道館だから、いろんな思いがあるでしょうね。

アイドル界の大仁田厚になってほしい

──最後にどうしたらアプガが武道館を埋められるか、皆さんのアイデアを聞いてみたいなと。

大谷 アプガの楽曲は普段EDMやロックを聴いてるようなリスナーにもアピールできるような本格的なサウンドになっていて、その突き抜け方がいいなって思うんです。でも俺はアプガにニッチとかサブカルチャー的なものじゃなくて、AKB系とハロプロ系、スターダスト系のメジャーアイドル勢力に対抗する、大仁田厚みたいな存在になってほしい。

──新日本や全日本、NOAHに対して、アプガはFMWの立ち位置であれと(笑)。

左から大谷ノブ彦(ダイノジ)、竹内朱莉(アンジュルム)。

大谷 そうそう! 大仁田はやりきりましたからね。有刺鉄線で血まみれなって、最後に相手を抱き寄せて「わしらは兄弟じゃ!」ってワケわかんないこと言ったり(笑)。

──謎の感動が生まれてましたよね。

大谷 それをアプガにもやってほしいですね。FMWのプロレスって皆が熱くなれる極上のエンタテインメントだったんですよ。アプガの現場もそういう方向に行ってほしいですね。全国各地でその熱さを伝えて、田舎の中学生からも「超絶楽しいんだけど!」って言ってもらえるような存在になってほしいし、なれるんじゃないかな。これが成功したら大きなシーンができると思うんです。それが大衆に届き始めたら、アイドルファンじゃない人も注目しそうだし、それぐらいのポテンシャルはありそう。いきなりマイクを持って「出てこいスマイレージ! いや、アンジュルム!」って呼び出したり(笑)。

竹内 それは恐ろしいですよ(笑)。

派生ユニットで道場破り!

──竹内さんとKOGAさんは、アプガが武道館公演を行うことについて、いかがですか?

竹内 ハロプロのメンバーたちにとっても刺激になるんじゃないかな。アプガの次の日がJuice=Juiceの初武道館公演なんですよ。ハロプロのメンバーも観に行くだろうし、アプガが成功させたら「ヤバい!」ってことになりそう。

──少年マンガ的な展開だと、格上のキャラが「ついにアプガもここまで来たか」って言い出すシチュエーション。

竹内 焦るというか、こっちも負けてられないって気持ちになると思うので。いいバチバチ感を出していきたいですね。あとはたくさんの人にアプガの魅力に気付いてほしいから、ぜひ観に行ってほしい! アンジュルムのファンの人にもアプガのライブを観に行ってほしいって言ってるんですよ。アンジュルムとアプガのライブは全然別モノなので違った楽しみ方ができるだろうし、初めて行っても絶対楽しめますよ。

KOGA アプガはサウンド的にもカッコいい曲をやってるんですよね。だからバンドとかアイドル以外の音楽が好きな人にも来てほしいです。あと、アプガのメンバーって1人が3人分ぐらいの力を持っているように感じるんです。だからアップアップガールズ(メタル)とか(ポップ)とか、それに見合ったメンバーで派生ユニットを組んで、いろんなところに出まくるっていうのもいいんじゃないかなって思うんです。

左から竹内朱莉(アンジュルム)、大谷ノブ彦(ダイノジ)、F チョッパーKOGA(Gacharic Spin)。

大谷 なるほど! それぞれのジャンルに合わせていろんな現場を回るんだね。

KOGA そうすることでアプガは気になるけどライブを観たことがないって人にもアピールできるだろうし。アプガはステージングのクオリティが高いから、そうなってくると今度はお客さんに知ってもらうことが必要だと思うんです。だから有名な方と一緒にライブに出るのもいいし、飛び入りで出演してもいいだろうし。バックバンドを付けて女性ボーカルとしてやってみるのもいいですよね。

──なんか道場破りみたいですね。

KOGA そういうやり方だったらどんどん周りを巻き込めると思うし。

──アプガとアンジュルムがツーマンライブをやってみたらエモくなりそうですね。

竹内 それはバチバチになりそうだなー! アプガが怖い!

大谷 みんなでいい景色を見てほしいな。なかなかこんな逆転劇ってないから、ふっ切れたライブをやってほしいですね。

アップアップガールズ(仮) 日本武道館単独公演

  • 2016年11月8日(火) 東京都 日本武道館
プレリザーブ1次
チケットぴあ
8月2日(火)11:00~8月18日(木)11:00
ローチケHMV
8月2日(火)13:00~8月14日(日)23:59

Good Vibrations ヨコハマ vol.1 アップアップガールズ(仮)vs.アカシック

  • 2016年9月1日(木) 東京都 初台The DOORS

アップアップガールズ(仮)Road to武道館 そろそろソロで歌いたい

  • 2016年9月8日(木) 神奈川県 F.A.D YOKOHAMA
  • 2016年9月16日(金) 東京都 吉祥寺 CLUB SEATA
  • 2016年9月17日(土) 東京都 AKIBAカルチャーズ劇場

