音楽ナタリー Power Push - アップアップガールズ(仮)
Zeppツアー密着レポート これぞ“ベスト オブ ベスト”なアップアップガールズ(仮)
キツいけど楽しい、苦しいけど最高がアプガの求めるライブの形
開演前の緊張や不安はどこに行ったのかと思うほど、終演後の7人の表情は晴れ渡っていた。初日公演を終えて仙石は「一緒に騒いで1つになってくれるファンの皆さんの熱気を体中で感じることができました。最高のツアー幕開けになったと思います」とコメント。また古川は「アプガの見せたいもの、今見せることができるものが何かわかった気がしました」と語る。「アプガのライブで好きなところは一体感だったり、ファンのみんなとメンバーの距離が近く感じられるところだと思うんです。だからどんなに会場が広くなろうが、距離を感じない一体感のあるライブができるようにならなきゃいけないと思いました」と話す古川は武道館公演へ向けて何かをつかんだようだ。
「メンバーの誰にも負けたくない!」とライブ中に思いを打ち明けた森は「Zeppという会場の大きさに負けそうになってしまった。こんな気持ちじゃメンバーだけじゃなくて自分自身にも勝てないって思って……。今日は満員ではない現実が見えてしまったけど、集まってくれたファンの皆さんの顔を見たら、私ももっとがんばらなきゃと前向きになれました」と心境を述べた。Zeppツアーを行うことに対して「実感がない」と言っていた佐藤は「アプガの集客力はあまり満足とは言えないかもしれないですけど、それでも楽しいんです。満員じゃないことは悔しいけど、ライブが終わったら楽しかった、やりきったって言えちゃうので。だからまずはアプガがライブ自体を楽むことが大事。そうしたらそれを観てくれた人に私たちの熱さや魂が届くと思う。そんなライブをこれからも作っていきたいなと思いました」と最後はさわやかな笑顔を見せながら、彼女は楽屋に入って体を休めた。
佐保はライブが終わってもハイテンション。「気合いが入りすぎて、ひさしぶりに1曲目から息が上がってしまいました! 途中、ところどころ記憶がないくらい、今日のライブは一番苦しくて最高!」。ハードなライブを終えたばかりで体はヘトヘトのはずの関根は「充実感に満ちあふれてます! 体力面で付いていけないところもあったけど、今までで一番元気をもらうことができました」とこちらもテンション高め。続けて関根は「ファミリーがステージに大きな力を届けてくれたおかげで今日のライブは乗り越えられました。皆さんからのパワーを受けて、アプガはここからさらに駆け抜けます! 全国にその名をとどろかせて時代を作りたい。だから私たちの今を観に来てほしいです!」と訴えた。そして新井は今回のZeppツアーのライブで「見せる、聴かせる、激しいアプガの最上級を届ける」ことを約束。彼女は残り3公演も全力で駆け抜けて日本武道館につなげられるように「死ぬ気で戦う」と最後にコメントした。
7人が武道館に持っていきたい支えの言葉
最後に今回のZeppツアーを経て11月8日の日本武道館単独公演にかける思いを漢字1文字で表してもらった。7人はこの言葉を胸に、Zeppツアーファイナルの東京・Zepp DiverCity TOKYO、そして武道館公演へと挑む。
アプガだけじゃなくて、今までの人生のすべてに込めてきたもの。25年分の魂を全部日本武道館にぶつけたいです。魂をそこで燃やし尽くして、倒れて運ばれてもいいとさえ思ってます。全員で最後にぶっ倒れるくらいのものを見せたい。
Zeppツアーで実力を付けて、夢だった日本武道館での公演を成功させたい。決戦当日までに素敵な実をたくさん実らせて武道館へ出陣します!
メンバーだけじゃなくてファミリーの皆さんも仲間として1つの目標に向かって走ってくれることがうれしくて。メンバーやスタッフさん、家族、友人、ファミリーの皆さんが一緒だと思うと私たちは強くなれるんです。
アプガはライブハウスや対バンなどでたくさんのライブをやってきました。そういうところで私たちがやってきたことは絶対に嘘を付かないと信じてる。自分自身、そしてグループも信じて前に進みたいです。
Zeppツアーの個人的な目標は「下を向かない」「弱気にならない」。意外と私たちって落ち込みやすいんですけど、そういう時間はもったいないなって。アプガはやっぱり上を向いていかないと! 武道館に立ち向かう姿勢を見せていろんな人たちに勇気を与えていきたいです。
「魂」とか「全力」という言葉はアプガ全体を表す言葉であって関根梓はその言葉では見てもらえないと思うんです。だから私は私から発するパワーで皆さんを魅了してみせます!
みんなで心を1つに、という意味と、自分も心を落ち着かせて冷静になって周りを見たい。心から楽しみたいけど、それだけじゃダメだからストイックにがんばっていく。
アップアップガールズ(仮) Zeppツアー“The Seven PARTY LIVE Alien”
- 2016年7月3日(日)
- 東京都 Zepp DiverCity TOKYO
OPEN 18:30 / START 19:00
アップアップガールズ(仮) 日本武道館単独公演
- 2016年11月8日(火)
- 東京都 日本武道館
Different Colors×GoodVibrations / Gacharic Spin×アップアップガールズ(仮)
- 2016年6月30日(木)
- 東京都 下北沢GARDEN
OPEN 18:30 / START 19:00
<出演>
アップアップガールズ(仮) / Gacharic Spin
Good Vibrations 大人げない大人たち vol.1 アップアップガールズ(仮)vs. THE イナズマ戦隊
- 2016年7月13日(水)
- 東京都 WWW
OPEN 18:30 / START 19:00
<出演>
アップアップガールズ(仮) / THE イナズマ戦隊
アップアップガールズ(仮)
(アップアップガールズカッコカリ)
ハロー!プロジェクトのハロプロエッグ(現ハロプロ研修生)の研修課程を修了した仙石みなみ、古川小夏、森咲樹、佐藤綾乃、佐保明梨、関根梓、新井愛瞳の7名からなるアイドルグループ。2011年の結成当初は「アップフロントガールズ(仮)」として活動し、同年7月に「アップアップガールズ(仮)」に改名する。2012年3月に待望のオリジナル曲「Going My ↑」を発表。その後は立て続けにシングルをリリースし、同年12月にはタワーレコードのアイドル専門レーベルT-Palette Recordsへ参加した。精力的なライブ活動を経て2014年6月には念願の東京・中野サンプラザでの公演を成功させる。同年8月には富士山山頂でのライブに挑戦。2015年3月には3rdアルバム「3rdアルバム(仮)」を発表し、同月からグループ初となる47都道府県ツアーをスタートさせ1年をかけて見事完走する。同年5月にはハワイ・ホノルルで開催された「ホノルル駅伝」に参加し全員が完走。さらに7月には東京・日比谷野外大音楽堂でのライブを成功させた。2016年4月に新曲「パーリーピーポーエイリアン / セブン☆ピース」をリリース。同年6月には初のZeppツアーに挑戦する。同年11月8日には目標であった日本武道館公演が決定した。