ウォルピスカーター×OxT(オーイシマサヨシ×Tom-H@ck)「uP!!!SPECIAL BANQUET」|ぼっち参戦大歓迎!音楽とエンタメを融合した1日に

uP!!!とナタリーが手がける対バンライブシリーズ「uP!!!SPECIAL BANQUET」の第2弾として、ウォルピスカーターとOxTの対バンライブが2月6日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて開催される。今回の組み合わせは、インターネットシーンを中心に多数のファンを獲得しているウォルピスカーターが、アニソン界で活躍するOxTを対バン相手として指名したことで実現した。音楽ナタリーではライブ開催を前に、2組の対談をセッティング。お互いの音楽に対するスタンスなどの話題を交えつつ、ファンから集めたコラボ企画の検討など、当日ライブで実現したいことを語り合ってもらった。

取材・文 / 倉嶌孝彦 撮影 / 竹中圭樹(ARTIST PHOTO STUDIO)

芸風が似ている2組

──今回の対バンライブはウォルピスさんがOxTを指名したことで実現しました。なぜOxTを指名したんでしょうか?

ウォルピスカーターのパネル。

Tom-H@ck(OxT) そうそう。僕らは指名してもらってビックリしたんですよ。「OxTを対バン相手に指名する人なんているのか?」って。

オーイシマサヨシ(OxT) うん。僕らアニソン界で言ったらミュージシャンというより漫才師って扱い方をされるくらいですから。

ウォルピスカーター 漫才師だとしたら、むしろ僕がやりたかったイベントにピッタリなんですよ(笑)。

オーイシ え、そういう理由!?

ウォルピスカーター (笑)。僕もライブでショートコントとかやったりするので。むしろ漫才師を呼びたかったというか……。

オーイシ あ、そうなんだ。じゃあ僕らは“芸風”が似てる感じなんですね。

Tom-H@ck 言っとくけど、僕ら別にライブで漫才はしてないからね(笑)。

ウォルピスカーター 真面目にお話しすると、僕はオーイシさんとTom-H@ckさん、どちらも大好きでして。2人呼べるんだったらOxTというユニットはかなりお得だな、と思ったんです。

オーイシ そもそも僕らのことを知ったきっかけは?

ウォルピスカーター 「Re:ゼロから始める異世界生活」1期のエンディングテーマ「STYX HELIX」を聴いたのがきっかけですね。この曲はMYTH & ROID名義の曲なんですけど、どえらい曲が流れてきたな、と思って調べてみたらTom-H@ckさんの名前が出てきたんです。で、その後カラオケで「けいおん!」の「GO! GO! MANIAC」を入れたらここにもTom-H@ckさんの名前が出てきたんですよ。そのときTwitterでそのことをつぶやいたら……。

Tom-H@ck 僕、覚えてますよ。定期的にエゴサしてるので、それを僕が発見してRTしたんですよね。

ウォルピスカーター そうなんです(笑)。で、そのときになぜかフォローバックまでしてもらいまして。対談する前にフォロー解除されてないか気になっちゃって、今日もちゃんとフォローされてるか確認しちゃいました。

手前からウォルピスカーター、OxT。

Tom-H@ck 対談前にフォロー解除するわけないじゃないですか!(笑)

オーイシ 僕のことはいつ知ったんですか?

ウォルピスカーター オーイシさんのことを最初に知ったのは、りぶさんへの提供曲「不可侵領域デストロイヤー」なんです。で、その後「ようこそジャパリパークヘ」がヒットして、「え、この曲もオーイシさんが作ってるのか!」と。

オーイシ 提供曲が入口で知ってくれるのはすごくありがたいですね。

「お前はまだ界王拳止まりやな」

ウォルピスカーター オーイシさんとTomさんは、僕のことを知ってくれてましたか?

オーイシ 実は以前、ラジオ局でお会いしてご挨拶をさせてもらったことがあるんですけど、それ以前からもちろんお名前は存じ上げていたんです。僕もりぶくんや浦島坂田船さんに楽曲提供させてもらっていて、その界隈のボーカリストのことをある程度知っていたし、僕自身ニコニコ動画が大好きですから。ウォルピスさんの「アスノヨゾラ哨戒班」の歌唱動画を観たことがあって、それがすごく印象に残っているんですよね。とにかく高音がキレイなボーカリストだと思っていたし、ニコ動で1000万再生って本当にすさまじいですよね。

Tom-H@ck(OxT)

Tom-H@ck ウォルピスさんの高音って、裏声なのか地声なのか分からない声質なんですよね。

オーイシ ウォルピスさんはどうやって高音を出してるんですか? 裏声なんですか?

ウォルピスカーター うまく説明はできないんですけど、僕の場合は裏声とかではなくて、とにかくしゃべるときの声の延長で高音を出しているというか……。

オーイシ そう! いわゆるミックスボイスに近いものだと思うんですけど、ミックスボイスだとしてもそこまで高音は出せないでしょ、とも思っていて。というか、普通はしゃべるときの声の延長でそんな高い声出ないですよ!(笑)

ウォルピスカーター 感覚で言うと、僕は地声で高い声を出しているんですよ。

オーイシ じゃあミックスボイスっていう感覚はあまりないんですか?

ウォルピスカーター そうですね。「ミックスボイスだね」と言われることもあるんですけど、自分では自覚がなくて。

Tom-H@ck 確かに、声が太いまますごい高音が出てるから、ミックスボイスよりも地声に近いのかもしれない。

オーイシ 僕の場合、自分の地声で出るギリギリの音域がhihiCなんだけど、ウォルピスさんはそれを優に超えてるよね?

ウォルピスカーター オーイシさんの感覚で言うと、hihiCが僕らの界隈でのhiCなんですよ。

オーイシ え?

ウォルピスカーター 例えば「ようこそジャパリパークへ」の一番高いところはhihiDですよね?

オーイシマサヨシ(OxT)

オーイシ そうです。確かDかな。

ウォルピスカーター そのDを僕らの界隈ではhiDと呼んでいるんです。

オーイシ お前は超サイヤ人か! 「お前はまだ界王拳止まりやな」ってことか!

ウォルピスカーター いや、そういうことではなくて(笑)。僕らは独学で音楽を始めたので、キーの伝え方もちょっと特殊で。

オーイシ ウォルピスさんの感覚で言うと、どれくらいまでの高音を出せるんですか?

ウォルピスカーター 僕はhihiC#がレコーディングで使えるトップですね。

オーイシ すごいですね。僕の4つか、5つ上くらい。僕より先輩ですね。高域先輩。