アップアップガールズ(仮)Road to武道館 陸の孤島 秘境決戦

  • <日帰りプラン>
    2016年9月22日(木・祝)
    三島駅周辺発着
  • <一泊二日プラン>
    2016年9月22日(木・祝)~9月23日(金)
    三島駅、新宿駅周辺発着

アップアップガールズ(仮)森咲樹生誕スペシャル ~PA PA PA PA PARTY!!~

  • 2016年10月12日(水) 東京都 下北沢GARDEN
アップアップガールズ(仮)
(アップアップガールズカッコカリ)
アップアップガールズ(仮)

ハロー!プロジェクトのハロプロエッグ(現ハロプロ研修生)の研修課程を修了した仙石みなみ、古川小夏、森咲樹、佐藤綾乃、佐保明梨、関根梓、新井愛瞳の7名からなるアイドルグループ。2011年の結成当初は「アップフロントガールズ(仮)」として活動し、同年7月に「アップアップガールズ(仮)」に改名する。2012年3月に待望のオリジナル曲「Going My ↑」を発表。その後は立て続けにシングルをリリースし、同年12月にはタワーレコードのアイドル専門レーベルT-Palette Recordsへ参加した。精力的なライブ活動を経て2014年6月には念願の東京・中野サンプラザでの公演を成功させる。同年8月には富士山山頂でのライブに挑戦。2015年3月には3rdアルバム「3rdアルバム(仮)」を発表し、同月からグループ初となる47都道府県ツアーをスタートさせ1年をかけて見事完走する。同年5月にはハワイ・ホノルルで開催された「ホノルル駅伝」に参加し全員が完走。さらに7月には東京・日比谷野外大音楽堂でのライブを成功させた。2016年4月に新曲「パーリーピーポーエイリアン / セブン☆ピース」をリリース。同年6月には初のZeppツアーに挑戦する。同年11月8日には目標であった日本武道館ワンマンライブが決定。この公演を成功させるべく9月22日に「Road to 武道館 陸の孤島 秘境決戦」と題したライブを行い、10月11日にはニューシングルをリリースする。

Zeppツアー初日公演密着レポート

アンジュルム
アンジュルム

ハロプロエッグメンバーの和田彩花、福田花音らを中心にスマイレージ名義で2009年4月に結成された女性アイドルグループ。2010年5月、シングル「夢見る 15歳」でメジャーデビュー。同年12月には「第52回輝く!日本レコード大賞」で最優秀新人賞を受賞した。2011年10月にはサブメンバーだった中西香菜、竹内朱莉、勝田里奈、田村芽実が正規メンバーに昇格。2014年7月には初の日本武道館単独ライブを開催した。2014年12月、新たに相川茉穂、佐々木莉佳子、室田瑞希の3人を迎えるに当たり、グループ名をスマイレージからアンジュルムに改名。2015年11月にはオーディションにより上國料萌衣が、2016年7月にはハロプロ研修生である笠原桃奈が新メンバーとして加入した。2016年7月から9月まで開催中の「Hello!Project 2016 SUMMER」コンサートにハロー!プロジェクトメンバーとして出演している。

Gacharic Spin(ガチャリックスピン)
Gacharic Spin

2009年に結成された全力エンターテインメントガールズバンド。メンバーはF チョッパー KOGA(B)、はな(Vo, Dr)、TOMO-ZO(G)、オレオレオナ(Vo, Key)、まい(Performer1号)、ねんね(Performer3号)の6人構成。何度かのメンバー編成を経て2013年頃より現在の編成で活動している。はなの力強い歌声と、オレオの哀愁漂う歌声が織り成すツインボーカルやテクニカルなバンドサウンド、ハイボルテージなライブパフォーマンスが魅力。KOGA、はな、TOMO-ZOはそれぞれ教則DVDを発表するなど高い演奏力を誇る。2010年3月に1stシングル「Lock On!!」を発表。国内外でライブを行っており、ワールドワイドに活躍している。2014年10月にインディーズベストアルバム「ガチャっとBEST<2010-2014>」でビクターエンタテインメントからメジャーデビュー。2015年2月にメジャー第1弾シングル「赤裸ライアー / 溶けないCANDY」を発表し、2016年6月に発売された3rdシングル「シャキシャキして!! / アルブスの少女」はハウスウェルネスフーズ「メガシャキ」のCM曲として起用された。同年9月には2ndアルバム「確実変動 -KAKUHEN-」をリリースする。

大谷ノブ彦(オオタニノブヒコ)
大谷ノブ彦

1994年に大地洋輔とお笑いコンビ・ダイノジを結成。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。音楽や映画などのカルチャーに精通しており、近年はDJダイノジとして数多くの音楽イベントに出演している。池田貴史(レキシ)とともにフジテレビ「アフロの変」でMCを担当。ニッポン放送「大谷ノブ彦 キキマス!」、JFN系「SCHOOL NINE」でパーソナリティを務める。